安田佳生
リモートワークで露呈したこと。
それはふたつの人種が
存在するという事実です。
指示管理しないと、
パフォーマンスの下がる人と
指示管理しないほうが、
パフォーマンスの上がる人。
この事実は企業経営者に、
大きな決断を促すでしょう。
それはふたつの経営資源の放棄。
人を管理するためのオフィスと、
人を管理するためのマネジメント。
人は管理しないとサボる。
集めて指示管理することによって、
無駄なく効率良く仕事をする。
それがこれまでの常識。
その常識が根底から覆されたのです。
管理しなくてもサボらない人がいる。
管理する以上にパフォーマンスが上がる。
これは企業にとって、
衝撃以外の何物でもありません。
雷に打たれたような気づきだったでしょう。
だったら何のために、
高い交通費を払って通勤させているのだ。
何のために、高い家賃を払って
オフィスを確保しているのだ。
何のために、高い給料を払って
管理職を雇っているのだ。
利益の最大化を目指すのが
企業経営者の役割です。
当然のことながら、
彼らは決断するでしょう。
要らないものをなくすことを。
通勤をなくす。オフィスをなくす。
管理をなくす。管理職をなくす。
莫大なコスト削減ができる。
これをやらないわけがありません。
ただしそのためには、
人種の選別が必要となります。
管理しなくても働く人材。
その確保が生命線となるのです。
指示管理が必要なく、通勤も必要なく、
勝手にパフォーマンスを上げる人材。
ここが最も評価の高いゾーンとなります。
ではどうやってその人材を確保するのか。
自分はひとりでも仕事ができると、
分かってしまった優秀な人材。
自分は管理されない方が働きやすいと、
気がついてしまった優秀な人材。
彼らを確保するために必要なこと。
それは通勤させず、管理せず、
結果だけを評価し、高い報酬を払うこと。
するとどういうことが起こるのか。
もはやフリーランスになる必要がなくなるのです。