【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

テクノロジーには「興味がない」

2010-02-23 05:59:08 | IT土方(IT土方のスキルについて)
「興味がない」と言い切りたいんだよね、テクノロジーに対して。
興味がないといってカッコいいのは、やっぱ、それなりのスキルがないと。。


このギョーカイに対する「居心地の悪さ」が"differential"を生み出し、僕をこのギョーカイにおいて良くいえば個性的に仕立てているけれど、悪くいえば孤立している。

カンタンにいってしまえば居心地の悪い根本原因はスキルのなさ。(超・自業自得状態)

でも僕と同じIT土方稼業で、いわゆる「スキル」がないヤツはたくさんいる。僕はそれほど自虐的になる必要はない。本来は。

開き直ってりゃいいのに、未だにグチグチと「確かにスキルはないけど でも! でも!」(もっと違う何かで!)などと考えながら日々過ごしている。

まあその葛藤により自分がエンジニアとしてではなくビジネスマンとして成長しているという自負はあるわけだけれども。


いわゆる「ヒューマンスキル」というコトバを、数年前に初めて聞いたんだけど。

この「ヒューマンスキル」ていうクセモノが、このギョーカイで実際のところ役に立つのかよ、立たねーのかよ、どっちなんだよはっきりさせろよ、とたまに考えることがある。

このギョーカイでは、「やっぱりスペシャリストであるべき」「やっぱりゼネラリストであるべき」というトレンドが交互にやってくるから。。
「で、どっちなんだよ!」っていつも言いたくなる。

「ヒューマンスキル」っていうのはゼネラリスト寄りなのは自明。


僕と同世代のヒトたちも徐々に「卒業」し、起業したり管理職になったり、でも僕はずっとこの最底辺層にい続けている。居心地の悪さを常に感じながら。

「居心地が悪いんだったら出ていけばいーじゃん」と軽く言い出すヒトには別なところで反論するけれども。。

別に毎日ぐちぐちいいながら仕事しているわけでもない。


でもさ、ずっとい続けるというのもひとつの結果だと思うんだよね。それが僕の唯一の自信の根拠ではあるけれども。

テクノロジー一辺倒にならず(なれず。。)常に葛藤し、あがきながら、プライベートでは地域に根をおろして、子育てをして。。

結局僕が常に意識しているのは「バランス」なのだろうか。

ということはやっぱり自分はゼネラリスト寄りではあるんだよね。

でもさ、管理職なり起業なりに「卒業」してゆく人間だけがゼネラリストではないと思うんだよね。
現場にずっと残りながら「テクノロジー」という怪物から距離を置くやり方もあると思うし、それこそが「ゼネラリスト」なんじゃないのかなあ。

サポセンの矜持

2009-12-01 05:58:18 | IT土方(IT土方のスキルについて)
若い時分、サポートセンターにいた。2年ぐらい。

一応、技術サポートみたいなチームにいたけれどそんなの肩書きだけで、クレーム対応やらなんやら、とにかく何でも屋さん。

一次受付のオネエさんたちが受けたインシデントがエスカレーションされてそれに対応するっていうのが主なんだけど、その一次でぜんぜん防ぎきれないというか、「それぐらい対応しといてくれてもいいじゃん」みたいのばっかりでね。クレームもぜんぶスルー。なんでもかんでも「担当の部署から折り返しさせます」みたいな。
(一次受付の品質向上、ってのはサポートセンターの永遠のテーマだろう)

そんな、サポートセンターの中でもさらに技術サポートに巣食う人種は、やけにエンジニアを意識しているというか、ヘンなプライド高きヤツが多かった。ムカシのことだから、今はわからないけどね。
「オレはそもそもこんなところで電話受けてる人間じゃねえ!」と。


でもさ、そんなジャマなプライドを後生大事に抱えてたら、客のクレーム対応しててもストレスがたまるだけだ。

もしアンタが、アンタが描いている「一流のエンジニア」なのであれば、ある局面ではすっとそのプライドを引っ込めて、ビジネスに徹することができると思うよ。技術一辺倒ではダメだ、ということを知っているのが「一流」。要はね、いろんな「引き出し」「顔」を持つことだ。

ところで、僕はその現場で、それどころじゃなかった。まだ小僧だったから、そういうプライドのカケラすら醸成されなかった。そもそも技術サポートをするための技術すら持っていなかったから。
クレーム対応でも罵倒され。。(あー、イヤな思い出がよみがえる)

まあそんなグズでノロマなカメである僕も、だんだんと仕事をこなせるようにはなったけど、良くいえばずっと仕事に対する視線は「クール」で、おごることはなかった(ように思う)。いつまでたっても、仕事がこなせるようになっても慣れない、というか、そういう感じ。「今、そこで働いていること」すら疑問というか。。

もう1年ぐらいやれば慣れたのかもしれないけど、だんだんと、前述した自称カリスマエンジニアさんたちのように自分もなってゆくのはイヤだなあ、と思うようになり、思い切って転身した。
その転身先が、よりによって今自分が棲息しているインフラレイヤ。「行くも地獄、とどまるも地獄」だったなあ。。
(ハードのサポセンもインフラレイヤであるといえなくもないけど)


ところで、オイラが技術サポート屋さんだったころ、強く思っていたことがある。
(それを書きたかっただけなのに、前置きがものすごく長くなってしまった。

それは、技術サポートに電話してくる、パソコンオタク系なヤツらのこと。

オイラたちはサポセンのさらに技術サポートのくせに、高い確率で、そういうパソコンオタク系のヤツらよりも枝葉末節の知識はなかった。だから、よくそういうヤツら(半ばクレーマー?)に突っ込まれていた。「サポートなのにそんなこともわからないのか?」と。

偏見だけど、そういうヤツってしゃべりっぷりとか聞くと(顔はみえないので)大学生っぽいのが多かった。


でもね、僕らはゼッタイに、そういうクレーマーには「負けてない」という確信があった。「ふざけんなよコノヤロー」とココロの中で思っていた。その確信の根拠は「ヒトとして」みたいな。。

「ヤツら」は一日中マシンをさわっているような、部屋ん中がサーバルーム状態ぐらいの人種だ。そういう環境で育っていれば、小手先のスキルに詳しくなるのはアタリマエだ。
オモチャを買い足すように、マルチベンダ、マルチOSでサーバやPCを買い足してゆくような。。

それに対してオイラたちは、平日はほぼ1日中電話対応をしている。技術研鑽を行うのは夜だ。セミナーやったり勉強会やったりね。
たまに、通常業務を休んで外部セミナーに参加させてもらったりとか。
土日は、他人としゃべりたくもないし、マシンにさわりたくもない。(そのころ、僕の愛機は仕事とまったく関係のないMacだった)

それでも自分は、小手先のスキルはぜんぜんUPしなかったけど、何かしら「成長」している確信があった。それは、家で一日中マシンに向かうことによるスキルアップとは、おそらくまったく違う種類の成長だと思っていた。

電話の向こうのパソコンオタク系のやつらが「こっち」(つまり、サポセン)にきても、ゼッタイモノにならない(カネを稼げない)人材に違いない、という確信があった。

。。これが、「ビジネス」のスキルなんだよね、たぶん。そういうのが現在エンジニアに求められているモノなんだろう。



サポセンでは、ただひたすら電話を取って、エンドユーザや特約店や他ベンダーと会話やQAを積み重ねてゆくだけで、ビジネス・シーンで成長しているような実感があった。

変人でいようよ

2009-11-27 06:12:07 | IT土方(IT土方のスキルについて)
エンジニアって「逆に」営業的な上滑りする会話がスキなんだなあ、と。。

案件を取りにゆくときの駆け引きとかさ、他社をひきはがしてどうこうとか。

これは若干の軽蔑をこめて書いてはいる。この「感じ」はコトバで説明するのが難しいが。。
つまり、ゴシップに敏感に反応する大衆に近いような。


エンジニアも、「オレも何億の仕事に絡んで」という自慢をしたいのだろうか。

いや、カネ関係なく、ビッグビジネス、つまり、大きなプロジェクトに携わりたい、というのはよおくわかる。

でも、それは、カネじゃないはずなんだよね。エンジニア観点でそうあるべきであって、商社の人間とかがいってる「何億の案件を動かしている」という自慢話とは根本から違うような気がするんだけど。。



オイラは、世のエンジニアさんたちには「営業化」してほしくないんだよね。「変人」でいてほしいんだ。
エンジニアはムカシから変人だった。それは、ぬぐいようのない事実だ。

「営業化」とはサラリーマン化に近いと思う。オイラたちは外圧で、「コミュニケーション!」を求められ、「経営上のメリットを考えよ!」といわれ続け、結果としてどんどんサラリーマン化させられてるから。。
「侵略」されている。エンジニアのテリトリーを「占領」されている。
戦後のニッポンのように、高度資本主義の模範的なサラリーマンとしての生き延び方を、ソフトに洗脳されている。

それに抗う勢力があってもいい。

オイラも、ヒトに迷惑をかけない変人であろうと常に勤めている。
そして、ビジネス・シーンにおいては、仕事をきちっとする変人でありたい。

まだ変人にはなりきれていないけど。。個性はもちたい。「ああ、あいつか」とおぼえられるようなヤツになりたい。


あまりに物事を徹底すると「変人」扱いされるというのが。。
僕がこの世の中というか「教育」に対して不満があるところで。

小泉元首相も確かそうだったような。


徹底すればするほど賞賛される世の中になるべきなんだよね。

徹底し、それを継続すればするほど、とことんまで軽蔑されるが、徹底がある程度突き抜けたときにいきなりてのひらを返したように賞賛される。
そういう世の中が間違っている。


徹底って、そんなに世の中に迷惑をかけるものだろうか?
いや、確かに、とばっちりを受ける人間はいるんだろうけど。。

少なくとも傍観している庶民にはなんの影響もないわけでしょ。対岸からの批判ってほとんど感情論じゃないかと思う。その姿勢が気に入るか気に食わないかという、それだけ。

そして、僕がもっとも問題だと思うのはね、徹底する(できる)人種に対して嫉妬羨望が渦巻くことだよね。
ふつうの人間だとある程度以上の徹底はできないから。

逆に考えれば、傍観する庶民から嫉妬羨望を受けるということは「間違ってない」ということなのだろう。

それ(嫉妬)はそれで問題なんだけど、嫉妬するんならとことんまで嫉妬すりゃいいのにさ。なんであるしきい値を超えると賞賛の嵐に変わるのかねえ。

というか、それもマスコミとかにコントロールされていることに気付かないかねえ。。
気付いてほしいんだよなあ。。 いろんなヒトに、


現代のエンジニアも、もっと「徹底」してほしい。たとえば、ひとつの技術とかに。
周りの批判などもろともせず。(自戒をこめて。。)

組織における自身の立ち位置

2009-11-24 05:23:23 | IT土方(IT土方のスキルについて)
「アイツって、実はいらねんじゃね?」とふだんは思わせといて、実は、オイラがいなくなったら組織の生産性がだいぶ落ちる。
そんなような、組織の潤滑油としての役割。


いや、潤滑油というかね。。 オイラが理想とする、組織における自身の役回りというのはね、「パッチ」みたいな存在。

事前にツブしておくのが好きなんですよ。問題を。
それに生きがいを感じているというか。。

問題が発生してからあたふたしてコトを起こすのはバカみたいだと思ってるし。
「問題」ってのは、たとえば運用における障害発生とか、PJにおける「火を噴く」状態とか、そういうこと。


問題というのは発生する前に必ず予兆がある。そしてそれを、たいがいのサラリーマンは見てみぬフリをする。

仕方ねーからサラリーマンじゃないオイラが対処する。
まあいってみれば「暗躍」ね。。

(今、「こうありたい」ということを書いてるだけであって、実際こうなってるとは限りませんから!)


だから、トラブル発生時には僕はあんまり役に立たないね。だって、起こったトラブルを対処するという仕事自体がキライだから。

世の中にはさ、そういうわかりやすい状況で活躍して株を上げたいというヤツらがたくさんいるから、そういう「目立ちたがり屋さん」に任しとけばいいのよ。
「勝手にやってろ」と。。


平常状態のときにオイラはけっこう、忙しく立ち回っている。トラブルを起こさないようにね。

だから、わからないヒトにはオイラが何で平和なときに立ちまわっているのかがさっぱりわからないのだろう。

こっちも、説明してもわからないだろうと思うから黙ってるし、結局干されることも何回かあった。


オイラの行動が、管理職のリトマス試験紙になる。オイラのやっていることの重要さをわかってくれるヒトたちは器が大きいし、「仕事」というものを俯瞰してみれている。

わからない管理職は、管理職じゃないころと同じように、いきあたりばったりで仕事している。


アイツは何やってるかわかんねーよ、と、オイラをクビにしたらその後トラブル発生件数が倍になるかもしれない!
いや、倍はオーバーだな。。1.2倍ぐらいにはなるかもしんない。


組織の中に長くいるヒトにはすでに何かしらの役回りが与えられている。たとえヒマそうにみえるのだとしても。

いわゆるバラエティ番組 の仕切り

2009-11-15 06:03:58 | IT土方(IT土方のスキルについて)
バラエティ番組を見てるとね。。

お笑いのヒトたちも、歳をとって、「大御所」になるかどうかのステップとして、「仕切り」のスキルが要求されている。

ひな壇に陣取る個性豊かなゲストたちの長所を引き出し、締めるところは締め。。

あの「マネージメント」のスキルっていうのは、それぞれのお笑い芸人としての能力とは必ずしも比例しないような気がするよね。


。。ほら、このギョーカイの状況とそっくりでしょ?

お笑い芸人のスキルアップとエンジニアのスキルアップは、同じでしょ。
エンジニアは、いつかは管理職へステップアップしなければならないことになってるし、マネージメントのスキルも身につけなければならない。
そうしないと干される。よっぽどの技術者としてのスキルがあれば別だけどね。。
ほとんどのエンジニアは単なる凡人だから。

課題管理はスキルだ!

2009-10-21 06:24:51 | IT土方(IT土方のスキルについて)
けっこう大きめのPJだと、MLに異常なぐらいに情報が流れる。内部からもベンダからも客からも営業からも、ガンガンメールが入ってくる。「情報共有」という大義名分のもと。。

問い合わせも回答も、エビデンスを残す意味でみんなMLに流しとく。逆に、エビデンスを残したくないときは電話とか個別メールとかでひっそりやるから、それはそれでほっとけばよい。


なので、とりあえずメールに張り付いて、内容を咀嚼し、あるときは大胆にピックアップして課題管理表、Todoリストに落とし込んでゆくこと、そしてそれをほぼリアルタイムで更新してゆくことはPJにとってとても重要な作業だ。

また、メールに添付されている資料の類を効率よくファイルサーバ等に分類、保管し、いつでも取り出せるようにしておくのも「センス」がいる作業だ。

こういう作業は、一般的にはPM補佐みたいなヒトがやるもんだ。
ハケンじゃできないよね。ある程度の専門知識が必要だから。

メールなんてさ、みんな冗長な表現だし、そして結論をぼかして「行間読めよ! 空気も読めよ!」みたいな感じで書いてくるのばっかだから(ML上でみんなが読んでると思うとウカツなことは書けない)、行間を汲み取って、あるときは大胆に「結局こういうことを言いたいんだろ?」と打ち返してやったり、わけのわからん表現をわかりやすくして関係各位に公開したり。。

そういうことができるのはマメで、ある程度ギョーカイ知識もあり、クレバーさがないとできないと思う。



で! 僕はそういうことが得意であり、そういうのに適任であると自負している。
(これは自慢ではなくて「アピール」です)

こういう「スキル」は、そもそもこのギョーカイでは「スキル」とすらみなされていない。けれども大事なことに間違いはないので、僕はこういうギョーカイ内でのニッチ産業的なところに食い込んでいこうと常に考えている。


昨今は「ファシリテータ」という新しいコトバが登場して、自分のギョーカイにおける立ち位置というかふるまい方というか、そういうのをひとことでうまくあらわしてくれているなあ、と思った。

なんだかラクになったような気がした。

(ムカシ、インフラエンジニアというコトバすらなかったころ、ソフト開発のスキルすらないけどこのギョーカイで鬼のようにコキ使われている自分はいったい何者なのだろう、と悩んでいた時期があった。そのときも、あるとき登場したひとつのワード、自分を一瞬でカテゴライズしてくれる分類語によって自分は救われた。)


ファシリテータは、僕みたいなフリーの人間とかね、企業組織にしがらみがないほうがいいと思うんだよね。「王様はハダカだ!」といえるような立場。。

もちょっとこの「ファシリテータ」というコトバが普及して、地位向上してくれるとうれしいな。


逆輸入

2009-07-28 06:38:33 | IT土方(IT土方のスキルについて)
逆輸入よりも「輸出」のほうが難しいのだ、ということ。

輸出とは「請われて」行くわけだから。
外部から「きてほしい」と請われすらしなかったヤツらが、ハクをつけるためだけに勝手に外国へ行ってるんだから。

で、よくわからない「ハク」とやらを身にまとって「凱旋」すると、日本人はコロっとダマされてしまう。

カンタンにダマせるのがわかってるから、「凱旋」の需要はいまだにある。


ホンモノを見分けられるように、こっちが成長しないと。。
「あっち」で売れてます、「あっち」でなんとか賞を受賞! 。。だから何? と。

今の時代、「あっち」よりも「こっち」で売れるほうがタイヘンだろ?


下積み

2009-02-21 06:35:21 | IT土方(IT土方のスキルについて)
「オーダーメイド」ってさ、聞こえはカッコいいかもしれないけど、すごく受け身的だと思わない?

ほとんどのエンジニアが憧れている、ひとつの卓越した技術に対して尊敬を受ける「職人」(そして、「コミュニケーション!」「社会人として!」がなってなくとも技術のおかげで尊敬を受けることができる)って、やってることは受け身の仕事でしょ?

職人は、もしかしたら自分で自由に創造したいと思っているのかもしれないけど、そういうモノは世の中には受け入れられない(つまり、売れない)ということを知ってるのだと思う。

客が望むイメージを原型に、そこからさらに職人のイメージをプラスさせることにより完成度をさらに高めた「モノ」を寸分の狂いもなく作り上げることによって、「顧客満足度」を上げる。
確かに、言われたとおりのモノを淡々と作り上げることではない。客が望んだとおりのモノプラスアルファの付加価値をつけなければならない。
でも、職人的技術というのは「言われたとおりのモノを淡々とつくる」の延長にあることは確かだ。
求められるのは、たとえば極端なほどの「精巧さ」とか、「寸分の狂いもない」何かとか。


それができるということはつまり「基礎」の裏打ちがあるということ。真の職人とは「自由に」「創造性豊かに」「のびのびと」訓練を受けてきているわけがない。
そこに至るまでに長い下積みの期間があったはずだし、下積みを感じさせるからこそ尊敬を受ける。
下積みとは、「繰り返し」に他ならない。そこをゼッタイ、通過してないといけない。

ビジネスにおける謙虚さ

2009-02-13 05:57:33 | IT土方(IT土方のスキルについて)
ビジネスにおいて、「謙虚さ」はゼッタイに必要だと思うんだなボクは。上っ面だけでなく。

でも、ビジネス・シーンというのは戦争なんだな。。
戦争においてなぜ自分は「謙虚さ」が必要だと思うのか。。

それはね、ビジネスという戦争は、あらゆるものが武器になりうるからだ。「謙虚さ」のそのひとつ。

この戦争は、ただ単に暴力と恐怖で相手を屈っしさせるという単純な構図ではないのだ。

結局は「マネー・ゲーム」なのである。その前提にほっかむりして、やれ楽しい仕事だのやりがいだの、そういうコトバに踊らされていてはいけない。

そういうのは、マネー・ゲームの行き着く先、勝者が口にできるのだ。このゲームに買ったものだけが、「やりたいことをやって、かつおカネまでいただける」という状態になれるのだ。

過程を経ずにその状態になりたがる人間が多すぎるのだ。


ところで、謙虚さのハナシに戻るが。。

ヒジョーに、穿った見方をすれば、のハナシだけど、謙虚さがなぜ必要かといえば、ビジネスにおける交渉をスムーズにいかせるため。もっとはっきりいえば、相手を油断させるために必要なのだ。

もちろん、ビジネスにおける「武器」は多様化しているわけだから謙虚さだけではダメだ。ナメられるから。

たまの「謙虚さ」こそが「武器」として有効。戦争でずっと謙虚だったらすぐにコロされる。

ナメられてよいのか

2009-02-03 05:54:43 | IT土方(IT土方のスキルについて)
乃木坂の、国立新美術館に行く途中に、20階建てぐらいのほっそいマンション(?)があって、家内はそこを通るたびに「。。傾いてるよねえ?」とオイラに聞く。
必ず。

あのマンションは奥さん連中の話題になったらしい。「傾いてる」だの「大丈夫? 倒れない?」だの。。

オイラは、「んなわけないだろ!」と、たぶんムキになって反論する。
間違いなく、それなりのケンチク基準を満たしているはずだ。傾いていたりフラフラしている建物を、そもそも建てれるはずがない。そう信じる。


ケンチクのギョーカイはいろいろ、違法だなんだと、数年前にいろいろ騒がれた結果、庶民の信頼は失墜してしまった。

それはまァ、仕方ないところもあるにせよ、日本のケンチク技術を主婦連にナメられていいのかよ、と、思う。
だからオイラは、ムキになる。「仕事をナメんなよ!」と。

ビジネス・シーンから遠く離れた、外野の奥さん連中にナメられて、それでいいのかよ、と、ケンチクギョーカイの方々にはいいたい。
(ホント、傾いてないよね?)


同じようにオイラたちは、一般ピープルにナメられっぱなしだ。SEなんてパソコン操作の延長だろ?と。オレも(アタシも)なれるにちがいない、と。

ある意味間違ってんのは、SEなんてそんな華々しい職業じゃないよ、ということ。

そして、SEというのは「パソコン操作の延長」をキワめればなれる職業でもないんだ。

やっぱ、「ビジネス」なんだからさ。