いえ、当初あんましあとがき。とか書くつもりなかったものの……そういえばもうひとつ、言い訳事項があるのを思いだしまして、それでちょっと付け足してみようかなって思いました。。。
>>「どうだ、久しぶりだな、いいだろう」
ケイ子の背中に手を伸ばし、ジイッとファスナーの金具を引き開けた。ワンピースの背中が開き、豊満な肌が露わになると、引っ掴むようにケイ子の体を抱いた。ケイ子は、毛深い財前の腕の中に抱かれながら、
「大きな手術(オペ)のあとは、必ず欲情して、私を訪ねるというわけね、私と五郎ちゃんの間は、セックスだけね――」
「そうかもしれない、それでいかんのか」
乾いた声で云った。
「それでいいわ、私も、手術(オペ)をすませて来たあとの獣(けだもの)みたいな五郎ちゃんのセックスが好き」
と云うなり、ケイ子は自ら財前の体に溺れ込んだ。
(『白い巨塔』山崎豊子先生著/新潮文庫より)
ええと、お話の中に、「自分は財前先生と違って手術前よりも手術後に明日香と寝たくなる」……といったようなことを奏汰先生はどっかで言ってた気がするんですけど、これでいくと手術後も財前先生は興奮される――ということだなって、あとからこの箇所を見つけて気づいたといいますか(^^;)
なので、前文のどっかに暇があったらこのことも言い訳事項として書いておこうと思って忘れてた☆と思ったので、ちょっと書いておきましたm(_ _)m
それで、ですね……他にタイトル思いつかなくて「不倫小説。」というタイトルにしてみたものの、やっぱり普通の恋愛小説以上に「不倫」っていうことになると、そうした描写の濃いのを期待されるかと思うんですけど(汗)、そのへんエロ描写が物足りないと言いますか、そんな感じでごめんなさい、とか思います(^^;)
あと、明日香のこの話のあとのことなんですけど――彼女の心理描写のほうが最後、割と短い感じで終わってて、結構「アレ?」な感じですよね。いえ、あれだけの大恋愛をした最後の描写としては割合あっさり目と言いますか、自分で最初書いた時にもそう思ったので、本当はもっと玲花との会話を増やそうと思ってたりしたんですけど。。。
もっともこの話、一応明日香のその後についてはわたしの中で彼女の人生って決まってまして、「あーなってこーなってそーなる……」というお話の構想自体はあるものの――なんか全然書く気になれないといった問題がありまして(^^;)
そのー、なんと言いますか、最初のほうをちょっと書きはじめてみたものの、なんか全然あんまし筆が進まないというか、パソコンのキィを叩く手がのろいというか、なんというか。。。
いえ、お話自体はそんなに悪くもないかなって自分としては思っていたりして。なので、もし書き上げることさえ出来れば、「そこそこ悪くない、まあいいお話かな☆」くらいにはなると思うんですけど――奏汰先生は書いてて楽しかったものの、次の明日香の相手役になる男の子というのが、なんというか、どうも……奏汰先生と比べてそうした楽しみが少ない、というせいで、「そんなに無理して書くこともないかなあ。でも、一応明日香が幸せになるところまでは書いておきたい気もするし」といった感じのところで話のほうは止まっております(^^;)
それはさておき、最後に軽くキャラ別にあとがきのほうをば。。。
>>清宮明日香。
ええと、そのですねー、自分的にはこの子、「ほんとにこんな子いるかな☆」とか、作者としては思う感じかな、なんて思います(^^;)
ドラマの『デート~恋とはどんなものかしら~』に出ていた長谷川博己さん演じる高等遊民(ニートだろ!笑)谷口巧さんが、『タッチ』の浅倉南を評して「あれは恐ろしい女だぞ!」と言っていたように――わたしも大体似た意味で、一般に言うのとは別の意味で明日香を「おそろしい女」と思います(笑)
なんでかっていうと、夫の浮気してる相手が一目見て「あ、これは遊びだな」とか「すぐ別れるだろう」と感じられる相手ならともかく、もし旦那さんがこういう女性と浮気してるとかだったら、すごく嫌じゃないですか?(^^;)
まあ、わたしの中では浅倉南同様、明日香もまた、「こういう女性はまあ、男の人の頭の中にしかいないだろう」とか思ってる感じなんですけど、どんなものでしょうね(いえ、いないとは言いませんけども、数としては少ないんじゃないですか的な話☆)。。。
>>桐生奏汰。
奏汰先生もまた、「こんな男いるかいな☆」というくらいの好条件の揃ったイケメンドクターだと思います。わたし、奏汰先生に関しても、現実にこんな男の人がいるとは思ってないのですが(笑)、まあ、そこは小説なので、少女漫画に出てくるヒロインの相手役的な何かなんだと思います(^^;)
それで、なんで奏汰先生が内科医でもなく他の一般外科医でもなく、脳神経外科医なのかというと……大体、素人のイメージ的な問題だったりします。なんとなく、脳外科って人間の身体の中の最高位である脳を扱うというイメージからか、外科医の中でもトップに来るようなイメージがあるというか(^^;)
まあ、わたしの中ではなんとなくのイメージでも、脳外科の先生っていうのはなるのもなって以後も相当に大変らしく……また、あくまで聞いた話ですが、看護師さんも、他のどの科より仕事内容がハードだと言っていました(逆に、脳外科で一年続いた看護師さんなら、他のどの科へいってもやっていけるだろう、とも)。
たまたま自分が看護助手してた病院がそうだったというだけの話なんですけども(汗)、そのせいかどうか、看護師さんも割と体力のある若い方が多く、これは介護士さんなどもそうでした。これもまた看護師さんのお話によると、脳外科というのは業務的にキツい分、他の科よりも少し給料が良かったりもするそうで。。。
「前まで内科にいたんだけど、どの科だってキツいのは同じなんだから、だったら給料いいほうがいいなーと思ったんだー」ということで転職されてきた看護師さんがいたり、でもやっぱり続かなくてすぐ辞められた方もいたり、特にICUなどは、一般病棟でテキパキよく出来るタイプの看護師さんでも、「よくこんなことやってるなと思う」とおっしゃっていたり。。。
病院の評判としては、軽く「もしかしてヤブっぽい?」と言われることもあったのですが(※今はどうかわかりません)、看護師さんはレベルが高いというか、意識高めの方が多く、見ていて「すごいなー」といつも思ってました。
まあ、その割に作中の看護師さんはなんか休憩室で患者さんの悪口言ってたり、意地悪するキツい人もいたりと(でも、遠藤さんや近藤さんのような看護師さんはほんとにいます・笑)、そんな描写ばかり多くて恐縮なのですが(汗)、このあたりは明日香がもし看護師ということだったら、書き方が随分変わってたと思います(^^;)
優しいだけでもダメだし、キツいだけでもダメ、その中間あたりが非常に重要と言いますか、なんと言いますか、横で見ている分には看護師さんの仕事っていうのはそんなふうに見えたものでした。。。
あ、そういえばここ、奏汰先生のこと書くとこでしたっけ。まあ、なんというか奏汰先生はとにかく格好いい、イケメンのいい男だということで!(笑)
>>桐生小百合(野間小百合)。
野間は旧姓なので、大体のとこ、最初のほうにしか小百合さんの旧姓は出てこないとは思うものの……野の間に咲く小さな百合って、詩的ないい名前ですよね♪(^^)
それはさておき、自分的に書いていて何かと楽しかった小百合さん(笑)
いえ、結構不倫もののお話って、奥さんが性格的にキツいとか、何かそんなような場合が昔のドラマなんかだと多かったような気がします。でも、自分的になるべく「普通のいい人」というか、そうした性格の女性にしたいな~とか思っていて。。。
そもそも、ああした偶然の出会いさえなければ、奥さん以外の女性と関係を持つなんて考えてみたこともなかった奏汰先生。その~、なんというかですね、前にどっかの章の前文でうちの父はよく浮気しており的なことを書いたのですが、うちの兄のほうがですね、その父の血を受け継いでいるとはまるで思えないほど真面目と言いますか、まずもって浮気とかしそうにない人なんですよね(^^;)
なので、むしろ兄のように性格的に奏汰先生寄りの真面目な人が、何かをきっかけにして誰か女性とそうした関係になった場合……逆にこう、何か奥さんとしては負う傷がより深くなるような気がする、と思ったというか。。。
いえ、「いかにも」な感じの軽いチャラ男さんが浮気して奥さんに土下座して許しを乞う……というのより、なんかより問題が深刻でつらい気がするというか、なんていうか(^^;)
ただ、小百合さんの場合は、感情的に許せないながらも、最終的な着地点として「離婚だけは絶対にしない」=「許すしかない」……ということだけは着地点として決まっていて。。。
でも、浮気相手の女性のことを絶対に看護師で、年は30代の未婚女性で、夫のことをかなり強引に誘惑したに違いない――といったように想像していたのに、相手が若くて夫が相当本気でのめりこんでいるとわかってからは、到底冷静ではいられなくなった小百合さん(そりゃそーだ☆という話^^;)
そのー、実はわたしの中では書きはじめたかなり早い段階から、奏汰先生と明日香が結ばれる結末というのは想定としてありませんでしたなので、小百合さんが旦那さんの浮気に悩むところを書いている時なども、「最後には奥さんの元に帰ってくるからね!」なんて思いつつ書いてた感じでしょうか。。。
もしかしたら、「これ書いてる人は主人公の明日香により感情移入して書いてるんだろーなー☆」と思われたかもしれませんが、そこらへんは割と冷静というか、作者としては中立的な立場で書いてた気がします(^^;)
最後のほう、奏汰先生と小百合さんは、かつての愛人問題のことが原因で若干関係が……といったように読めるかもしれないんですけど、奏汰先生は小百合さんにとって、時々寝言で愛人の名前を呟くという以外では、あとはほとんどパーフェクトにも近い旦那さんだったのではないかと思います(たぶん)。
娘のためにもっと家にいて欲しいとかいうのも、愛人に会っているかもしれないというかつての苦しみに比べたら耐え忍べるし、理想通りの豪邸も建てたし、娘も自分が思った以上に賢く心の優しい娘に育ったし、夫と海外旅行へ行く老後の楽しみもあるし……と、小百合さんの人生計画はまた元の軌道に戻ることが出来たわけです。。。
んで、最後に小百合さんと奏汰先生の娘の七海ちゃんなんですけど、なんでも、プロのバレリーナになるか、お医者さんになるかで悩んでいるとのこと。いえ、ローザンヌでスカラシップを取ったとかにしちゃうと、それはもう当然留学するでしょ☆っていうことで、わたしにも七海ちゃんがどのくらいの踊り手なのかって、正直よくわかってなかったり(^^;)
そして、「パパのような人が理想の男性」という七海ちゃんですが、あんまりこう純粋だと、明日香がそうだったみたいに――何かの形で男性に騙されて傷つくということになるかもしれず……親の因果が子に報い……ではありませんが、バレリーナとしていい線までいって、その課程で誰かと巡り会うのがいいのか、それとも医大に進んで、お医者さんとして一人前になる過程、あるいはそのあとで誰かと巡り会うのがいいのか……どちらにしても、七海ちゃんには幸せになって欲しいなと思います♪
……なんだかぐだくだ☆な後書きですが、もともとあとがき書くつもりなかったもので(汗)、「まーなんかこんな感じかなー☆」程度な感じですみません(^^;)
ではでは、次回は「ティグリス・ユーフラテス刑務所」という小説を予定している、みたいに最終回あたりで書いたのですが、ちょっと連載のほうは遅くなるやもしれませんww
いえ、書いたの結構前で、一通り書き上がってはいるものの……他にちょっと色々やることがあったりもして、読み直してる時間があんましないと言いますか。。。
お話の内容のほうはですね、近未来の日本で、少子化対策で結婚していない男女は<独身税>なるものをこれからは支払わなければならない――という法案が議会を通過し、「そんな税金支払いたくねえ!冗談じゃねえ」と思った主人公は、偽装結婚してくれる相手をネットで探しますが、その後殺人事件に巻きこまれ……といったよーな内容でなかったかと記憶しております(たぶん)。
なんにしてもここまで読んでくださった方、本当にありがとうございましたm(_ _)m
それではまた~!!