でもお昼間は風もなく、サンルームはポッカポカ、気持ちの良いこと
春日奥山も煙っておりますね。
9時
若草山へ、②の春日大社から若草山展望台迄からの続きなのですが・・・
水谷川右岸から春日奥山北周遊路にも記載しなければならない場所がありました。
春日奥山北周遊路の表示から轍の残る未舗装の道に入ります。
ここはもう『春日山原始林』で1998年登録の世界遺産の一つとして、自然に対する
信仰と日本人の自然観が結びついた文化遺産として登録されました。
最高点は498m、約250haの広さをほこり、古来より春日神社の神域とされ
841年から狩猟と伐採が禁止されました。しかし豊臣秀吉がスギの木一万本を
伐採をしたと記録が残り、近年では台風災害からの回復のための補植や砂防ダム
などの手入れもされており、厳密的には原始林ではありません。
なお春日杉と呼ばれるのは、カシやシイなどの間に点在する直径1m以上250年~
400年生の老杉をさし、現在は1600本余りになってしまいました。
さて200m程で「仏頭石」が10mほど高みの山肌にひっそりと。
1520年大僧都覚遍木食のために円玄(仁)が発願造立された銘があり、
高さは107㎝、六角形の頂部に如来様の仏頭が丸彫りされており、その下に
六角形の六面に六観音様(十一面・准胝観音・如意輪・聖・千手・馬頭)を彫り
蓮華座の下に狛犬が相対して彫られていました。
又仏頭石の左側に線彫りの「洞の地蔵石仏 (建長六年地蔵)」も・・・
さらに200mほど上流に、月日亭休憩所付近に苔むした杉の木
砂利道のふくらんだカーブに車が止まり、その上に一日三組の料理旅館「月日亭」が。
そして直ぐ近くの堰があり、ここで春日大社の社殿に流れ込む水路が分かれます。
その堰の上流側に「月日磐」があり、『日と三日月』を模した陰刻が施されております。
延喜式によると、氷室神社の氷室が置かれたと
車も通る山道をテクテクと30分程登って行くと、高円山ドライブウェイに合流し、
左に入り混むと若草山山頂駐車場、そして100mほどで若草山展望台に至ります。
若草山山頂は、もう少し北側の小高い丘の『鶯塚古墳』にあり、南に前方部を
もつ4世紀後半の前方後円墳で全長130m、前方部幅50m後円部幅61m 高さ9mで、
前方部頂上に石碑と三等三角点341.64mがありました。
清少納言が枕草子第十七段に記す、
「みささぎは うぐひすのみささぎ かしはぎのみささぎ あめのみささぎ」
の中の「うぐひすのみささぎ」がこの古墳で、元明陵と記されるが?
一説には、仁徳天皇皇后の磐之姫陵説もあったようだが・・・。
*次回は下山編へと続く
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