
写真①
メロリンさんからお便りが届いていました。
アップするのが遅くなりましたが、10月頃の原稿なので、台風があいついできていた頃のものですね。
それでは紹介いたします。
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「カラス、なぜ泣くの」
酷暑の夏が過ぎ巨大台風が去り、今はカラスの声が少々気になる秋。あれからもう一年が経ったのですね。
昨年の10月に一羽のハシブトカラスが庭にやって来た。奇妙なやつで異常に人懐こい行動をするので、ハシブトカラスのハシブローと名をつけた。
スマホのカメラを向けるとこっちを向く。シャッターを押す瞬間にカメラ目線だ。写真①
人の直ぐ近くに降り立ち、全身を右左に揺らしながらノソノソと歩く。
おやっ不思議と思い追いかけると逃げるのに、フェンスの上に止り、又こっちを見る。
ハシブローの鳴き声は一度も聴いていないのに、それなのに無言のメッセージを感じてしまった。
アニメじゃないけれど、こいつは何か重要なメッセージを持って伝えにやって来たのではないかという気がした。
もしや、ジョー君が死んだのではないかと思いハッとして、心の中で必死に打ち消したものでした。
ジョー君とは、ジョービタキのオスのジョー君の事だ。冬の渡り鳥であるジョービタキは秋に日本にやって来て冬を過ごして、翌年の春に大陸に渡ってゆく元気で美しい小鳥だ
大陸では夏に家族をつくり繁殖をするというが、日本では縄張り意識が強く単独行動をする。希に日本で廃屋に繁殖をした例があるという。
ジョー君は3年続けて我が家にやって来て、テラスの吐き出し窓に飛びゲリをしていた。
プランターに止り、窓に映る自分の姿を敵と見なし飛びかかるから、家の中から見てると飛びゲリとなる。
笑った、笑った。楽しかった。ジョー君のお陰で震災による心の悲しみを忘れる事が出来て、とても慰められました。1日に何度もやって来たものだ。
ジョー君との不思議な思い出
四年目になる去年はとうとう来なかった。
その代わり、ジョー君の代わりにジョー子ちゃんがやって来た。ジョー子ちゃんは何故だかジョー君の寝床を使うのだ。
隣の空き地の藪の中に寝床があり、夕方暗くなると寝床に向かってテラスの前を横切り、スーッと斜めに低空飛行する。
その姿、その行動はジョー君とピッタリ、まるでそっくりだったので、そうだ、ジョー君の娘のジョー子ちゃんに違いないと思ったものでした。
四年目の冬となった去年の秋から今年の春まで、ジョー子ちゃんと共に楽しく過ごす事が出来ました。
そうして、三月下旬にはジョー子ちゃんも大陸に渡って行った様子でした。
ジョービタキは地鳴きの他に囀ずりを持っている。ジョー君との四年前の出会いの時に、テラスに迷い込んできて聞かせてくれたあの囀ずりは一生涯忘れない。
胸を大きく膨らませて、まるでテノール歌手の様な姿勢で囀ずりしていた。
私はそっと隠れて見ていた、聴いていた。
ハシブトカラスのハシブローがやって来た日から一年が過ぎ、ジョー子ちゃんが去ってから半年がすぎ今日までに、野口雨情作の「七つの子」の替え歌が五つ出来ました。宜しければ歌いながらお読みください。
② カラス あっち向けホイ
こっち向け 丸い顔
カラスのハシブローと
遊ぼうよ
それなのに それなのに
ハシブローは逃げる
それなのに それなのに
逃げてゆく
山の古巣へいてみてごらん
丸い顔してかくれんぼ
③ カラスなぜ来たの 数えて廿
いつのまにやら大家族
かぁちゃん かぁちゃんと
とぉちゃんが呼べば
かぁちゃん かぁちゃんと
子がさわぐ
山の古巣へいてみてごらん
丸く囲んで一休み
④ カラスごめんなさい
パチンコぶっつけて
カラスは 相手を覚えてる
こわい こわいよ
空からつつく
こわい こわいよつつかれた
山の古巣へいてみてごらん
仕返し 済んだら 仲直り
①カラスなぜ泣くの カラスは
山に 可愛い七つの子がある
からよ 可愛い 可愛いと
カラスは鳴くの 可愛い
可愛いと鳴くんだよ
山の古巣へいてみてごらん
丸い目をしたいい子だよ
⑤ カラスなぜ泣くの
カラスの勝手でしょう
野口雨情さんも苦笑い
かぁ かぁ かぁ、かぁかぁか
ぁとカラスも笑う
かっ かっ かっ、かっかっ
かっとバカ笑い
山の古巣へいてみてごらん
真昼のおっ月さんも笑い 顔
⑥ カラス お眠だよ夕陽が沈む
今日も1日ありがとう
お腹一杯食べて遊んで
夕陽が沈む
お腹一杯食べて遊んで
日が暮れる
山の古巣へいてみてごらん
七つ揃ってお眠だよ
こうして見ると①番の歌詞のすばらしさが一段と感じられますね。 おしまいです😃
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メロリンさん、ありがとうございます。
おなじみの鳥さんが今年は現れるのでしょうか?それにしてもユニークな替え歌ですね。
なんでもお仕事関係のバス旅行の際にメロリンさんが披露した替え歌だとか、、。
みなさんが一緒に歌いだし大盛り上がりだったとか...。くつろいで旅行を楽しんでいるみなさんの姿が浮かんでくるようです。
カラスは身近な鳥ではありますが、不気味に感じられることもある鳥ですよね。
先日、私もある建物に入る時、カラスが二羽電線に止まっていて
「ギャオ、ギャオ。 ギャオ、ギャオ。」と大きな声でしばらく泣き続けていて、周りの人と一緒に
「不気味ね。」と話したばかりでした。
その数日後には、今度は何羽ものカラスたちが同じ場所の空間を飛び回りながら
「かあ、かあ、かあ、かあ、かあ、かあ。かあ、かあ、かあ、かあ、かあ、......」と騒ぎ続けていたのです。
今度は、建物の中から見た私たちはやはり
「いったいなぜ騒いでいるのだろう?」と嫌な気持ちで眺めたのでした。
そこで、カラスについて調べてみると、意外なことが分かりました。
カラスがクルミを食べるために、道路において自動車のタイヤにひかせてわれたところを食べるという話は有名です。
カラスは頭が良いのでしょうか?
カラスについて調べている杉田昭栄氏によると、体重あたりの脳の重さは、人間で1.8%なのに対してカラスは1.4%。鳥類では圧倒的に多いし、馬などに比べても体重比で大きいそうです。
カラスにできてイヌ、ネコにできないことは山ほどあるそうです。人の顔を見分ける実験をすると、カラスは2日位で覚えるそうです。
「自分をいじめた人間の顔を覚えていて仕返しをする、という話を聞いたことがありますが。」という質問に対しては、「仕返しをするかどうかは別として、人間相手に分が悪いのは察しているので、見かけたらきっとガーガー泣きたてるでしょうね。」と答えていますが、メロリンさんの話によると、替え歌のパチンコでたまを当てられて仕返しするカラスの歌詞は、身近な人の実話をもとに作ったとのことなので、敵を覚えていて仕返しをすることがあるのは確かなのでしょうね。
また、米国での実験報告によると、次のようなものがあります。
怖い形相のマスクをかぶった人がカラスを捕え、恐怖心を与えてから放す。すると以後、怖いマスクの人が歩くとカラスが一斉に甲高く泣き叫び、羽をばたつかせた。時間が経つほどに反応するカラスは増え、直接その経験をしていない1~2キロメートル離れた別の群れのカラスまでもが反応し始めたとのこと。
つまりカラスは自らの直接体験、親から子への情報伝達に加え、他の群れとの情報交換という3つの情報伝達を持つというここと。どのように伝えるのかはわかっていませんが、コミュニケーション能力があるということなのだそうです。
また、群れの中での自分の立ち位置、や他の個体とのかかわりを理解する能力があるとのことです。そういえば、カラスは集団で裁判をするという話を聞いたことがあります。このような社会的な概念があるのですね。
視覚についても述べられています。人間の色覚は赤緑青の三原色ですが、カラスはその他に紫外線を加えた四原色だそうです。
それから、怖い話も述べられています。
「鳥類では例外的に共食いをする」のだそうです。
「数羽のカラスを同じ檻に入れておいた時、ケンカが始まって1羽が負けて死んでしまうことがあった。その後どうするか見ていたら、勝ったカラスと周りにいたカラスで、死んだカラスを残さず食べてしまった」ということです。
また、公園でカラスがネコをもてあそんだりちょっかいを出したりすることもあるそうです。人間と同様にカラスにもそういう部分があるのだそうです。
こうしてみていくとカラスは思ったより 油断のならない存在なのですね。
ハシブロウくんのカメラ目線は、まさにカメラを向けている人をじっと観察しているのかもしれませんね。
日本の童謡にはかわいらしいカラスの歌がいくつかありますが、そのイメージとはちょっと異なる面がありますね。
カラスについて勉強してしまいました。
メロリンさん、今年もきれいな囀りをぜひ聴きたいものですね。






仙台七北田川付近のカラス ハシボソガラスかな? 近くの電柱にたくさんのスズメが...?

こんなにたくさん! 近くの別の電柱にも!どうしてかな? 今飛んでくるものも...?。
答えは。↓

電柱の下には、刈り取ったばかりの田んぼがあったのです。 近くの七北田公園の木立 きれいですね。(スズメに関係ありません。)
スズメがひっきりなしに電柱から下に降りています。食べ物がいっぱいだったのですね。