絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ベネチア派3

2009-10-21 | 美術
ジョルジョーネの代表作は、眠れるビーナスを覚えると良いと思います。
なぜなら、ティツィアーノとの関連が掴めるからです。

この眠れるビーナスは、ジョルジョーネが途中まで描いたものをティツィアーノが完成させたそうです。ティツィアーノが描いたときは、背景にキューピットも描かれていたそうですが、後の画家がそれを消してしまったという話しがあります。

ティツィアーノのウルビーノのビーナスは、目を開けてこちらを向いていますが、ジョルジョーネのビーナスは眠っています。その対比で覚えるとよいでしょう。
また、背景が外であることです。

ーーーーー
ジョルジョーネのビーナスは、アングルやカバネルに影響を与えたと聞いています。
アングルなら「泉」でしょうか、カバネルは「ビーナスの誕生」でしょう。
みなさんは、絵が思い浮かびますか?
紹介します。

  

このカバネルの絵は、どこかで見たことがあるでしょう?
ただ、画家の名前を覚えるところまではいってないかな?と思います。

そこで、海の上で裸で寝ているビーナスなのに、カバ寝る?なんてかわいそうと覚えると頭に入りますよ。

ビーナスの誕生というと、ボッチチェリーが有名ですが、これもビーナスの誕生です。ウラノスの男性器がクロノスに切り取られて、海に落ちて海の泡と結合してビーナスが誕生したことは、以前話しましたよね。だから、カバネルのビーナスも海にいるのでしょう。

この絵を描いたとき、マネが草上の昼食を描いて裸が問題になったときでした。マネは裸を描いて、問題になったのに、この絵は問題になりませんでした。不思議です。その理由は、この絵は神話の女神なので裸でも構わなかったのです、マネの場合は、普通の人が裸だったので、問題になりました。





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