雲一つなく晴れ渡れば放射冷却で2.3℃まで冷え込み、霜の朝となった奈良、
東を見ればほぼ昨日の朝と同じように、春霞の春日奥山が見られます。
日中も19℃迄上がり、昨日よりぽかぽか陽気です。
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柔らかな朝日を浴びて、一番遅く咲く北側にあるツバキ、咲き出した。
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小庭では『サンシュユ・山茱萸』の見ごろは過ぎたよう。
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『山茱萸は禅門貝母浄土門』 後藤比奈夫
サンシュユの脇の椿の根元で隠れるように咲き出した『バイモ・貝母』、
その様は、長ーく茎を伸ばし葉の付け根で3~4㎝のうす緑色の傘を下向きに
開き、葉の先端はクルリと巻いている。
『貝母咲き庭にやさしさ生まれけり』 清水芳子
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6枚の花弁を持ち、淡い緑色の線がある。
覗けば別名「アミガサユリ・編笠百合」の由来の網模様が見える。
『近づけど貝母は面上げぬ花』 永方裕子
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『バイモ』はユリ科、バイモ属(フリチラリア属)の多年草で中国東部原産。
ユリ科特有の鱗茎は半球形の二個の鱗片が合さった球形で、中国では700年前
からその鱗茎を乾燥させたものを「貝母」と呼び、咳止め、止血、催乳などに
効用のある生薬として利用されていた。
日本にも1724年(享保9年)に薬用植物として伝わり、現在一部で野生化も。
その他の別名として「春百合」「初百合」「母栗」などと呼ばれる。
茶花として連れ合いは重宝しているようだ。
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だが一株植えたものが、小庭でいつの間にかあちこちの隅などに見つかる。
球根で増えるだけだと思っていたが、果実ができ乾燥すれば弾ける蒴果だそう
で、狭い翼をもつ種が飛び広がったのでは・・・