すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

東京五輪決定と“二つの日本”

2013年09月08日 | 日々思うこと

2020年の五輪・パラリンピック開催地が東京に決定です。このところのメディアの熱狂さにウンザリもしながら、IOC総会の現地入りした安倍首相のプレゼンスピーチに注目で朝方の中継を視聴です。

 福島第一原発の汚染水問題で安倍首相は先ず英語で(原稿どおり)「私が安全を保証します」と・・・、続いて「状況はコントロールされている」と明言するので耳を疑いました。

ノルウェーのIOC委員から「なぜ安全と保障できるのか?」の質問に、今度は日本語で「汚染水は港湾内で完全にブロックされており、現在も将来にも問題はない」と東京電力が認めた漏出までも否定です。

それに比べて、パラリンピック陸上の佐藤真海選手らスポーツマンのプレゼンは表情も豊かで素晴らしく東京招致を成功させてあげたいと思いましたが、国際的な場で平気でウソをつく安倍首相の大ウソにはあきれ果ててしまいました。


ところで昨夕のTBS特集では、原発事故で避難生活が続く福島県民の思いを取り上げ、今も故郷に戻ることもできない避難民を「棄民」と表現していました。双葉町で酪農をしていた家族が五輪東京招致で熱狂的な今の日本を「どこの国のことなのか・・・、二つの日本がある」と、怒りにもならないあきらめの言葉がずっしりと重く心に残りました。


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ずっしりと重いといえば、市内早川谷の薪のかまどのRagged ovenパン屋さんから届いた石釜焼きのパンです。北海道産の小麦粉を使っており、長さ40センチ程のナンは小麦・塩・酵母・水だけで焼き上げ、我が家では大好評で孫たちもビックなパンが届くたびに大喜びです。

重い課題を抱えた東京五輪ですが、子どもたちに大きな夢と希望を与えてくれることを願います。そしてナンの意味も持たず巨額の借金と環境破壊だけの五輪開催にしてはならないと“二つの日本”を考える日曜日です。