こじらせ女子ですが、何か?

心臓外科医との婚約を解消して以後、恋愛に臆病になっていた理穂。そんな彼女の前に今度は耳鼻科医の先生が現れて!?

チェンソーマン!!!!

2022年11月07日 | 日記

(※藤本タツキ先生の『チェンソーマン』について、ネタばれ☆があります。一応念のため、ご注意くださいませm(_ _)m)

 

『チェンソーマン』、とうとう読みました!!!!

 

 いえ、アニメが放映されてるから……というより、電子書籍の半額クーポンで50パーオフだったので、それで3~11巻を半額で、1~2巻は無料、12巻は普通の値段で購入しました

 

 確かにこれは、『このマンガがすごい!オトコ編』で1位になったというのが納得の面白さでした

 

 わたし、ホラー映画とか苦手なんですけど……前に『チャイルド・プレイ』の感想を軽く書いた時に、ホラー映画の面白さ・深さがわかるきっかけがあった――みたいに書いたんですけど、漫画でも小説でも脚本でも……描いてるものが仮にめっちゃ明るいコメディであれ、ホラー映画ってすごく参考になるところがあると思うんですよね(^^;)

 

 まあ、ジャ○プ掲載の超絶人気漫画ということで、あらためてあらすじ書くのもアホ☆っぽいなということで、そこは飛ばそうと思うのですが、ホラー映画についてあんまし詳しくないわたしでも、スティーブン・キングの『IT~それが見えたら終わり~』とか、『オーメン』とか、確か『レザーフェイス』だったと思うのですが、あの映画の主人公がチェンソーを操ってたような……とぼんやり記憶してます。

 

 これはわたしも人に教えていただいたことなのですが、「結構、『13日の金曜日』シリーズのジェイソンがチェンソーで人切り刻んでるって誤解してる人、多いんだよね」ということだったんですよねただわたし、『レザーフェイス』のリメイク版か何かを見て、「何この映画。めっちゃ面白い!!」と思った記憶はあるものの、そもそものオリジナルを見たことがないという。でも、そのこと自体かなり昔の話なんですけど、映画があんまし面白かったため、少しググってみたところ……レザーフェイスにはモデルがいるっていうことだったんですよね。そしてそれが、「そりゃ殺人鬼にもなるわな☆」といった悲惨さがあり、ますますレザーフェイスが怖いのではなく、むしろ可愛く思えたものでした(カワイソウ可愛いというホラーキャラとしては、他にジェイソン・ボーヒーズもわたしの中でそうだと思う^^;)

 

 あと、ストーリーの中に重なるところがあるっていうわけではまったくないのに、何故かエヴァンゲリオンのことを何度も思いだしたというか。なんていうか、エヴァじゃなくてもいいんですけど、とにかく創作における初期衝動ってとにかく、見ていて衝撃を受けたとか、心を傷つけられるくらいショックだったとか、この受けたショックを自分も誰かに与えたい!!みたいな、そういうところがあると思うんですよね。あとは、何かの作品を見たり読んだりして、魂の底から震えるくらい感動し、その同じ感動をわたしも他の人に与えるようなものを描きたいとか、そういう。。。

 

 大体同じこと思う方多いと思うので、今さらあらためて書くのもなんか恥かしいのですが(笑)、主人公たちがデビル・ハンターということで、割と最初に出てきた初期主要メンバーが全員生き残るとか、「まずあるまい」ということは、読者的にも一応予想はされます。

 

 また、「悪魔を倒すために悪魔と契約している」ということは、そもそも「ろくな死に方をするわけがない」という設定であることも、一応最初から了承済みではあるわけです。でも、姫野先輩とか、アキくんとか……読者がシンパシー感じてるキャラクターが死んでしまうシーンというのは、やっぱり衝撃的だったんじゃないかなと思うわけです

 

 わたし、『デビルマン』も全然詳しくないんですけど(高校生の時、部の先輩にOVAを借り、すごく衝撃的だった記憶しかない)、確かあれも、人間でもなければ悪魔でもないことに主人公が懊悩する話じゃなかったっけ……とぼんやり記憶してたり(これも薄らぼんやりした記憶なのですが、デビルマンは不死身なので、千の肉片に切り刻まれても生き続けるとか、そんな設定があって、「悪魔も大変だな」と思ったりしてたような。あと、『デビルマン』って、結局原作はどんな終わり方するんだろうと気になり、こちらも以前ググってみたところ、「すげえ!!」と思ったりしました)。

 

 悪魔を恐怖する力が強ければ強いほど、そのこと自体が悪魔のパワーになるっていうのは、わたし的にパッと思い浮かべたのはやっぱり『IT』だったんですけど、デンジくんたちが地獄へ墜ちて、そこにいる強い悪魔が「見ている」という眼の存在感っていうのは、自分的に『指輪物語』のサウロンを思いだしたりしました。その後、パワーちゃんがその後遺症に悩まされるわけですけど、『指輪物語』で指輪の所持者だったフロドは、恐ろしい魔の指輪を長く持ち続けた後遺症に悩まされ、彼の場合、その傷は回復不能というくらい深い傷として残り続けていたのでした。。。

 

 それはさておき、わたしがホラー映画あんまし詳しくないから、わかるところ少ないにしても――他にも色々たくさん連想される場面があるらしく、そこがわかる方にとってはすごくツボ☆なんじゃないかな、という気がしたり

 

 でもやっぱり、自分的には「ヴァンバーガー」ですかね(笑)。もしかしたら、猟奇的(?)場面が苦手な方にとっては、シーンが多いかもしれないにしても……このくらい人の首がスパスパ斬られて、「爽快!!」となる漫画も珍しい(笑)。あと、勝ち方もエグくて最高!!!!しかも、展開が全然ダラダラしてなくて、バトルのほうは必要最低限の描写でストッとすべて収まってるみたいな感じ。結構、永遠の悪魔とか、あのエグい勝ち方とか、まだお話のほうは序盤ぽくて、今後もっとすごい悪魔が出てきそうに予感されるのに……序盤でこれなら、これから一体どうなるんだ??っていう、期待とハラハラ感があったと思う。あとは未来の悪魔とか、最初に『おまえは最悪の死に方をする』と言われていても、読者はアキくんにシンパシー感じてますから、「いや、そんなことわからないっ!未来のことは誰にもわからないし、そんなの悪魔だってわかるわけないよっ!!」とか思いつつ読み進めていくわけじゃないですか。ところが……ずっと銃の悪魔に復讐することばかり考え続けていたからああした姿になってしまった、とでもいうような、つらいラスト。。。

 

 マキマさんが実は悪魔なんじゃないかっていうのは、電車内で一度死んでから甦ってきてるところから、「それっぽいな~」と一応予想はされるものの、「一体これ、どうやって勝つんだ??」というね(笑)クァンシさま、自分的に超好きなキャラだったのですが、お亡くなりになられてしまい、非常に残念ですレゼちゃんは、一応演技ということではあったにしても、ソ連のスパイの女性が、実はジェームズ・ボンドを本当に愛してたっていうのと同じで、悲しい最後だったなあと思ったり。。。

 

 あ、そうそう。ソ連で思いだしたのですが……ロシアがウクライナへ侵攻して、実はプーチン大統領の頭の中はソ連時代のそれと同じだったとわかったわけですが、このあたりも、ロシアは本質的な意味でソ連時代と何も変わってないんだよ、みたいに感じたりもしますよね。あと、「ナチスを覚えてない」ということの衝撃いえ、自分的にはそのこと自体が、実はすごく深いメッセージがある気がしてます。

 

『進撃の巨人』もわたし、アニメで見たところは原作読んでなかったり、アニメで見て続き気になって原作読んだり……といった感じで、ちゃんと最後まで見たり読んだりしてないんですけど(汗)、ヒトラーっぽく見える人物がいて、「これは漫画だし、アニメかもしれないけど、戦争なんて二度と起こしてはいけない」っていう強いメッセージがこめられているんだろうなあと思ったりしたものでした

 

「核戦争の恐ろしさを忘れる人間など、絶対いるものか」と思うわけですけど、記憶の継承が途絶えた時、愚かな人類は同じことをまた繰り返すだろうとか、「ナチスを覚えてない」っていうことは、ヒトラーはアンチキリストとも呼ばれる人で(つまり、キリスト教的価値観としては、ヒトラーは悪魔から選ばれた人間、と言われてたりもするのです^^;)、聖書の黙示録の時代になると、再びこの悪魔に選ばれたアンチキリストなる人物が現れる……といったように書かれていたりもします。

 

 映画の『オーメン』って、もしこの聖書に書かれた黙示録の悪魔が出てくるとしたら、こんな形ではないだろうか……といったように描かれている部分がすごくリアルで高い評価を得た一因でもあったのかなと思ったりするのですが、あの十字架の並んだ墓場を見てわたしが思いだしたのは、エヴァの映像のデジャヴではなく、『オーメン』のほうだったんですよね(^^;)

 

 そして、現在の最新刊である第12巻には、『戦争の悪魔』と名乗る悪魔が出てきていて、このあたり、どんなふうに展開してゆくのか、続きがとても気になるところです。。。

 

 いえ、わたしが『チェーンソーマン』読んで唯一後悔したのが……「完結してる」と聞いてたので、「よかったぁ。そんなら続きが気になるということもなく、安心して読めるネ」なんて思って読みはじめたのに……完結してたのは、第一部という意味であって、実際には第12巻からは第二部がはじまっていたのでした

 

「くぅ~っ。なんてこったぁ!!」ぱんなこった……とは思いませんでしたが、ここから続きが気になる展開が続くのだとしたら、つらいですよねえ

 

 なんにしても、第一部に関しては、ポチタは「誰かに抱きしめてもらいたい」と思っており、支配の悪魔であるマキマさんは、「誰かと対等な関係を築きたかった」がゆえに、あそこまでのことをした……って、自分的には妙に納得でした。むしろ「リ」とか「りょ☆」といった感じ。。。「たったそれだけのこと」のため、というより、「たったそれだけのことが叶わない」がゆえに、殺人鬼になったり、順番に気に入らない奴や、過去嫌な思いをさせた奴を殺していったりといった、ホラー映画の復讐の動機だって、元を辿れば「え?たったそんだけ?」ということがあったりするわけですし。。。

 

 そうなんですよね。そして歯止めの利かなくなったこの殺人鬼は、ゴミを分別して捨てなかった→処刑☆、横断歩道を赤の時に渡った→処刑☆、バス乗り場で横入りをした→処刑☆……といったように、場面としては真面目な描写なのに、ヴァンバーガーと同じく、ホラー映画には「一歩間違えば大爆笑☆」みたいなコメディ要素があったりもして、本当にそんな意味でも深いのです(笑)

 

 それではまた~!!

 

 

 

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秘密。~パーフェクトプロフ... | トップ | マリのいた夏。-【1】- »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事