私は、割と気楽に平然とやってきてしまいましたが、この作品コンクールを開くということは、結構大変なのです。
一番大変なのは、作品を集めることです。やるのは良いのですが、作品が集まらなければ話になりません。今は、私の後を卒業生の棚沢君が引き継いでくれていますが、その集める努力をすることを知りませんでした。黙っていても、集まるものだと思っていたそうです。生徒の立場で経験していますが、生徒の知らないところで、先生がどのくらい努力をしていたかを初めて知ったのでした。
私は初めて行なった時は、書道の高橋先生と相談していろいろな中学校を訪問して、説明に周りました。また、要項ができると郵送しましたが、送りましたという電話を入れました。届いたかどうかの確認をしないと、途中で握り潰される場合があるからです。美術の先生や書道担当の先生に届かない内に、捨てられてしまう学校もあると知りました。だから、確認の電話作戦をするのです。
夏休みが終わって、搬入の時期が近付くと、搬入の時期になりました。ご出品いただけますか?という電話もいれました。搬入時期を間違わないように、お願いする意味もありました。場合によると、時期を過ぎてから届く場合もあったのです。
それでは、審査が終わってしまいます。せっかく良い作品があっても賞がもらえません。だから、電話作戦は必要でした。
このような努力をして、集めていました。
回を重ねてくると、初めのころのように努力しなくてもかなりの数が集まるようになりましたが、たくさん集まることが発展ですし、多ければ多いほど、意味のある展覧会になります。たくさんの中から選ばれたという方が賞をいただいても価値があるからです。また、参加する先生方にしても、たくさんの中学の取り組みが見られて、これからの美術の授業を展開する上でも、他校の取り組みが参考になるのです。だから、たくさん集めることは、常に努力する必要がありました。
実は、出品点数には制限があります。1つの学校について、美術は20点、書道は30点までと決めました。団体賞の関係もありますので、作品点数を同じにして、合計点で争う形にしました。だから、団体賞を狙うには、限界までのできるだけたくさん出す必要があります。
会場は、管理職の理解が得られて、体育館を使うことができました。だから、その体育館の全ての壁を全部埋めてみようと思いました。ある年は、美術だけで700点を越えて、みんなが驚いたことがありました。
書道より多く集まりました。元々、書道の方が多く出せるので、美術が少ないのがあたりまえなのですが、こんなところでも私は勝負をしていましたね。書道よりたくさん集めてやるという気持ちです。私は、どこでも勝負をするのが好きでした。
夏休みの体験入学でも、書道と吹奏楽と勝負をしていました。吹奏楽と勝負をすると負けるのですが、それでも勝ちたいと思いました。吹奏楽は団体競技なので、一つの中学で参加する生徒がいると、友達がつきそいのような形で、いっしょに参加して来るので必然的に多くなります。その点、美術は個人競技なので、そういう意味で負ける可能性が高いのです。それでも、勝とうとしました。これは、余談でした。
という訳で、たくさん集めることは、大切なことでした。
つづく
一番大変なのは、作品を集めることです。やるのは良いのですが、作品が集まらなければ話になりません。今は、私の後を卒業生の棚沢君が引き継いでくれていますが、その集める努力をすることを知りませんでした。黙っていても、集まるものだと思っていたそうです。生徒の立場で経験していますが、生徒の知らないところで、先生がどのくらい努力をしていたかを初めて知ったのでした。
私は初めて行なった時は、書道の高橋先生と相談していろいろな中学校を訪問して、説明に周りました。また、要項ができると郵送しましたが、送りましたという電話を入れました。届いたかどうかの確認をしないと、途中で握り潰される場合があるからです。美術の先生や書道担当の先生に届かない内に、捨てられてしまう学校もあると知りました。だから、確認の電話作戦をするのです。
夏休みが終わって、搬入の時期が近付くと、搬入の時期になりました。ご出品いただけますか?という電話もいれました。搬入時期を間違わないように、お願いする意味もありました。場合によると、時期を過ぎてから届く場合もあったのです。
それでは、審査が終わってしまいます。せっかく良い作品があっても賞がもらえません。だから、電話作戦は必要でした。
このような努力をして、集めていました。
回を重ねてくると、初めのころのように努力しなくてもかなりの数が集まるようになりましたが、たくさん集まることが発展ですし、多ければ多いほど、意味のある展覧会になります。たくさんの中から選ばれたという方が賞をいただいても価値があるからです。また、参加する先生方にしても、たくさんの中学の取り組みが見られて、これからの美術の授業を展開する上でも、他校の取り組みが参考になるのです。だから、たくさん集めることは、常に努力する必要がありました。
実は、出品点数には制限があります。1つの学校について、美術は20点、書道は30点までと決めました。団体賞の関係もありますので、作品点数を同じにして、合計点で争う形にしました。だから、団体賞を狙うには、限界までのできるだけたくさん出す必要があります。
会場は、管理職の理解が得られて、体育館を使うことができました。だから、その体育館の全ての壁を全部埋めてみようと思いました。ある年は、美術だけで700点を越えて、みんなが驚いたことがありました。
書道より多く集まりました。元々、書道の方が多く出せるので、美術が少ないのがあたりまえなのですが、こんなところでも私は勝負をしていましたね。書道よりたくさん集めてやるという気持ちです。私は、どこでも勝負をするのが好きでした。
夏休みの体験入学でも、書道と吹奏楽と勝負をしていました。吹奏楽と勝負をすると負けるのですが、それでも勝ちたいと思いました。吹奏楽は団体競技なので、一つの中学で参加する生徒がいると、友達がつきそいのような形で、いっしょに参加して来るので必然的に多くなります。その点、美術は個人競技なので、そういう意味で負ける可能性が高いのです。それでも、勝とうとしました。これは、余談でした。
という訳で、たくさん集めることは、大切なことでした。
つづく
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