東京のHさんのキャベツと新聞紙の20号水彩が、完成間近になりました。
私が指導した初めての絵ですから、もう完成でいいですよ。と言いたいところですが、
ここまで来たら、もう少し追究してほしいです。
それは、目玉ということです。
この絵は、誰が見てもキャベツを見ます。
メインはキャベツだからです。
主役はばっちりですね。
キャベツが人物で言えば、顔です。
ただ、目玉が弱い気がします。
通信指導で、嵐山のKさんに鳥を描き込む指導をしました。
あれも、目玉つくりです。ランプの絵ならガラスの部分のハイライトですね。
この絵は、キャベツがやや立体感が足りないので、右側にハイライトを入れてもらいました。
しかし、それは、ランプに写るハイライトとは違うので、主役になりきれません。
この場合は、キャベツの葉脈だと思います。
前回は、葉脈が筋張って、平均的でした。ややそれが嫌味でもありました。
今回は、ハイライトを入れたためか、葉脈があまり見えません。
そこで、この中の、どこか一番目立つ部分の葉脈をもう少し描き込んで、
見せ場をつくるということが必要に感じます。
それから、新聞紙は、脇役ではありますが、部分的に説得力が必要です。
特に文字についてですが、あまり目立たない部分は、文字がラインで表現されても
構いません。
しかし、部分的には、文字を感じさせる必要があります。
私は、そういう場合は、一部リアルに描いてみて、全部を描くべきか他はぼかしても良いかを
判断することにしています。全てを描いて、うるさくていやだなということがあるからです。
この場合は、一番手前の記事が縞模様になっている部分です。
近いので、文字を感じさせても良いのではないかと思います。
今回のアドバイスは、葉脈の一部を目玉にすることと、新聞の手前の文字についてでした。
今日は、かなり重要な部分をお知らせしました。
参考にしてください。