
ボントクタデ(タデ科)
先日、雨の保護センターを歩いた。
花は花弁を閉じていたりチョウやトンボもどこかで雨宿りしているようだった。

ボントクタデだけは一帯に蔓延っていた。

林の中の暗い道を歩いていると何かが動く気配がする。
目を凝らしてみると、20cm以上はあろうかという大きなヒキガエルだった。

不気味なものを見た後は、真っ白のきれいなキノコに出会う。
ドクツルタケは、この清楚さにも関わらず猛毒だという。
Destroying Angel(殺しのエンジェル)と呼ばれるのももっともなことだ。

20cm以上もある大きな球形のオニフスベも最初は真白だったらしい。
押すとホコリのような胞子が出てきた。

ツリバナ(ニシキギ科)
視線を上に向けるとニシキギの赤い果実がはじけていた。
吊下がった朱色の実は鳥が食べてくれるのを待っているのだろうか。

谷筋から上がったところに植えられたアシタバの葉の上でバッタがじっとしていた。
ミヤマフキバッタはイナゴに似ているけれど羽が短くて飛べないようだ。

前回アオスジアゲハの幼虫を見たタブノキの葉の裏を見ると、サナギがいた。
もしかしたら蜂に寄生されて羽化できなかったのかもしれない。

管理棟の脇の池も雨で生き物の活動は鈍いように思えるが、
水中をよーく見るとミズカマキリがいた。
名前のとおり姿はカマキリに似ているが、アメンボと同様に水生のカメムシだ。
植物や生き物たちは雨ともうまく付き合っているようだ。