石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「おのくん」をご存じですか?

2017年08月22日 | 紹介

 「ぼくは、おのくんです。姓は『めんどくしぇい』名は『おのくん』東松島生まれだよ。僕には家族がいっぱい!!隣の写真のようにね。そして、さらに日本全国に広がってるんだ!!」というわけで

今回は、東松島の主婦の方々が製作し、販売?しているおのくんについての紹介です。

 「おのくん」は東松島のお母さんたちに手作りされた、ソックスを材料としたぬいぐるみです。ご覧のように色鮮やかなカラフルな模様がとてもキュートです。

  

 おのくんの里親になるには...

 この「おのくん」は、東松島市の駅前の仮設住宅集会所で里親になることができます。

     (電話0225-98-8821 武田文子さん)  住所  〒981-0301 宮城県東松島市牛網字駅前2-33-1   

 たくさん並んでいるおのくんたちの中から里子を探すことができます。そして、製作中のお母さんにも会えるかもしれません。

 また、直接訪れることができない時は、FAXで注文することもできます。

 FAX 0225-98-8821  サイズ・色柄等と数量、送り先の郵便番号・住所・氏名・電話番号・到着希望日を明記の上、FAXしてくださいとのことです。  (サイズは、ちび《約10cm》・小《約13~20cm》・普通《約20~25cm》・大きい《普通サイズで手足の長いもの》 色・模様等指定はできませんが、好みを言っていただければ。できるだけ対応させていただきますとのことです。)

 また、指定の靴下での製作も受け付けているようです。(完成到着まで何か月かがかかるようです。)

 支援金は1つ1000円(サイズ関係なし)です。送料については特に書いてありませんのでよくわかりません。

  (思い出の靴下等でも良いかもしれませんね。)

 FAXでの注文は到着まで多少時間がかかるようですが、思い出のソックスや自分のイメージにあったおのくんが家にきてくれるなら、楽しみに待てそうですね。

 

 

 靴下と綿の支援を求めています

 また、靴下の支援を求めてもいます。

  靴下 サイズは赤ちゃんのものから大人のものまでOK

  綿  ダイソーの綿が、おのくんの弾力のある手足をつくるのに最適    だそうです。

 おのくんへの支援の殆どは、人形を作る材料・経費以外にも、仮設住民のためのいろいろな費用に当てられているそうです。お茶会やイベント等の費用、住民のためのいろんな勉強会経費等々に使われているそうです。

 

 リボンアートフェスティバルの一環の旧観慶丸での展示の中におのくんのブースを見つけました。

 

 この写真の右側のおのくんは初めの写真のものとは違ってマッチョで逞しい感じですね。様々なバリエーションがあるようです。そして、なんと。絵本も置いてありました。できたんですね。お子さんと一緒に見て楽しみながら防災教育にも触れることができそうです。

 

 おのくんのルーツ

  東日本大震災で壊滅的な被害を被った東松島市の方々。それまでの穏やかな暮らしが一変してしまい、復旧のめども立たない時、あるボランティアの方がソックモンキー(ソックスで作った縫いぐるみ)をプレゼントしてくれたそうです。それを見て「これなら自分たちでも作れそう...。」と思い始めたのがきっかけだそうです。

 でも、縫い方が難しく「めんどくしぇ」といいながら作ったそうです。そんなところから苗字の「めんどくしぇ」がつけられたようです。そして、2012年4月20日におのくんが誕生したのです。震災後、毎日1日も休まずチクチクとお母さんたちが心を込めて作っているそうです。

 そして、作りながら「東松島を知ってほしい。」「東松島にきてほしい」との思いも込めたそうです。

 (ソックスで作るこの縫いぐるみは、アメリカの貧しいお家のお母さんが子どもにプレゼントするためにお父さんの靴下で作ったものが元祖ということです。)

 「めんどくしぇ」から生まれた人と人をつなぐおのくん。あなたもぜひ会って里親になって!と呼び掛けています。

 

 おのくん関係のホームページ等        http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170311/Jprime_9223.html

   https://ja-jp.facebook.com/onokunpages/              http://4travel.jp/travelogue/11029860        http://socialimagine.wixsite.com/onokun

  

 

 


「石巻古地図散歩」が「石巻アーカイブ」地図研究会から出版されました

2017年08月18日 | 紹介

 今年5月に「石巻古地図散歩」が「石巻アーカイブ」地図研究会から出版されました。収集した古くからの石巻の地図が掲載されています。

 古くは、江戸時代元禄時代(1697~11年)の絵地図から天保10年頃の北上川中瀬付近の絵地図、明治時代の石巻市街地図並びに女川湾明細図や石巻村、、湊村、門脇村、蛇田村小地図、陸前石巻案内全図、大正時代の石巻市街図、石巻港明細図、昭和に入ってからの石巻市街全図(一戸いっこの商店名もびっしり入っている詳しい地図)職業別明細図等、昭和10年の石巻都市計画図。そして昭和23年の石巻渡波女川新総合地図(私たちの時代になってきました。)そして、昭和33年の港都石巻鳥瞰図(門小があります。湊小も中学校も、パルプ工場も色鮮やかに描かれています。)

 解説もついていて見ごたえがあります。サンプルですが、下記のホームページでそれらの地図を見ることができます。

    http://ishinomaki-archives.com/greeting/

 当時の様子を知る貴重な地図で時代の流れが見えます。

 私たちの親世代の方々も一緒に楽しめる会話が生まれる地図だと思います。

 企画、編集をされた小野寺豊氏(「石巻アーカイブ」地図研究会)は、この企画のきっかけを、次のように語っています。

「 震災後、ある本の編集のため資料探しに邉見先輩を訪ねたところ、『その資料は津波をかぶってダメになった・・』と聞いて愕然としたことを思い出します。震災で自宅の一階にあった資料は、ほぼ全滅だったとのこと。もちろん、今回の震災は、尊い人命や家や街並を無情に奪ったもので、被災地でさまざまな貴重な文化財、資料等も失われ仕方ないとはいえ、とても残念な思いを感じました。

 幸い無事であった資料を見ているうちに、この貴重な資料等でしっかりと後世に伝えられるものができないか、そしてふるさとの歴史や、今住んでいる町に興味をもって語り継ぐ人材を育てられないかと考えはじめたのが、この本の原点です。」

 そして、図らずも全く素人の我々も目にすることができることになったわけです。

 そこには、今はもう見ることのできなくなった私たちの懐かしい時代を思い起こさせる地名や名前がそこここにあふれています。

 この資料は各個人の蔵書であったり、博物館等の施設で保管されていたりと様々な方々の思いによって残されていたものをご協力により1冊の書物として完成したものであるということです。

 震災にあった今、本当に貴重なものとなりました。

 さて、私が小学校時代からしばらく過ごした家の跡地は現在下の写真のようになっています。ここは、ここは33年頃の鳥瞰図には、緑に彩られています。当時野原だったのですね。

 ほかの場所も。その頃はずーっと緑が多くなっています。

 次の写真はパルプ工場の方から、門脇の方の現在の風景です。ここは昭和33年ごろには、色々な建物等が細かく地図に載っています。早くから開けていたのですね。遠くに見えるのは復興住宅でしょうか?新しい建造物が見えます。

 この地図の出版のニュースを聞いて、その内購入しようと思いながらやっと先日、仙台の「ヤマト屋書店」を訪れたところ売り切れたとのことでびっくり!でも金港堂に問い合わせたところ2冊残っているということでラッキーでした。

 でも、これからも購入できます。下記のホームページに入り、注文することができます。

    http://ishinomaki-archives.com/greeting/