1枚目は前回と同じ写真。 2枚目はシャガの花畑です。
こんにちは!! 「万葉の森に行きました!」その②です。
①にもあった上の1枚目の写真、部分を拡大すると。下の写真のようになります。
石に掘ってある文字が万葉集の歌の一首、そしてその斜め上の方に立て札があり、歌と説明が書いてあります。
その後ろにある少し細い木がジャケツイバラ(かわらふじ)の木のようです。
歌の説明は読めるでしょうか?
「そうけう」とは、「かわらふじ」であり、「ジャケツイバラ」とも呼ばれる木なのですね。
大意として
「かわらふじに這いまわるクソカズラのようにいつまでも宮仕えをしよう」と書いてあります。詠み人は高宮王(たかみやのおおきみ)
どの名前も初めて知りました。どんな花が咲くのでしょうか?
その大昔から「クソカズラ」という名前はあったのですね。「ヘクソカズラ」と呼ばれている蔦は自宅の木にも絡みつきますが、葉は黄緑で花は藤色のような小さなものでそれなりに可愛く綺麗でもあるのですが、何か名前のイメージが悪いですね。誰かも確か怒っていたような....。
このように歩く先々に、ところどころに万葉集の歌とそこに詠まれている植物が生えていたりするのです。
これは、少し読みにくいですね。書き移してみます。
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新元号「令 和」の出典は万葉集 巻五 梅の花三十二首併(あわ)せて序文から引用されました
天平二年正月に (そちのおきな)の宅(いえ)にあつまり宴会を申(のぶ)ぶ。時に
「初春の令(れい)月にして、気(よ)淑く 風和(やわら)ぐ
梅は鏡前の粉を披(ひら)き 蘭は (はいご)の香を薫らす」
(※ 下線の部分は現代の漢字では出てこない部分です)
現代語訳は
「初春のめでたい月に 天気も良く風は和らぎ
梅は女性が鏡の前で化粧をする粉のように
白く咲き蘭は香のように薫っている」
旅人は任地の大宰府で部下の役人を集め梅花の宴を採捕し、梅を題に作歌を命じたが、その時の自作の歌を含めて、万葉集巻五には、この梅花の宴で詠まれた歌三十二首を載せている
「わが園に 梅の花散る ひさかたの
天より雪の流れ来るかも」 (巻五 八二二)
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この歌の歌碑が下の写真です。右の立て札の内容は読めますね。
これは、きれいな歌です。大伴旅人は有名ですね。梅はバラ科だったのですか。
これもなんとか読めそうです。
左上の「ホオノキ」の名札が見えます。ホオノキが生えているのですね。
とりあえず 今日はこのへんで。
写真が鮮明ではなく、しかも手当たり次第に撮ったので、どれとどれが同じ歌なのか探すのに時間がかかってしまいました。
また、昔の漢字や読み仮名だったりで進めにくかったけどちょっと勉強になりました。
なので、この続きはまたこの次にしたいと思います。
それでは、また!