「モアナと伝説の海 MovieNEX」 ♪“どこまでも ~How Far I’ll Go~”
第60回 哲学カフェ 「副業・複業⇒福業」
野村 泰介
政府は昨年3月、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の導入を盛り込んだ「働き方改革実行計画」を発表した。
その中に「副業・兼業の推進に向けたガイドラインや改訂版モデル就業規則の策定」という項目があり、こう述べている。
「副業・兼業を希望する方は、近年増加している一方で、これを認める企業は少ない。労働者の健康確保に留意しつつ、原則副業・兼業を認める方向で、副業・兼業の普及促進を図る」
しかし・・ 副業・兼業を認めない企業は85.3%(2014年中小企業庁調べ)
その理由は ・秘密漏えいのリスク
・本業がおろそかにならない?
・社会保険・賃金体系・勤務時間管理などが大変
政府の目指す「働き方改革」とは?
長時間労働ばかり目を向けているが、「多様で柔軟な働き方の実現」という観点にも注目
副業…プライマリ(本業)に対するセカンダリ(副業)的な考え方複業…複数の業務を同時にこなし働くこと。フリーランスに近からず遠からず・・
福業・・・自己実現、幸福追求のために働くこと。その形は人それぞれ。
問1 あなたの現在の働き方は単業・副業・複業どれにあてはまりますか?(学生さんでしたら、どおような形で働きたいですか?)
問2 副業・複業が当たり前になる社会についてどう感じますか?
問3 あなたにとって「福業」とはどのような形ですか?
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哲学カフェ 索引
懐かしの映画音楽集~夏 [Classics Movie Music Collection~Summer].wmv
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読書記事 2018
知りたくないの・コニーフランシス 翻訳 甘く切ない歌声を
<第54回 哲学カフェ> 2018年1月23日(松畑)
あなたはどのような「人生設計(ライフデザイン)」を持っていますか?
問1: 次のような生き方を、あなたはどう思いますか?
「この地球上には、いまだに時計も使わずに暮らしている人々がいる。文明の手垢のつか ない森の奥地やサバンナなどで、のんびりと自給自足、かれらが時計をもっていないからと いって、時間の感覚がないわけじゃない。
花の開花、牛の活動(乳搾りの時間、牧草地へ連 れて行く時間など)、潮の満ち引き、月の満ち欠け・・・・・といった自然のリズムやできごとが、 ときをはかる目安になっている。
こんな社会では、自由時間の方がだんぜん多い。平均すれば、毎日が半休みたいなもの 。おしゃべりや遊び、音楽やダンス、昼寝などを楽しみながら、ゆったりと日々がすぎていく。
収穫物はたくさんある者が乏しい者に与えるならわしだから、貧富の格差はない。暮らしてい ける以上の富を求めないナマケモノ主義者たちなのである。
狩りや食糧の採集は生態系に 配慮しているため、環境破壊もおこらず、周囲には豊かな自然が残っている。」
問2: あなたは「100年人生」をどのように描きますか?
何を目指し、どう生きようとしますか? *ものの見方について
(吉野源三郎、『君たちはどう生きるか』、マガジンハウス、2017) 一人一人の人間はみんな、広いこの世の中の一分子なのだ。
「コペルニクスの地動説」。コペルニクスがそれを唱えるまで、昔の人はみんな、太陽や星が 地球のまわりをまわっていると、目で見たままに信じていた。
子どものうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。子どもの 知識は、みんな、自分を中心としてまとめあげられている。
自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついていた間、人類には宇宙の本当の ことがわからなかったと同様に、自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本 当のことも、ついに知ることができないでしまう。
大きな真理は、そういう人の目には、決してうつらないのだ。 だから今日、君がしみじみと、自分を広い広い世の中の一分子だと感じたということは、ほん とうに大きなことだ。それは、天動説から地動説に変わったようなものだから。
肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それ を本当に君の魂で知ることだ。 そうして、心底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。
君自身が心から感じ たことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。
MORE~この世の果てまで [日本語訳付き] ジュリー・ロンドン
<第53回 哲学カフェ> 2018年1月9日(松畑熙一)
今年の年間テーマ:「人生100年時代を生きる」とは?
問1: あなたは今、どのような「時代認識」を持っていますか?
何が起こり、何を守り、何を変えていかなければならないと考えていますか? *「ライフ・シフト」の時代
問2: 「人生100年時代」となってきている今、基本的に何を重視すべきだと思いま すか?
現在、日本が最先端の長寿化先進国では、概ね10年で2、3年のペースで平均寿命が延び ている。1914年に生まれた人が 100歳まで生きる確率は 1%にすぎない。
しかし、人口学 者たちがいまの子どもたちの平均寿命を推計した結果、2007年にアメリカやカナダ、イタ リアやフランスで生まれた子どもの 50%は、少なくとも 104歳まで生きる見通しである。
すでに「人生100年次代」が到来していると言わなければならない。
(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、『LIFE SHIFT―100年時代の人生 戦略』、東洋経済新報社、2016」
*「パラダイム・シフト」(クーン)とは何か? 新しい説が多くの科学者に受け入れられる転換点に到達した時点で初めて新説が認めら れる。
その段階で、古い学説はやっと捨てられる。クーンは、このような基本概念の転換 を「パラダイム・シフト」と名づけてこの激変を表現した。 → 現代は、「コペルニクス的転回」が必須の時代である。
*寿命とは何か *ヒトの最大寿命は120歳 泉重千代は、120年と237日(1865年8月20日~1986年2月21日)の 長い人生を生き、男性としての世界最高齢記録保持者とされています
。江戸時代の終わり から昭和の終わりまで生きた彼の生涯こそ、ヒトの男性の最大寿命なのです。
女性ではフランス人のジャンヌ・カルマンが122年と164日(1875年2月21 日~1997年8月4日)を生きて、男女を含めて、世界最長寿の記録保持者です。
フェ ンシングを85歳から始め、自転車に100歳まで乗った彼女は、1988年にゴッホの アルル来訪100年に際して、百年前にゴッホに直接会った人物として有名になりました 。
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哲学カフェ 索引 パラダイムシフト 2018.01.10 「2」
Rain... Rain... Sergey Grischuk / С. Грищук - А дождь всё льёт..
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