今朝の最低気温は11.2℃、春霞の東の春日奥山の北の端から陽が上がり、奈良
の日の出はもう5時半、そして日の入りも18時半前と陽が長くなりました。
今日の最高気温は午後3時前の24.6℃、もう一息で夏日に。
11時半、20.9℃、43%
奈良市内では、ソメイヨシノはかなり散り、遅咲きの桜が満開となっている。
遠く東の春日奥山の山桜、緑の中に浮かび、今や満開かのような彩りです。
若草山👇三重目展望台
NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はアヤメ科の「シャガ・射干・著莪」
日陰に咲くシャガで、いつの間にか花を咲かせていた。
中国中部原産の常緑多年草、古来に渡来しその後人為的に播種され帰化植物と
なる。そのため北海道を除く山麓や林内の斜面などやや湿った場所で、根茎を
短く横に這って群落を形成している。 人が住んだ証しなのでしょう。
渡来時の群体が三倍体?だったか、結実せず根茎を伸ばすことで増殖する。
万葉集で詠まれた「はなかつみ・花勝見」がシャガとする説もあるが・・・
万葉集 第4巻 675番 中臣女郎贈大伴宿祢家持歌
「おみなえし 佐紀沢に生ふる 花かつみ 嘗ても知らぬ 恋もするかも」
意)女郎花の咲く佐紀沢に生える花かつみではありませんが、
今でかってしたことのない恋もするのですね。
貝原益軒が編纂した本草書で、1709年に刊行した日本最初の本草学書
「大和本草」8巻によれば
花は葉の間から伸びた花茎が段状に分岐した先に径5-6㎝で、花弁は白く青紫
色のぼかし模様がある。
花の中央部には黄色い斑点とトサカ状の突起がもち、外側の花弁の中央部は
へこみ、その周囲には切れ込みが入る。
雌しべの先端は深く3つに裂け、その先がさらに裂け、幾重もの花弁がある
ように見える。
この色鮮やかな模様は虫を誘導するネクターガイド(蜜標)の役割がある。
なお花は一日花で花数が多く次々に開花することから、別名を蝶の舞に
たとえ「コチョウカ・胡蝶花」という。
花言葉は、藪の中で咲くことから「私を認めて」そして「反抗」は、
品種改良もせず園芸種も出ないところからと。
明治から昭和にかけて歌人・国文学者「佐佐木信綱」の短歌は
『熊笹のほしいままなる繁りなりかたより咲けりしゃがの幾本』信綱