朝のうち日差しの見られた奈良、9時頃市内への道に車は多いが流れはよく、
眺めた若草山は緑の芝に覆われ、東大寺大仏殿の鴟尾が黄砂で鈍い光を放つ。
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明日も黄砂が続き、外出を控えるには良い口実ですね。
今朝の最低気温は12.4℃、気温は12時で22.8℃迄上がり、夏日には・・・。
先日晴天のもと散歩中、二本の真っ白な花「エゴノキ」、下を向いて咲く。
『えごの花みんな揺れゐて静かなり』 中村みよ子
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「エゴノキ・野茉莉」はエゴノキ科エゴノキ属の落葉木で樹高は7~15mに。
5~6月頃に葉を出したあとに釣鐘状の小さな白い花を下向きにつけ、その後
実が成る。若い実はサポニンを含み、石鹸の代用となることから石鹸の木と、
和名の由来は、有毒な果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことから。
花冠は5片に深く裂けるも大きくは開かず、雄しべは10本。
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別名はチシャノキ、チサノキなどとも呼ばれ 、歌舞伎の演題『伽羅先代萩』
に登場するちさの木(萵苣の木)はこれで、古くは万葉集にも一般的には
「やまぢさ」もしくは「ちさのはな」として3首詠まれている。
ただ植物学者「牧野富太郎」は著書の中でこれを「イワタバコ」と断定するが
巻七1360 作者不許
原)『氣緒尓 念有吾乎 山治左能 花尓香公之 移奴良武』
詠)「息の緒(を)に 思へる我れを 山ぢさの 花にか君が うつろひぬらむ」
意)命の限り想っているのに、山ぢさの花の色が変わる如く心変わりされたの
巻十一2469 柿本人麻呂
『山萵苣 白露重 浦經 心深 吾戀不止』
「山ぢさの 白露(しらつゆ)重み うらぶれて 心も深く 我が恋やまず」
意)山ぢさが露に濡れて重たく垂れ下がる如く、
しょんぼりとうなだれてひたすら恋続ける私ですよ。
巻十八4106 大伴家持が越中赴任時に詠んだ長歌で、省かせていただきたい
静かだったエゴノキの花、虫媒花のハナバチがやってきた。種は不明
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そしてクマンバチ?とおもえば胸の黄色が無く、
「クロマルハナバチ」の♂かな?
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花粉まみれに。
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