初めてのお遍路の時、23番札所・薬王寺の傍のホテル千羽に宿泊して、翌朝7時より歩き出し日和佐トンネルに差し掛かろうとしたとき、私から100m位先の道路の真ん中に、何か丸いものが見えます。
段々、近づくとなんと丸いものは日本猿(多分大きさ・態度からしてボス猿)でした。
猿は目を合わせてはダメと聞いていたので、お互いチラチラ見ながら、けん制状態となりました。こちらが、どのように動こうと相手は微動だにしません。
歩き遍路は私の他は前後に誰もいなく、これは持久戦になるなと思い、相手がキバをむく距離まで近づき、様子を伺いつつ道路の路肩に腰を下ろし、見てみぬふりをしました。
20分位経ったころ、猿は私をけん制しつつ、山の方へ小走りで去って行きました。
一時はどうなるかと思いましたが、その時「動物って無用な戦いはしないものなんだなぁ」と思いました。
人間より賢いですよね。
神仏に手を合わせる習慣は人により様々です。全く縁の無い人もいれば、いつの頃からか自然と神仏に手を合わせている人もいると思います。
私は母に聞くと物心が付いたときには、もう神仏に対して手を合わせていたと言います。
記憶にあるのは、母方の祖母に連れられ、菩提寺本堂でお坊さんのお経を良く聞いていたのを思い出します。お経が子守唄の代わりをしていたと、今は亡き祖母に聞いたことがあります。
ですから、私にとっては学生時代でも社会人になってどんなに忙しくても、ご先祖様に対して供養をすることは当たり前であり、お盆やお彼岸に、ご先祖様のお参りをかかしたことはありません。
「俺は無宗教派だから」とか「神様なんてどこにいるんだ」という人もいますが、確かに個人の自由だとは思います。そういうことを抜きにしても、先祖がいなければ間違いなく今の自分は存在しないんだという自覚をもっても良いのではないでしょうか。
様々な意見があると思いますが、私はこれからもご先祖様を大切にし、出来る限りの供養をしていこうと思います。
今回は遍路途中で印象に残る宿を紹介します。
いくつかありますが、6番札所・安楽寺~11番札所・藤井寺を終えた時に宿泊した宿のことを紹介します。
宿名 ホテルロードサイド
住所 徳島県吉野川市鴨島町鴨島160-3
電話 0883-22-1088
地上2階/地下1階のこじんまりとしていて平成10年開業と新しく綺麗なホテルです。
料金は素泊まりでシングル5000円です。周りに食事をするところがあるので便利です。
部屋もとても清掃が行き届いていて気持ちが良いです。フロントの方も非常に親切・丁寧で感激しました。初めての遍路のとき、体調を崩して連泊したのですが、心配して頂きとても助かりました。藤井寺から、ちょっと距離がありますが、そんなのは気にならない程の対応が魅力です。
人間には、
口がたつ人・口下手な人と2通りいます。どちらが信用ある人かなんて解りません。
問題は自分の言った言葉に責任をもって、間違っていたら素直に謝って訂正することをできる人が信用がおける人というのではないでしょうか。
人間の中には、根拠も裏づけも無いままに、勝手な言葉をはく人がいます。そういう人に限って何かあったときに責任をとることはありません。いつの間にかその場から、居なくなっていることがあります。
信用していい人なのか・そうでない人なのかを見抜く目を養うのが大切だと思います。
今回は私が四国遍路で持ち歩いたものを紹介します。
現地で調達したもの(各お寺及び遍路用品店)
金剛杖・菅笠・輪袈裟・白衣・山谷袋・納め札・納経帳・経本・御影帳・線香・ろうそく・遍路地図
事前に用意したもの
リュック(30?タイプ)・雨具・登山靴(ソフトタイプ)・携帯灰皿・旅行用衣類圧縮袋(大中小)・腰用バック・ペットボトル用カバー・ホテルガイド四国・着替え1組・洗面道具・日焼け止めクリーム・足用保護材(テープ・カットバン等)
この中でも衣類圧縮袋は重宝しました。その日によっては、洗濯が出来ない日もあるので圧縮袋に下着を詰めます。かさ張らないし、汗で濡れた状態でも他の物に移らないので大変良いです。
ペットボトル用カバーは水筒付きカバーを自分で改良したものです。水筒は重たいので途中で自宅に送り返し、ペットボトルが入るように腰用ベルトに装着させたものです。
持ち歩きで一番必要ないのは、衣類(替え用)だと思います。2泊や3泊の旅ではないので、その都度洗濯をすれば着ている物の他に1組で充分足ります。
必要のないものは、途中ででも良いので自宅に送り返すのが懸命です。日が経つほどに足腰に影響が出てきますので・・・。