ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

時代の恩恵

2023年05月24日 | 日記
コロナ禍で何を失ったかと問われれば
義母と会えなくなった3年を挙げると書いた私ですが
コロナ禍で得たものをと問われれば
医療と介護システムに老母の世話を丸投げにして暮らせた
コロナ禍の3年  
を挙げるのだと思います

外出制限はありましたが
遊ぶ金を稼ぎにパートに出かけ
休みの日にはNetflix
食べたい時に食事をし
満腹すればゴロゴロ出来る
自由自在な50代を有難うございました

要介護状態への病~脳梗塞 ( ̄□ ̄;) - ケロの与太

要介護状態への病~脳梗塞 ( ̄□ ̄;) - ケロの与太

そして、この日の記事へと続くのでした。アテローム脳梗塞は発症3時間以内に治療を始めると、マヒした部分の機能が戻ることもあるそうですがそれ以上経ってしまうともう助...

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結婚して20数年
遠距離別居だった義母と関わるようになった最初の数年こそ
私は2日に一回自転車で30分の特養まで面会に行きました
自由な暮らしと引き換えの
短時間の面会です
それは苦ではなかった
けれど
それをいいことに夫が
週末飲み仲間には会いにゆくのに、特養には全く顔を見せる気もないことが
気に入らなくなってきました
義両親でさえ一度だって私に
嫁としての努めなど求めなかったのに
夫は私のことを何だと思ってるんだろう

堪え性のない私は
程なく義母面会ストライキを決行
その迂闊な数週間で
義母は私の事をすっかり忘れてしまいました
慌てて面会を再開するも
私が挨拶をして部屋に入って1分で
「そろそろ帰りはったらどやろか?
「私、あっちでご飯食べなアカンねん」
オドオドと繰り返すようになりました
ああ、私のことが怖いんだ
と解ってからは
義母の面会は夫の任務としてもらいました

コロナが明けて会えるようになった時には
義母は動物のように唸るだけで
全く言葉が出てこない寝たきりの人になっていました
私達は丸投げにした三年の後ろめたさもあり
今更誰にも
一体いつからこうなったのかを問うことができませんでした
施設の顔ぶれが変わらないのはフロントの人たちだけで
介護現場の人達はほとんどが外国の若い人に変わってしまって
誰に聞いたら良いのかさえ
見当がつきませんでした

なので
義母から私への
最後の言葉は
「そろそろ帰りはったらどやろか」







コロナ禍中
外部との交流を遮断し
介護施設の方々は施設内で起こる全ての責任を負って
義母の面倒を見続けてくれました
施設内職員の、利用者の、クラスターが起こるたびに
丁寧な説明を下さった介護施設の方々には
心より感謝します

介護保険制度を構築し
介護施設を拡充してくれた政府自治体にも
心より感謝します

私の悠々自適な50代を
有難う
そこで暮らした義母の気持ちは
自分の八十代がきた時に
思い知る所存です

義母が脳梗塞を発症した日のブログをリンクしました
この頃はまだ
記憶に残る戦後すぐの
義母が育った港の話を聞かせてもらえてました

私が持っていく饅頭はいつも受け取るなり
一人でワシワシ食べちゃうのだけど
一度だけ
「あれ、1個しかないわ、はんぶんこしよか」
と言ってくれた日がありました
昔の義母がそこにいました
その日は、介護士さんが義母を担いでトイレに連れて行ってくれて
自分で立って便座に座り
排泄したのだと教えてもらいました
義母の頰が薄っすらと汗ばんで
紅潮していました

ああ、運動は
血流は
脳を活性化させるんだと
私は筋トレに力を入れました
私が一度もやったことのないトイレ介助
その介護士さんの
身をなげうった思いやりに
平身低頭感謝しました

振り返れば
本当に学び多い
お気楽な日々

過去記事によると
脳梗塞発症の日は2017年6月10日だとありました
とても長い一日だったと
第一発見者となった私は
達成感丸出しで
振り返ってます

その6年後の今年
6月10日が
お義母さんの四十九日になるのだとは
あり得る話だとしても
夢にも思わなかった


この先の自分に
めくるめく素敵な未来があるとも思ってないけれど

本気でコツコツと
今この場の幸せを
意味を
実感して生きていないと
終わりはすぐに
来ちゃうんじゃなかろうか
そんなことを思いながら



今日はそんな話




〜( ̄ー ̄〜)






❁❁❁


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちるる)
2023-05-24 13:59:24
お義母さんも、麦も、お疲れ様でした。

特別老人ホームの給食室の調理補助、っていう求人に応募してみて、初めてその内部の様子とか過酷さとか目の当たりにして、介護職の方々本当にありがたいなと実感したよ。
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Unknown (ちるるに麦の返信)
2023-05-27 08:02:50
足と脳が機能しなくなったお義母さんの8年は
本当に大変だったと思うよ
どんなに筋トレしてても
脳梗塞は生活を変えるし
怖いなあと思うなあ

介護施設はスペクタクルよ
義務教育過程で社会科見学の必須に入れたらどうかなと思う
今、5歳の子たちが
私達世代を見るんだもんね
( ̄ー ̄)
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