https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00010000-norimono-bus_all
ーー「N」レンジはどのようなときに使うのでしょうか?
基本的に「使わない」と教えています。クルマが壊れたときに押してもらったり、けん引されたりする場合に「N」レンジに入れますが、それも多くの場合は業者さんがやりますので、問われない限りあえて意味や用途を説明することもありません。そもそもは、前進の「D」レンジから後退の「R」レンジへいきなりシフトした際にミッションへのダメージを防ぐ意味で、あいだに中立状態の「N」レンジを挟んでいるのです。
「P」と「N」では何が違うのか?
――そもそも「P」レンジはAT車にしか見られませんが、「N」レンジとは何が違うのでしょうか?
「P」レンジはギアボックス内のシャフト(駆動軸)をロックする役割があります。MT車は駐車時にギアを1速または「R」に入れればギアがロックされますが、AT車においては「P」レンジがその役割を果たします。「N」レンジで停車している場合、クルマは少しの傾斜でも動いてしまいます。
――「N」レンジでパーキングブレーキを使用した状態とは異なるのでしょうか?
それは、パーキングブレーキで後輪だけを止めている状態です。パーキングブレーキは非常に軽いもので、仮に走行中に使った場合、せいぜい20km/h程度までしか止められませんので、何かのはずみで坂道を転がっていくことも考えられます。「P」レンジでギアをロックしたうえで、パーキングブレーキを使って駐車してください。