読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

東野圭吾著「魔力の胎動」

2019-11-22 | 東野圭吾

自然現象を見事に言い当てる不思議な力。スーパー高校生羽原円華、君はいったい何者なんだ・・・彼女によって、悩める人たちが救われて行く原作・映画『ラプラスの魔女』にもなった前日譚の短編集。主人公的存在の工藤ナユタとラプラスの魔女のキーマン円華がメインのストーリーが4つに、最後は過去の事件のお話。鍼灸師のナユタは、ベテランスキージャンパーの坂屋を患者として抱えていました。坂屋は昔は活躍していたものの、近年は思うような結果が出せず、まだ小さい自分の息子に胸を張って自分の職業を言えていませんでした。そんな状態で迎える大事な大会。ひょんなことから坂屋の手伝いをすることになった羽原円華。実は彼女はある特殊な能力をもっています。その能力でジャンパーの復帰を目論みます・・・「あの風に向かって翔べ」他「この手で魔球を」「その流れの行方は」「どの道で迷っていようとも」と表題作。ミステリーやサスペンスというより、ヒューマンドラマって感じです。女子高校生円華と大人たちの対話が面白い。

2018年3月KADOKAWA刊


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