すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

私も靖国神社近くで・・・

2014年10月20日 | 日々思うこと

土曜日の朝は、月刊「食べもの通信」編集の家庭栄養研究会の合同役員会と総会で上京しました。会場は千代田区神田神保町の区民館で、全国各地から役員が参集し長時間実りある討議を重ねました。夜役員懇親会では上田市のM氏から、郷土作家の山本鼎(かなえ)の“自分が直接感じものが尊い、 そこから種々の仕事が生まれてくるものでなければならない”という言葉が紹介されました。宿泊は会場近くの九段下のホテルで靖国神社の直ぐ傍で、北の丸公園には千鳥が淵があります。そして同じ18日の靖国神社では秋季例大祭が行われ、安倍政権の女性3閣僚がA級戦犯を合祀する神社参拝で、高市早苗・山谷えり子氏の他に有村治子女性活躍相までもが参拝というので驚きました。

9月の内閣改造後、例大祭に閣僚が参拝をしたのは初めてということで、よりによって女性閣僚の公式参拝ですからネット上で熱くなって当然かもしれません。「お国のために命をささげた尊い英霊に・・・」というなら、終戦後に戦没者の遺骨を遺族に引き渡すことができなかったその遺骨を安置している千鳥が淵戦没者墓苑へはどうなのか、戦争を美化する風潮に危惧を感じてしまいます。山本鼎の“自分が直接感じたものが尊い、そこから・・・、の言葉を重ね、彼女(?)らの感じたものから何が生まれてくるのか、同じ道を繰り返そうとしていることへの想像力に欠ける政治姿勢に首を傾げるばかりです。そして日曜の朝はすこぶる快晴・・・、会議は10時からで靖国神社を散策(?)できる余裕があるものの、宿泊をしたメンバーは行く気がないようで勿論私も同じでした。

写真は「食べもの通信」11月号で、“どこが変わるの?食品表示”特集です。研究会顧問のOさんから帰り際に、生活評論家の境野 米子(さかいの こめこ)の絵はがきをたくさんいただきました。1948年生まれの境野米子さんは、東京都立衛生研究所で長年薬剤師として食品添加物や残留農薬などを研究し、その後は福島県に移住して有機農業運動などに携われ、自然といのちの尊さを伝えている方です。絵はがきには「大地にあふれる いのちの恵み」や「今日もいちにち 花のような気持ちでいたい」などのやさしい言葉が添えられています。

週明けの本日、午前中には小渕優子経産相が辞任し、続いて午後からは松島みどり法相も辞任です。一日にして女性閣僚2人の辞任という極めて異例な事態で、2人の辞任会見に耳を傾けました。世襲議員を取り巻く脇の甘さといい、特に松島氏は法務行政に関わるだけに辞任は当然と受け止めました。問われるのは女性閣僚なら誰でもよかったのか、安倍改造内閣のもろさと首相の任命責任を考える終日です。