Happy go Lucky

美術館・ギャラリー・撮った写真や好きな絵、そしてひとりごと

ベルギー近代の美

2006-05-04 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
ベルギーの作家ばかりを集めた企画展があると知って、その中の一人の絵をお目当てに出かけました。
そいつはレオン・スピリアールト!!
ベルギーの画家ってなんか独特の暗さ(病んでる感じ)があります…
みんな独特で個性的だけど、根暗なのかな

展示は、1800年代後半の、印象派から始まります。
パンフレットの表に印刷されてる作品が一発目。
エミールクラウスの絵は、人は丹念に描かれていて、
木や葉っぱや花を大胆に描くやり方。純粋に「絵が明るいわぁ!ステキだわぁ!」って感じます。
でも、その後すぐに独特~な感じになっていきます。
ヤコブ・スミッツの「休戦」「小さな村」、絵の具塗りすぎでは…?
光を追求していたとは思えないほどの重苦しい感じ。むーーん

で、お目当てのスピリアールト!
「係船柱に座る漁師のいる波止場」は、海の色の緑がかった青とグレーのみ。
前にも書いたけど、
く ら い 
座ってる男の人は、海の方を見てるようにも見えるし、軽くうつむいて足元に視線を落としてるようにも見える。
キーワードは孤独、静、宇宙
ってところでどうでしょうか、ミスター スピリアールト?

1920年ごろから、まるでスーラやシニャックのような絵や、
ピカソを思わせるような、もはや何がなんだかわからない系の絵が並びます。
アンソールの絵が普通のもので、「ふーーん」なんて思ってたら、その横に3枚、
着実に気味悪くなってく絵が並んでました。
うーーー

☆☆☆  ベルギー 近代の美
佐倉市美術館 ~6/4まで 大人800円