ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

映画談「怪物」

2023年07月01日 | この映画観ましてん



桜木町でハンバーガーとフレンチフライとケーキを2個喰らった後
コレットマーレ6階横浜ブルグ13で
是枝裕和監督の「怪物」を観ました

KINEZO無料会員になると毎週木曜
チケットは1400円になります
さらに特筆すべきは
ネット予約のカード決済
曜日にかかわらず上映一時間前まで待ってくれる

これまで
カード決済で座席を確保したらキャンセルは不可
不慮の事態で上映時間に間に合わず
座席を放棄するリスクは覚悟の上で利用せざるを得ませんでした
その実にスリリングで辛いところを
可能な限り配慮してくれるシステムは
素晴らちい(!" ̄▽ ̄)q

109の月曜ペアマンデー
水曜のレディースデー
イオンシネマの毎日ハッピー55
毎月14日のトーホーシネマズデイ
夫婦50割引
1stデーなどなど
各種サービスを駆使すれば
ポップコーン(S)分くらいの経費が浮いてくるので
映画を定価で観るなんてことまずないです
今、正規の映画料金って
2千円だそうで
∑( ̄◇ ̄)



映画を最後に見たのは4月の「RRR!」でした


義母の看取り病院お見舞いからの帰り
思いつきで気分転換に観ました
2月頭に義母が危篤状態宣言されてからというもの
私はいわゆる食事や娯楽のお誘いは全て辞退してきました
万一にでも義母の逝去の知らせを
ランチのテーブルで、手作りソーセージ教室で
映画上映後のラインで知るなど
想像するだに恐ろしかった

私のこの体裁へのこだわりは
誘ってくれる友人知人からあまり理解されませんでした
もう見てもらえてるんだから、いいんじゃない?
今まで通り呼ばれるまで普通に暮らしてればいいのに
という気持ちがふんわり伝わってきました
それでも、
それはできなかった
自分のために
( ̄ー ̄💧)

なので
生きてる義母をこの目で確認した後に一人で観た「RRR!」は愉しめました
エンタメ全盛りジェットコースター映画
長くて、痛くて、疲労感半端なかったけど
人口14億、その半分が30歳以下という精悍なインドの底力
ツッコミどころ満載のど迫力は
観ておいて良かった
(本当にしんどかったけど)




「怪物」はどうだろうか・・?
いじめが絡む静かな映画はしんどそう・・
だけど大好き是枝監督
カンヌで脚本賞受賞!
とくれば観ないわけには行かないかなあ
とは言え
カンヌが絶対とも限らないし
待てば配信で見られるだろうし
狭小住宅が持て余す義実家お古の40型テレビを独り占めする時間もある
映画館での没入と音響に
本当に価値があるかどうかに関しては
割引利用前提でも
逡巡する事が多くなりました
これはおそらくコロナの遺産





義母の葬儀や四十九日を終えて思うところ多めの五月六月を過ごし
職場は異動がさらに続いて出会い運こそ好調だけど
共存のための擦り合わせにはやっぱり消耗もする
湿熱張り付くこの時節
ああ・・
こりゃやっぱりしんどい時間になるかも知れんなあ・・
映画が始まっても
30分くらい憂鬱でした


でも
最後まで観たら
期待通りの是枝映画

カンヌがこの作品の脚本を讃えたのも納得
何の予備知識もないまま見た
ワタシも偉かった
( ̄▽ ̄)←?

映画の良し悪しは
翌日の日常を過ごす脳内で
そこに想いを馳せる時間がどれだけあるかで測れる気がします
どうでもいいのはそのまま忘れちゃうし
良かったものは
何度でも思い出す

脚本は坂元裕二氏
是枝監督がまるっと氏に任せてしまったと聞いて
それも気が向かない要素でしたが
映画のボディブローが効いてきて
改めて坂元氏については
ウィキでさらっと調べました

『東京ラブストーリー』(フジテレビ)
『リモート』(日本テレビ)『チェイス〜国税査察官〜』(NHK)
『西遊記』(フジテレビ)『太陽と海の教室』(フジテレビ)、『あなたの隣に誰かいる』(フジテレビ)
『トップキャスター』(フジテレビ)『愛し君へ』(フジテレビ)
2004映画『世界の中心で、愛をさけぶ』
『Mother』(日本テレビ)『それでも、生きてゆく』(フジテレビ
『Woman』(日本テレビ)『最高の離婚』(フジテレビ)
『問題のあるレストラン』(フジテレビ)

ウィキペディアに掲載された坂元氏の膨大な業績から
テレビドラマ脚本だけ抜粋しても
これだけありました
ドラマをそんなに観ないワタシでも
知ってる名がいくつかあります
えらくフジテレビ推しだけど
そりゃ、任せるやね
(” ̄▽ ̄)

安藤サクラさんが演じる
<イジメにあった我が子のために学校と戦うお母さん>
が、この怪物の溜まり場のような教育現場に挑んでゆく
そんな話をずっと観るのかと思ったのですが
話はどんどん
予想の斜め上を行きます

えっと?
じゃ結局?
この映画の主人公は誰?
悪いのは
誰?

いくつものミスディレクション
何度も遡る時系列
子供の嘘
大人の思い込み
意外な事実・垣間見える異常
容赦なく傷つけてゆく
怪物

幸せな人がいない物語
秘密基地
アートのような絶望
緑と光と
坂本龍一のピアノ

ああ、
そうなのね

漆黒のエンドロールに浮かぶ監督の名前で
それまで覗き見ていた世界から
現実に返されたことを知ると
 
考えるのは

私の世界の怪物は
だれ?

心から思いました
自分の見聞したことと
そこから得た直感や憶測は常に
疑ってかかろうと

 

時系列が複雑なので
より深い理解のためにも是非もう一回観たい

そんな気もするけれど
あれを最初からとなると
今の私にはちょっとしんどい



今日はそんな話です




〜( ̄ー ̄)ノシ
 




📽🎬🎞
















4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちるる)
2023-07-01 18:43:23
私は「インディージョーンズ」見てきた。
夫婦50割、無くなっちゃったのよ~千葉(>_<)残念で。
何も考えずに楽しめて良かったよ。

「怪物」も見たいんだけどさ、安藤サクラさん、好きな役者さんだし。
でもやっぱり、麦と同じく「消耗しそう」で見に行けないのよね。。。。
2000円払って疲れちゃうのはなぁ~。。。とか思っちゃって。
本で読むっていう手もあるな。
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Unknown (singingkerorin)
2023-07-01 21:23:55
いやほんと
消耗するのはしんどいよ

現実世界もさして楽しいことがないのに
お金払って苦悩の世界って
どんなドMの遊び?よ

今度はいよいよ王騎が死ぬらしいから
コスプレ大会みたいな
実写版キングダムⅢでもぼーっと見に行こうかなー
とか思ったな←失礼か!
返信する
Unknown (ちるる)
2023-07-05 22:08:58
本屋さんでちょっと立ち読みしたんだけど、やっぱり疲れそうだから買わずに帰ってきちゃった。


キングダム我が家も見に行く予定!
返信する
あれ (ちるるに麦の返信)
2023-07-06 16:22:19
あ、これ小説の原作があるんだね
知らなかった
本当に、誰も幸せにならない物語だから
ちるるの読書のイメージじゃないね

夫婦50割引ってね
どんどんなくなってるよね
川崎の映画館でも、チネチッタだけになっちゃった

思うに
ギリギリ今の50代の夫婦は
子供の学資から解放されて
でも定年はまだって世代で
比較的お金持ってる
優遇する世代じゃないんじゃない?
気もしてたんだよね
ここから先は五十代で一番教育費のかかる中高生の親って世帯が増えてきそうだけどね

あとね、
ズルもできたよね
どちらかが五十代でいいルールだったから
不倫とか親子でも通ったし
夫婦の証明させられた事あんまり無かったよね・・
私も60歳を待つわ( ̄▽ ̄)
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