カメラを片手に

梅が満開の月ヶ瀬橋にある山頭火の句碑は

日の出の時刻ですが10℃を越え、かなり温かな曇り空の朝を迎えた奈良、
午前8時前から小雨が降り始めるも、東の春日奥山はまだ姿を見せてくれた。
      8時

二階から小庭を見ればサンシュユが満開だ。陽があたれば金色に輝くのだが。
      

小雨模様の中、9時半頃の15.6℃を境に気温が下がり始め、10時過ぎには春の
嵐のような荒れた天候になっている。(近畿地方に春一番が吹いたと)
午後3時、雨は止んだようだが気温は5.7℃と寒気が南下し、底冷えが。
やはりお水取りが終わらないと奈良は春が来ないよう。
そのお水取り、東大寺二月堂で修二会本行が昨日から始まっている。
昨日の午後7時の大鐘を合図に点火された各々のお松明(約6m)に、足元を
照らされ、練行衆10人が上堂されている。
毎日新聞によれば、無病息災をもたらすとされる火の粉が欄干から降り注げ
ば、COVID-19で人数制限されたマスク姿の参拝客から歓声が上がったと。
      毎日新聞より

さて2月25日の「月ヶ瀬梅林」の続きを忘れておりました。というのも
奈良新聞記事、月ヶ瀬観光協会によれば、1月以降暖かい日が続いたため、
例年より2週間程度早く咲き始め、湖畔沿いはほぼ満開を迎えたが、名張川を
望む高台の「一目八景」や「帆浦梅林」などは5分咲き程度で、あと1週間ほ
どで見ごろになると。月ヶ瀬へ梅見にいかがですか。                         

さて奈良市内から柳生経由で来ると名張川(五月川)へ突き当たれば、湖畔沿
いに奈良市で一番長いつり橋180mの八幡橋(乗用車は通行可)があり
このあたりは「こけいし梅林」に。
      こけいし梅林から

さらに上流に向かえば「宮之芝梅林」がある


そして月ヶ瀬梅渓を望む尾山へ行こうとすると、かつては渡し船があった
付近に橋が架けられていたが、高山ダムが造られたため、人工湖に架け替え
た赤いアーチ型の月ヶ瀬橋、初代から数えて4代目?


この橋の始まり部分に三代目「月瀬橋」の石柱が両端に残っている。

また看板脇には「種田山頭火」の句碑がひっそりとたつ。
後ろには残された碑文は
   種田山頭火来遊60年にあたり旅日記の
 事蹟により二句を録して碑を對てる
 平成七年乙亥 三月廿三日
  三河知多山頭火の会 田島良平書
      

  【山頭火旅日記】昭和11年3月23日晴れ
歩々春だ、梅だ、月ヶ瀬梅渓は好きなところだつた。
 こゝから月ヶ瀬といふ梅へ橋をわたる
 五月川 人目萬本 月瀬橋 山頭火

種田山頭火の旅日記 青空文庫によれば月ヶ瀬は
  三月廿三日 晴。
うらゝかな雀のおしやべり。
早朝出発、乗車、九時大河原下車、
途中、笠置の山、水、家、すべてが好ましかつた。
川を渡船で渡されて、旅は道連れ、
快活な若者と女給らしい娘さんらといつしよに山を越え山を越える。
山城大和の自然は美しい。
山路は快い、飛行機がまうへを掠める。
母と子とが重荷を負うて行く。
二里ばかりで名張川の岐流に添うて歩く、梅がちらほら咲いてゐる。
歩々春だ、梅だ、月ヶ瀬梅渓は好きなところだつた、
だいぶ名所じみてはゐるけれど。
こゝから月ヶ瀬といふ梅へ橋をわたる

バスで上野町へ、遊廓近くの安宿に泊る、うるさい宿だつた。
五月川一目万本月瀬橋

この月ヶ瀬橋から梅を見れば、飛行機雲が・・・

次回は月ヶ瀬梅渓を眺められる尾山の一目八景、帆浦梅林等から


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