69年前の今日は10万人が犠牲になったと言われる東京大空襲があった日ですが、戦後生まれの人たちにはピンとこない歴史の一コマかもしれません。私はもの心がついた頃、アメリカ軍の爆撃機B29によって東京の下町一帯に焼い弾が落とされたという話しを都内に住む母の伯母からよく聞いていました。この日の未明、伯母はまだ学生だった長男(母の従兄弟)を亡くしたことで、郷里の実家に帰る度によく語っていたことを思い出します。
“食べることは生きること”をテーマにしたNHK朝ドラ「ごちそうさん」、今日は8月15日で焼け野原の大阪に戻った主人公め以子とその周りの人たちを写していました。時代の流れを丁寧に描くことで戦争の本質を伝えている「ごちそうさん」ですが、今かってないほど政治が右に傾いていることをどれほどの国民が感じ取っているでしょうか。あの時代へと戻らないためにも戦争を風化させず、忘れることなく語り継ぐ大切さをかみ締める昨今です。
今朝はまた真冬に戻ったような白の世界です。わずか数センチ程の積雪ですが愛車も白いウサギのようになっていました。また今日の最高気温は1.8度で、庭の水仙やチューリップなどの芽だし球根もすっぽりと雪に覆われてしまいました。
ところで 我が家のお雛様はいつも出すのが遅いこともあって例年、4月3日まで飾っています。写真は焼き物のお雛様で、東京の建築の友から20数年前にいただいたお気に入りです。大切なものは何十年経っても忘れることはなく、品のある素朴な陶雛にいつも贈り主を重ねています。そしてブログ「日々好日・いちよう」から早くも都内の河津桜や春のお茶会の様子が伝わってきました。明日は未曾有の大震災から3年目、こちらも忘れてはならないことです。