石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「高校生がつくる  「 いしのまきカフェ 「    」(かぎかっこ) 」

2015年05月16日 | 活動

 

 

             「いしのまきカフェ 「    」 (かぎかっこ)」 のお店の通路に面した棚に飾らせていただいた生け花

           

 先日、「いしのまきカフェ「   」 (かぎかっこ) 」に、生け花を飾らせていただきました。

 

 花器は、どんぐりさんのお知り合いの方からどんぐりさんを通じて提供していただいたものです。1年ほど前に送っていただいていたのですが、なかなか活用の実現にいたらずにおりましたが、今回その方の思いを石巻の方に伝える機会が持て、ちょっとほっとしています。

 花器と花材の調和と季節を感じさせるもの、というコンセプトでいけてみました。でも1番大切なことは、お花を生ける場所に調和していることです。

上手くいっているでしょうか?

 花材は 「 むしかり  しゃくやく  あやめ 」 です。

 通りかかったご婦人が、足を止めて花を眺めながら「きれいですねえ。」と声をかけてくれました。ほっと心が和むこのような瞬間に一役かえて嬉しかったです。

 「いしのまきカフェ 「   」(かぎかっこ) 」 は、「高校生がゼロからのカフェづくりと運営を通し、石巻の町を元気に!」というコンセプトでスタートしたカフェです。 、石巻駅前の旧「さくらのデパート」で今は2階以上が市役所になっている建物の1階にあります。

 2012年6月、さまざまな学校から合計約40名の高校生が集まり、カフェづくりがスタート。

すべてがゼロからおこなうため、メニューも何もなく、あるのは真っ白な空間だけ。

それで?、店名も「  」 (かぎかっこ) と空けてあったのだそうです。

商品開発・空間デザイン・情報発信の3チームで役割分担し、専門家のアドバイスを受けながら、また、まちの人々とコラボしながらカフェをつくっていくとのことです。

 主催は、「Doorway と Smiles」  (フィピップモリスジャパン株式会社と日本財団が開始した、東日本大震災の被災地の子ども支援共同プロジェクトです。)  そして、その他のNPO法人の助成・企画・運営 や石巻の諸団体の協力 石巻市の後援を受けています。

 HPもあります。

 ちなみに、このカフェのことは「つなみてんでんこ」の絵本の作者 ひつじ あかねさんから教えてもらいました。石巻にいらっしゃるお友達から聞いたそうです。

 そうして、私がこのようなご縁をいただくことになったわけです。( 「繋がる」 って素晴らしい!です。 )

 そして、もう一つ。

1週間ほど前のことですが、先日思いがけず近くの温泉銭湯?でばったり小学校時代の友人Hさんと会いました。

 彼女は、別のやはり私の同級生Kさんと二人でした。そのKさんは石巻で被災し、家族を失い大きな衝撃を受けたのですが、仲良しだったHさんはすぐ駆けつけ他の仲良しだった友達と一緒に過ごす等していたのです。そしてKさんは、私も被災した人たちのために何かできることをしたいと言ってくれ、Hさんとともに私にカンパを託したのです。

 何かの度に、私の思いに賛同してくれる友達がいることはとても心強く嬉しく思っています。

 二人の思いも、「いしのまきカフェ 「  」 (かぎかっこ) 」 届けようと思います。

 

 「いしのまきカフェ 「   」(かぎかっこ) 」 から見た向かいの 「高政の笹かまぼこ」 の店

 1階のショッピング街もしゃれた雰囲気できれいです。明るい気持ちになります。

 


吉祥天女が舞い降りた!

2015年05月03日 | 紹介

        国宝 吉祥天女像     「東日本大震災復興祈念特別展  吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り」看板より

 

 現在 ゴールデンウィークの真最中ですがいかがお過ごしでしょうか?

 仙台では、「東日本大震災復興祈念特別展   吉祥天女が舞い降りた!奈良薬師寺未来への祈りー」と題して、仙台博物館において 国宝・薬師寺の名宝、仙台限定特別公開が行われています。(24/4~21/6 )

 ゴールデンウィーク後半2日目の今日、お天気も良く新緑が爽やかな朝、私が入り口に行ったのは9時前で会館前だったので、すでに30人位の人が並んでいました。そして次々に増えていました。やっぱり、人気があるんですね。なにしろ、普段は薬師寺に行ってもいつでも見られるわけではない国宝がわざわざ仙台限定できてくれたのですから。

 展覧会場のまず初めに「吉祥天女像」が公開されています。といっても本物の絵は奥の方で、そこまでの間に部分のデジタル?画像が展示されています。

驚くべきことは、この絵が奈良時代に布に描かれているということです。今から1300年も前の絵がこのように鮮やかに残っているのは珍しいとのことです。

 そして吉慶・福徳をもたらすとされ、手に人々の願いをかなえるという宝珠を持ち、今まさに舞い降りたかのようなお姿です。薬師寺でも限られた期間のみ公開されるこの像が今回の展覧会では特別に全会期にわたって公開されるているのです。

 その他、建物についても東塔の頂上に安置されている彫刻の摸造、薬師寺の縁起を描いた絵巻等、天武天皇・持統天皇から始まり現在へと受け継がれる薬師寺の歴史をたどっています。

 そして、復興へ向けた励ましとなることを願って、優しい微笑をたたえる国宝 聖観世音菩薩像や人々を救う地蔵菩薩、未来に現れて教えを説くとされる弥勒菩薩、薬師寺と東北の縁を結ぶ仏像等が公開されています。

 私が特に感動したのは地蔵菩薩像です。お地蔵様をイメージしていましたが、入ってみると、とても立派な台座に立っている、背丈も大きなものでした。衣のひだも美しく素晴らしいものです。そしてお顔の表情が穏やかで慈しみと崇高さのあふれた表情であることです。しかもそれぞれ雰囲気に特徴があり、菩薩さまにも気質や性格の個性があるのだなと一人で納得しました。でも本当にその高貴な崇高さは、そのような人柄?の可能性を感じさせるものでした。

 それにしても、東日本大震災から4年経ち、次第にインフラの復旧のニュースが聞かれるこの頃、目には見えないけど個人こじんの心の問題はまだまだこれからもという思いでいたところ、このような催しがあり、少しほっとしました。薬師寺のお坊様方は、石巻にも赴きあの「がんばろう!石巻」の立て看板の所や砂浜でも読経をして死者を弔ってくださっていたのです。ビデオシアターではその様子等が放映されていました。

 全く知りませんでした。この展覧会に来なければ。

 実物に触れるということは、受ける感動が全然違いますね。発してる気が感じられます。良い体験ができたと思いました。

 改めて文化って素晴らしいと感じました。

 震災後、「ベネチア展」をはじめ「ゴッホ展」「シャガール展」「ゴッホのひまわり」「ミレー展」とそうそうたる名画や作品が仙台にきてくれました。

 あるいは、被災地の子ども達にプロのスポーツ選手が来て教えたりしながら触れ合ってくれました。この子達はそれを決して忘れず、心の宝物として大事にしながら、ある時は支えにもなるかもしれません。

 ありがとう!そんな感謝の気持ちが湧いてきます。

 とりあえず、今日はここまでにします。

 皆様、良い連休後半を!!

 

                                                           博物館の周りに咲いていた赤白の椿