すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

トップダウンの教育改革で戦後教育の総決算!?

2015年01月07日 | 日々思うこと

昨日は二十四節気の二十三番目の小寒で、これから二十四番目の大寒まで寒さが最も厳しくなる時期です。そんな今日は朝は気温も下がって強風が吹きつけ、チラチラと粉雪が舞い上がり夕方には霰(あられ)が降る寒さです。こんな日は外出を控えて、明日から2学期という孫と一日のんびりと過ごしました。

午後2時からNHKで、民主党代表選の3氏の立候補者の記者会見を聞きました。私は民主党員ではありませんが、安倍政権と対峙する野党第一党の新代表に無関心ではおれず、3氏の主張になるほどとうなづきました。「他党と一緒になるのは考え方が克服されない限り難しい・・・」、それでは再び政権交代ができるはずもなく衆院選の沖縄選挙区を思い出してほしいものですが・・・。

写真はほころび出した黄梅(おうばい)の花です。同級生のMさんから株分けしてもらい、昨春に父の形見の大鉢に植え替えました。今季は室内に入れる時期が遅くなってしまい、元日にはまだ蕾で七草になってやっと膨らんできました。

深夜のNHK時論公論「戦後70年 戦後教育は総決算されるのか?」に耳を傾けました。戦後レジームからの脱却を掲げる安倍政権は、戦後につくられた教育委員会制度・大学の運営体制・学校教育制度などを改革しようと教育再生実行委員会へ諮問しておりました。これは私的諮問で、委員には「新しい歴史教科書を作る会」元会長の八木秀次 (高崎経済大学教授)や作家の曽野綾子らのお仲間が入っているので気になっていました。また「中曽根臨教審」では4年近くをかけて多くの委員が活発に論議していたことが、今回は仲良し委員で2年足らずの速さで安定議席のうちに総決算という危うさです。

“教育は国の根幹”ですが、国がどんな子どもを育てるかだけでなく、子どもの個性や自主性をどう引き出すかはなかなか見えず、NHK早川解説委員の指摘するトップダウンの教育改革に危惧する寒い夜です。“教育は百年の計”、ふと幕末の松下村塾で教える人たちも集まる弟子たちも自由に自主的に学んでいたことを重ねました。

そして作家の宮尾登美子さん(88)の訃報です。大河ドラマになった「天璋院篤姫」や「蔵」など、たくましく生きる女性を書き続け数多くの作品を残された宮尾さん、ご冥福をお祈りいたします。