横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

ウツギとつく木の花

2011-05-16 07:24:12 | 近所

2週間ほど前、雌花の赤い柱頭が目立っていたオニグルミがふっくらしはじめていた。
雄花の姿はもう見えなかった。





ニシキウツギ(スイカズラ科)
2週間前にも咲いていたミツバウツギに加え、ニシキウツギ(二色空木)も咲いていた。
ウツギの花が咲く前に、いろんな何とかウツギが見られる。





バイカウツギ(ユキノシタ科)
バイカウツギは比較的大きな白い花が清らかな感じで香りも良い。





梅の花に似ているかどうか・・・?






ガクウツギ(ユキノシタ科)
ウツギというのは茎が中空のものを言うので、スイカズラ科、ユキノシタ科、バラ科などさまざま。





ウツギやマルバウツギと同じユキノシタ科のガクウツギはアジサイに近い仲間だ。





ヤブデマリ(スイカズラ科)
空木ではないがヤブデマリはガクウツギにちょっと似ている。装飾花のつき方と葉が違うので区別できる。


赤レンガ倉庫あたり

2011-05-15 07:09:36 | 近所

横浜・馬車道方面から赤レンガ倉庫に向かうところ、一面にクローバーが咲いている。





家族でくつろいだり、四つ葉のクローバーを探したり、また写真を楽しむ人も多い。





象の鼻地区には横浜三塔を全て見ることができるポイントがある。
一番左のキングの塔、右端のクイーンの塔、そして中央の白い鉄塔の手前レンガ造りのジャックの塔、
この三つを合わせて横浜三塔と呼び横浜港のシンボルであった。

キングの塔は高さ49mの神奈川県庁本庁舎で1928年完成
クイーンの塔は高さ51mの横浜税関庁舎で1934年完成
ジャックの塔は高さ36mの横浜市開港記念会館で1917年完成

昔は埠頭はじめ港付近のどこからも三塔を見ることができたのだろう。




チョウの筋と角

2011-05-14 06:48:33 | 近所

瀬上市民の森のハルジオンでアオスジアゲハが花の蜜を吸っていた。





すぐ近くの湿地の方であちこち移動しながら水を吸っているのもいた。





このコミスジはコンクリートの上のなんとなく湿った場所を探して止まっている。
撮ろうと近づくと飛んで、でもやっぱり離れられなくて舞い戻り止まる場所を探す。
そんなことをしているうちに次第に飛ぶ位置が高くなり私の周りでヒラヒラするようになった。
歩いて汗ばんでいたからだのミネラル分に反応したのだろうか。





こちらのダイミョウセセリは蜜を吸うわけでもなく吸水でもなく一休み。
見ているうちに頭のあたりがちょっと気になった。





少し近づいて撮ってからトリミングで拡大すると2本のツノのようなものが見える。
パルピ(下唇髭)というもので、他の蝶にもあるそうだ。
特にテングチョウは天狗の鼻ぐらいに長いので知られている。

チョウは姿も動きも面白いものだ。


瀬上市民の森から横浜自然観察の森へ

2011-05-13 06:55:05 | 近所

ここは瀬上市民の森の中にある瀬上池。 横浜市には市民の森が30か所ほどある。
市と土地所有者とのあいだで長期契約を結び、緑地保全と市民の憩いの場づくりに役立てる制度による。





栄、磯子、金沢区が接するあたりには瀬上、氷取沢、金沢・各市民の森、横浜自然観察の森が連なっており、
金沢自然公園(金沢動物園)や釜利谷市民の森にも接している。

先日、瀬上市民の森から横浜自然観察の森までを歩いてきた。
尾根道ばかりでなく起伏をたどるといくつかの池や小川があって自然が豊富だ。





ところどころで見かけた白い花。





マルバウツギは前に鎌倉の山側を歩いた時に見た覚えがある。
このあたりの丘陵は鎌倉につながっている。





これはエノキの大木の板根。どっしりとしたものを感じる。





大丸山の頂上から金沢八景方面を見る。

大丸山は標高156.8m。 
これでも横浜市最高峰で、すぐ近くの円海山が153.3mだ。
ちなみに横浜市最高地点は鎌倉市の大平山に向かう尾根の市境の上郷町で159.4mだそうだ。


今回は4つの森を歩きとおすのが目的だったが、今度はゆっくりと巡りたいところだ。


鬼が丸いこともある

2011-05-12 06:57:15 | 近所

ノゲシ(キク科) ハルノノゲシ
ハルノノゲシも広い意味でタンポポの仲間だけれど葉が独特なのですぐ分かる。





オニノゲシ(キク科)
すぐそばに咲いていたオニノゲシもハルノノゲシとそっくりだ。





ハルノノゲシに比べて葉が硬くトゲも鋭いということで区別できる。





硬いとか鋭いといっても感覚的なもので単独で見た場合はどちらかなと迷うこともある。
しかし茎を抱く葉が分かれた先を見るとハルノノゲシでは鋭角になっている。





対してオニノゲシの方は丸く納まっている。鬼といっても丸いこともあるのだ。





もうだいぶ前から咲いていたので、すでに綿毛をつけているものも多い。



みなとみらい

2011-05-11 07:12:39 | 近所

横浜そごうから日産自動車本社へ渡るところで金港ポートサイド方向を見る。
左手、橋のたもとの BAY QUARTERからシーバスが出る。




角度を変えて高島地区。遠くにベイブリッジがかすんで見える。
奥のビル群の手前に緑のグラウンドとスタンドのようなものがある。





その方向へ歩いていくと マリノスタウンがあった。
Jリーグ・横浜Fマリノスのトレイニングセンターだ。





ちょうど選手たちが練習していた。中央付近に見えるのは中沢選手だろうか。





外の公衆トイレの標識にサッカーボールも加わっていて、なるほどと思った。





臨港パークに立ち寄ってランドマークタワーのほうへ行こうと思ったら、
このときは大震災の影響で立ち入りが制限されていた。
コスモワールドでもライトアップを止めたり一部のアトラクションが利用できなかったりする。



みなとみらいの建物は耐震設計がされているとは思うが液状化を含め一抹の不安を覚える。

笹葉でひっそり

2011-05-10 07:01:01 | 近所

1週間前にキンランとギンランの記事を書いた。





今年は市民の森のキンランが当たり年みたいだ。





咲いている範囲が広がって昨年まで見なかった場所でも出ていたり、
見たことがないような大株があったりする。





このかたまりには9本の茎が立っていた。





昨年まで見つけられなかったササバギンランまで咲いていた。
キンランが華やか過ぎる林の中で、ひっそりと咲く姿にかえって惹かれる。





ササバギンランはギンランと同じように小さな花だが、葉が細長いので先端は花より上まで伸びる。


湿地の草

2011-05-09 06:58:29 | 近所

自然環境保全センターで3月に新芽が出ていて何だろうかと宿題になっていた。





ヨシ(イネ科)
今月に入って行ってみるとヨシの葉が長く伸びていた。
向こうに昨年のヨシが枯れ残っていて、その部分には新しいヨシが生えていない。

ヨシの手前にはもっと背が低くて様子の違う草も生えている。





イヌスギナ(トクサ科)
これは日当たりのよい湿地に生えるイヌスギナというものらしい。
昨年までこれもスギナと思い込んでいた。





スギナは栄養茎とは全く違った形の胞子茎いわゆるツクシができるが、
イヌスギナは栄養茎と同じ形の茎の先端にツクシがついている。





こんな虫がたくさん止まっていた。スギナハバチの仲間だろうか。



2年前の5月下旬には ↓ 幼虫がたくさんついていた。 同じ種類のもののような気がしている。
ハバチの幼虫


花と虫

2011-05-08 06:49:14 | 近所

花にはチョウをはじめいろんな虫がやってくる。





カラスノエンドウにいたツバメシジミはルリシジミに似ているが、小さな尾状突起とオレンジ色の斑紋がしゃれている。





長いあいだタンポポをの花楽しんでいるのはハナバチの仲間らしい。





脚の間に花粉をたっぷり溜めこんで、それでもまだ離れたくないようだった。






一面に咲く白い花、ノヂシャは背が低いけれどオミナエシ科の花だ。





マルカメムシは大量発生して嫌がられるみたいだけれど、ここでは一人ぼっちだった。





どんどん咲きだしたハルジオンにもさまざまな虫が来る。
ハナムグリも花粉が好物のようだ。





ヤブキリの幼虫は花粉を食べるばかりでなく、ここに来る小さな虫も捕らえるらしい。




花だけでなく、葉も見る

2011-05-07 07:15:45 | 近所

ブタナ(キク科)
先日オオジシバリと取り違えたが、近所に咲いていたこの花がブタナと思われる。





タンポポに似ているが茎が分岐して複数の花をつける。





根生葉がベたっと地面に張り付くところはもタンポポと同じだ。





オオジシバリ(キク科)
こちらがオオジシバリでタンポポよりニガナの花に近い。





ヘラ形をした根生葉は立ち上がり気味だ。





ジシバリ(キク科)
オオジシバリよりやや小型のジシバリも咲いていた。





葉もオオジシバリより小さくて卵形に近い。


似た花を区別するときは葉の姿も大きな要素になるようだ。


木々を覆うフジ

2011-05-06 06:50:46 | 近所

フジ(マメ科)
気温は低いけれど立夏。
ヤマグワなどいろんな木に蔓で絡みついたフジが満開の季節だ。





高い木があればどこまでも登り一面を藤色に染める。





オニグルミ(クルミ科)
手前にはフジに絡まれなかったオニグルミの長い花穂が下がっている。






緑色で長いのが雄花穂で、上の方に見えるのが枝先につく雌花序だ。





紅い花柱がチャーミングだ。


続 はぜる草の実

2011-05-05 06:52:13 | 近所

ムラサキケマン(ケシ科)

先日、タネツケバナの実がはじけることを書いた。
はぜる草の実





近所のあちこちでできているムラサキケマンの実も弾けるらしいので試してみた。





やっぱりゼンマイ仕掛けで中からケシ粒が出てきた。
よく熟したものは軽く触れただけで弾け飛ぶ。

種についた白いものは蟻が好むエライオソームという物質で遠くへ運んでもらうのに役立つそうだ。





ジロボウエンゴサク(ケシ科)
シロボウエンゴサクはムラサキケマンに近く、花の色合いや葉の形が違うので区別できる。





実はムラサキケマンに比べ細長い感じで、熟して実が開いても種子を弾け飛ばすようなことはない。

ジロボウエンゴサクはムラサキケマンと近い仲間なのにおとなしいものだ。


ジャコウアゲハ

2011-05-04 07:58:17 | 近所

ムラサキハナナ(アブラナ科) オオアラセイトウ、ショカッサイ
春先からずいぶん長く咲いたムラサキハナナもそろそろ終わりだ。





そこに黒いアゲハがやってきて止まった。といっても翅はパタパタ動かしている。
ジャコウアゲハがムラサキハナナの蜜を吸うのを初めて見たのだった。





しばらくしてヒラヒラと飛んでいったなと思ったら、戻ってきて今度は草の葉の上に止まった。





翅を広げているのは日光浴の意味合いがあるのか。それとも単にのんびりしているのだろうか。





くるくる巻いた口吻から顔にかけても花粉がついていた。
こんな白い眼で花はどんな風に見えているのだろう。





近くの柵にシオヤトンボがいた。気配を感じてとびたってもまたすぐに戻ってきた。







付録・・・その数日後、別のところでミツバウツギで吸蜜するカラスアゲハを見たので追加。




ゴールデンウイーク

2011-05-03 06:30:35 | 近所

いわゆるゴールデンウイーク真っただ中だ。
ゴールデンウイークという言葉は60年前に映画会社により作られたものだ。
新聞や雑誌では盛んに使われた言葉だが、当初テレビと映画が敵対関係にあったためか、
NHKなど放送業界では使われず今でも「大型連休」と呼ばれている。

子供のころには飛び石連休程度だったゴールデンウイークは何となくウキウキさせられる言葉だった。





キンラン(ラン科)
瀬谷市民の森では毎年ゴールデンウイークにキンランが咲いてくれる。





ラン科の花は姿や色合いなどそれぞれ個性的な魅力がある。キンランは明るく華やかだ。






子供のころには秋の連休をシルバーウイークというのも聞いたことがあるが、今はあまり使われない。

キンランの近くにギンランも見られた。





ギンラン(ラン科)
キンランに比べると背丈も低く白い花も小さい。ひっそりとした感じだ。
中でもこの株は地面から顔を出したばかりで咲いているようにみえた。





花はほとんど開かないようで近づいても中の様子が見えない。



昨日の記事でブタナとしたのはオオジシバリでした。訂正いたします。

ブタナとシラユキゲシ

2011-05-02 07:05:08 | 近所

ブタナ(キク科)
里山でブタナが咲き始めた。
ブタナは茎の先にタンポポに似た花を咲かせるが、茎が分岐して複数の花がつくところが違う。





コウゾリナのような毛がなくすっきりしている。
夏以降には小花の数が増えていっそうタンポポそっくりになるようだ。


訂正:ブタナと思いこんでいましたが、「はもようさん」のご指摘でオオジシバリのようです。
葉も含めて特徴をもっと観察すべきでした。先に読まれた方にはご迷惑をかけました。
はもようさん、ありがとうございました。





シラユキゲシ(ケシ科)
ブタナのそばにシラユキゲシがいくつか咲いていた。
都会近くのこんな場所にいつから自生しているのだろうか。





民家に隣接している場所ではないが、どこかから逃げ出したものかもしれない。