このところ身辺で健康や環境に関する意見やらグッズやら何かとかまびすしい。ロハス(Lifestyles Of Health And Sustainability )というのはそんな百花争鳴をひとくくりにできる便利な言葉だ。これは大量消費社会の弊害への反省であり、社会や企業が(自らの免罪符なのか戦略なのかいずれにせよ)動き出すことは、良い傾向には違いない。個人の生活の中から考えていこうとするのは自然体のように見えてその実これまでの捉え方より切迫している感がある。昔からずっとマイ箸を持ち歩き続けている友人がいる。自分にはできなくても素直に感心し賞賛してきた。そういう意識が重要なことはみんなわかってはいるが、自らがいつから自覚し行動するかだと思う。なにより大切なことはSustainability(持続性)といえる。
体の衰えを自覚する昨今、無意識に塩分、糖分、カロリーを気にしている自分がいる。かつての無鉄砲さはどこへやら、いつのまにか「意気地なし」に成り下がってしまった。しかし若い頃と違って、歳を重ねるごとに他人とのかかわりや家族の大切さをより自覚するようになってきた。それは「衰え」なのかもしれないが「成熟」でもある。歳をとることは決して嘆くべきものではなくて、あえて楽しもうと意識すればそれはそれで結構面白いものだ。
そして今日も自分の健康と海外の飢餓や日本の膨大な残飯のことを考えながら、ラーメンのスープを飲み干してしまおうかどうかと、約2秒ほど悩むのであった。