先ず、18日付けのブログが深夜に書き込んだので19日になっており、TV番組などでおかしいと思った方も多いようですね。ところで18日夜のTBS番組に出演の安倍首相、12月10日施行の特定秘密保護法について「工作員やテロリスト、スパイが相手で、国民は全く関係ない」と言っていたので驚きました。さらに「例えば(表現の自由が侵害されて)映画が作れなくなったら、私はすぐ首相を辞めてもいい。報道が抑圧される例があったら、私は辞める」と・・・、翌日には共同通信でこのことが報じられ各方面に波紋を投げております。
自信満々の“開き直り”首相ですが、慶応大学経済学部金子勝教授は「アベ逃げ切り解散」とし、「もし安倍政権が継続した場合、雇用流動化政策や社会保障切り捨て政策が実行されて格差が拡大し、集団的自衛権の法整備が進み、秘密保護法をバックにしたメディアへの圧力が強まり、東電救済と福島切り捨てが進み、原発再稼働推進が公然と行われます。棄権は許されない」とつぶやいていました。
今朝は久しぶりに穏やかな天気で、布団や洗濯物をいっぱい干している家が目立ちましたが、昼過ぎからは曇り空で青空も一時です。近くの誰もいない児童遊園地から望む能生鉾ヶ岳(1316m)は、黒姫山よりも白くなっていました。
今夜のNHKクローズアップ現代は「“人を想(おも)う”~映画俳優・高倉健さん~」 でした。83歳で人生を閉じた高倉健さんは大好きな俳優の一人で、若かりし頃の仁侠映画はともかく後年の映画には特に魅了されてきました。2005年、中国の改革開放後の初の日本映画「単騎 千里を走る」は、中国の巨匠チャン・イーモウ監督と監督が尊敬して止まない高倉健さんとの夢のコラボレーションが実現した感動の映画で、上越の映画館まで出かけたことを思い出します。不器用だけど誠実に生きる主人公は寡黙な健さんそのものでもあったように、多くの人に愛された国民的スターでもありました。
「お金やモノでは感動は得られない。人を想うこと以上に美しいものはない」と語っていた高倉健さん、 11月も残り10日となり私も人生の残り時間を考える昨今です。国会もいよいよ明日で衆院解散、師走に向かって日本中が駆け足になることでしょう。「映画が作れなくなったら、私はすぐ首相を辞めてもいい」と軽く言う安倍さん、消費税増税だけが争点にならないよう、しっかりと注視してゆかねばならない大事な選挙でもあります。