カメラを片手に

詩人伊東靜雄の没後70年

今朝も雲は多いが晴れで最低気温は8.6℃、順調に気温は上がり正午過ぎには22.1℃迄上がるが、徐々に空全体が雲に覆われ、天候は下り坂に。
      13時、
明日未明から昼頃までは雨が降るとの予報、その後弱い寒気が下りて来て、
平年並みに戻る。気温差に大きくなり、体調管理にご注意を!。

1953年の今日は浪漫派の詩人伊東靜雄」の忌日、大阪府堺市で46歳で没す
故郷諫早市では諫早公園に詩碑を建て、十三回忌に当たる65年から碑の前で
静雄をしのぶ「菜の花忌」を始められた。今年もこの26日で59回目を迎え、
没後70年になります。 
京大卒業後。大阪で教員を続けながら詩作するも、肺結核のため南大阪の国立
病院で短い命を終える。

作風は浪漫的で日本的な叙事詩に耽美性を加えられ、若き三島由紀夫にも多大
な影響を与えたようで、『新潮』1966年11月号「伊東静雄の詩 わが詩歌」で
「あの人は一個の小人物だつた。それでゐて、飛び切りの詩人だつた 」と。
また全集推薦の辞でも次のように述べている。
「伊東静雄氏は私のもつとも敬愛する詩人であり、
            客観的に見ても、一流中の一流だと思ふ」

仏文学者の「桑原武夫」は
「百年後、彼の名はいっそう光をましているだろう」と予言している。
                         (Wikipediaより)

今の世の若者に、必要な詩ではないでしょうか   
来年度から明治書院の高校教科書「精選 文学国語」に、
伊藤静雄の詩「羨望(せんぼう)」が掲載されるという。

代表詩の「わがひとに與ふる哀歌」を記す。(青空文庫から)
   太陽は美しく輝き
   あるひは 太陽の美しく輝くことを希ひ
   手をかたくくみあはせ
   しづかに私たちは歩いて行つた
   かく誘ふものの何であらうとも
   私たちの内うちの
   誘はるる清らかさを私は信ずる
   無縁のひとはたとへ
   鳥々は恒に変らず鳴き
   草木の囁きは時をわかたずとするとも
   いま私たちは聴く
   私たちの意志の姿勢で
   それらの無辺な広大の讚歌を
   あゝ わがひと
   輝くこの日光の中に忍びこんでゐる
   音なき空虚を
   歴然と見わくる目の発明の
   何にならう
   如かない 人気ひとけない山に上のぼり
   切に希はれた太陽をして
   殆ど死した湖の一面に遍照さするのに

さて昨日午後は京都地下鉄・北山駅で下り「京都コンサートホール」に。
気温も20度を越え5月のような陽気で、京都府立京都植物園も賑わっており、その傍「京都府立陶板名画の庭」にも人の姿が・・・
そしてミケランジェロ作「最後の審判」がちらっと見える中を急げば
      

京都コンサートホールでの京都市交響楽団、676回定期演奏会です。
      

指揮は3月末で首席客演指揮者退任の「ジョン・アクセルロッド」さん
独奏はヴァイオリンの「三浦文彰」さんです。
      

開演3分前に座席に着けば、館内はほぼ埋まっていた。
前半
ガーシュウィン:パリのアメリカ人         18分
    はじめから京響がマエストロのドライブで賑やかなパリの様子、クラクションを
    体を左右に動かされて、・・・ブルースも  
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 25分
   1.モデラート・ノビレ 2.ロマンス・アンダンテ 3.フィナーレ
    コルンゴルド(1897~1957)はオーストリア生まれの作曲家で、ユダヤ人のため
    アメリカに亡命、映画音楽でも活躍。初演は1947年ハイフェッツの独奏で。
   我は初めて聞く曲、文彰さんの巧みな技巧とストラド・Viottiが良く響いており、
    京響の息もぴったり、マエストロのドライブであっという間の演奏でした。
    もう少しだけストラドの響きを聞きたがったが、アンコールはなかった。

     ・・・・・・休憩20分・・・・・・
後半  5管編成の大オーケストラ編成に。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」   35分
  第1部大地礼賛、1.序奏 2.春のきざし、3.誘拐 4.春の踊り 5.敵の都の人々の戯れ
            6.賢人の行列 7.大地へのくちづけ 8.大地の踊り
     ファゴットの高音から始まり不協和音が
  第二部いけにえ、1.序奏 2.乙女たちの神秘な集い 3.いけにえの賛美 
            4.祖先の呼び出し 5.祖先の儀式 6.いけにえの踊り
      最後の力尽きて倒れて、神にささげられるのが目の前に浮かぶような指揮と
      演奏でした。

首席客演指揮者退任に相応しい、指揮ぶりと京響のノリ、まだまだこれからと
いうのに、コロナ禍もあり残念なことでした。
一流中の一流へと上り詰めつつあるこのコンビで、
早く聞ける機会が訪れますことを・・・

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