MORE~この世の果てまで [日本語訳付き] ジュリー・ロンドン
<第53回 哲学カフェ> 2018年1月9日(松畑熙一)
今年の年間テーマ:「人生100年時代を生きる」とは?
問1: あなたは今、どのような「時代認識」を持っていますか?
何が起こり、何を守り、何を変えていかなければならないと考えていますか? *「ライフ・シフト」の時代
問2: 「人生100年時代」となってきている今、基本的に何を重視すべきだと思いま すか?
現在、日本が最先端の長寿化先進国では、概ね10年で2、3年のペースで平均寿命が延び ている。1914年に生まれた人が 100歳まで生きる確率は 1%にすぎない。
しかし、人口学 者たちがいまの子どもたちの平均寿命を推計した結果、2007年にアメリカやカナダ、イタ リアやフランスで生まれた子どもの 50%は、少なくとも 104歳まで生きる見通しである。
すでに「人生100年次代」が到来していると言わなければならない。
(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット、『LIFE SHIFT―100年時代の人生 戦略』、東洋経済新報社、2016」
*「パラダイム・シフト」(クーン)とは何か? 新しい説が多くの科学者に受け入れられる転換点に到達した時点で初めて新説が認めら れる。
その段階で、古い学説はやっと捨てられる。クーンは、このような基本概念の転換 を「パラダイム・シフト」と名づけてこの激変を表現した。 → 現代は、「コペルニクス的転回」が必須の時代である。
*寿命とは何か *ヒトの最大寿命は120歳 泉重千代は、120年と237日(1865年8月20日~1986年2月21日)の 長い人生を生き、男性としての世界最高齢記録保持者とされています
。江戸時代の終わり から昭和の終わりまで生きた彼の生涯こそ、ヒトの男性の最大寿命なのです。
女性ではフランス人のジャンヌ・カルマンが122年と164日(1875年2月21 日~1997年8月4日)を生きて、男女を含めて、世界最長寿の記録保持者です。
フェ ンシングを85歳から始め、自転車に100歳まで乗った彼女は、1988年にゴッホの アルル来訪100年に際して、百年前にゴッホに直接会った人物として有名になりました 。
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