Shevaのブログ
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Verdi's Don Carlo




Verdi's Don Carlo, recorded at Severance Hall in Cleveland.
June 2003

Philip II, King of Spain ...... Samuel Ramey (bass)
Don Carlo (Philip's son) ...... Marcus Haddock (tenor)
Rodrigo, Marquis of Posa ...... Simon Keenlyside (baritone)
Elisabeth, Philip's queen ...... Miriam Gauci (soprano)
Princess Eboli ...... Yvonne Naef (mezzo-soprano)
The Grand Inquisitor ...... Hao Jiang Tian (bass)
Tebaldo, Elisabeth's page ...... Rebecca Ringle (mezzo-soprano)
Count of Lerma ...... Joseph Holmes (tenor)
An old monk ...... Eric Owens (bass)
Voice from Heaven ...... Malia Bendi Merad (soprano)
Six Flemish Deputies ...... Keith Brautigam, Dan Hild, Ray Liddle, Cyrus A McFarlin, Michael Preacely, Robert Thompson (bass baritone)

The Cleveland Orchestra
The Cleveland Orchestra Chorus
Franz Welser-Möst (conductor)

Broadcasted on "Opera on 3" BBC radio3 5 Nov 2005

フランツ・ヴェルザー=メスト指揮










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Eugene Onegin




Eugene Onegin


Tchaikovsky - Eugene Onegin

Dmitri Hvorostovsky(Baritone)(Onegin)
Nuccia Focile(Soprano)(Tatyana)
Neil Shicoff(Tenor)(Lensky)
Olga Borodina(mezzo)(Olga)
Irina Arkhipova(mezzo)(Filipyevna)
Aleksandr Anissimov(prince Gremin)
Francis Egerton
Herve Hennequin
Performed by St. Petersburg Chamber Choir
Orchestre de Paris
Conducted by Semyon Bychkov
Composed by Pyotr Il'yich Tchaikovsky


このプロダクションはすばらしい!!!!

ディーマがすばらしいのは、言うに及ばず。
若くて、傲慢で、セクシーで、たまらない魅力。
タチヤーナの足元にひれ伏すディーマ!

レンスキーのシコフすごいね~
決闘の前のアリアに大感動。お客さんたちも大熱狂。
すばらしいテナー。なんかカレーラスのトスカの死ぬ前のアリアを髣髴とさせるすごい出来。

セットもそのシーンシーンで細かく変わっていて、いい!
現代的演出はやっぱだめです。人間ドラマとして感じられないもの。
夢みたいで。
これは映画みたい。 

これが「オネーギン」のデフォルトになりました~

LINK CD
 ※曲が視聴できます

※ストーリー

第1幕
第1場 ラーリナ家の居間
 妹のオルガの恋人、レンスキーが友達を連れてきた。
 最近サンクトペテルブルグから親戚の遺産を相続してやってきた、オニエーギン。
 オネーギンは姉の美しいタチヤーナに目を留める。
 「何読んでるの?」
 タチヤーナは緊張して読んでいた本を落してしまう。
 オネーギンは本を拾うと、ぱらぱらとめくる。それは女の子が読みそうにない本だった。
 「ふっふふふ…」(失笑するオネーギン。)
 (独白:これまた、先鋭的な! こんな田舎にこんな子が。美しくて聡明。妹とは偉い違いだ。退屈しのぎにはいい。この子は普通の女の子じゃないな。文学少女で夢見がち。それでいて進取の気性に富んでいる。)
 二人は散歩に出かける。

 レンスキーとオリガが戻ってくる。
「愛してるよ!」レンスキーは幼馴染のこの女の子が大好き。レンスキーのアリア。
 これまたすばらしい、シコフ。
 
 この作品はタイトルロールがオネーギンといえ、圧倒的にレンスキーの方が見せ場というか、美しいアリアがいくつも用意されている。
 
 この作品がもしイタリア語かフランス語で書かれていたら、もっと「トスカ」や「椿姫」のように頻繁に上演されただろう。
 最初見たとき、ロシア語は「ニエット」しかわからなかったが、あるレビューではロシア人以外の歌手のロシア語をけなしていたが、それも仕方ないこと。

 シコフは最初見たとき、見た目はレンスキーのキャラと違うのではないか? と思った。素直さ、明るさ、若々しさ、世間知らず、一本気、そうしたところがない。
 でも歌を聴くと、もうサレンダーです。すばらしい。

 二人は熱いキス!
 ママは「まぁ…!」
 慌てて離れる二人。
 窓を閉めるフィリッピエーヴナ。

第2場 タチヤーナの部屋
 眠れないタチヤーナ。
 彼女を可愛がっている使用人のフィリッピエーヴナは自分の生い立ちを語る。

 タチヤーナは恋文を書く。
 なんで床でわざわざ書くのか不思議だが。

 夜が明けて、タチヤーナは手紙をフィリッピエーヴナに託す。

第3場
 ラーリナ家の庭
 このセットに驚いた。果樹園なのだ。使用人たちがはしごに登って収穫作業をしている。なんともリアリティがあって、その場にいてさわやかな風を感じている気分になる。
 慌ててやってきたタチヤーナ。
「オネーギン様がいらしたわ。」
オネーギンは慇懃無礼に手紙を返すと、自分は結婚する気がないことを告げる。タチヤーナはショックを受ける。彼女をベンチに紳士的に座らせるオネーギン。

第2幕
第1場 ラーリナ家のボールルーム
 やってきたオネーギンとレンスキー。タチヤーナの冷たい態度に業を煮やしたオネーギンは、口さがない人の噂にも我慢できず、愚かしい行動を始めてしまう。
ダンスが上手なオネーギンに比べ、レンスキーはからっきし。
オリガはオネーギンの誘いに乗って踊り始めてしまう。
妹を口先三寸で思いのままにするオネーギンを見て、タチヤーナは絶望し、レンスキーはぶち切れる。
フランス人の歌手トリケがタチヤーナに捧げる歌を歌うが、タチヤーナは妹に甘い言葉を囁いているオネーギンが気になってしょうがない。
ついにかっとなったレンスキーはオネーギンに決闘を申し込む。

レンスキーのアリア。
「ここで僕は育って愛を知った。」

口汚い罵り合いになり、明朝決闘することになってしまった。

翌朝
すごい量の朝霧のたちこめる中、一人待つレンスキー。

あまりドライアイスがもくもくし過ぎで、もうレンスキーが天国に行っちゃったかと思った。

レンスキーのクーダクーダ・アリア。
「僕の過ぎ去った青春の日々よ!」
「オリガは僕の墓に来てくれるだろうか」

もう死を確信したように歌う。
すごく泣かせる!

到着したオネーギン。高いシルクハットを被っていてすごい紳士。

決闘を始めた二人。
オネーギンの撃った弾が当たる。
崩れ落ちるレンスキー。

「死んだのか?」
実に悲しげな表情。少年のようなせつなげな苦しげな表情で悲しむオネーギン。
「もう死んでます」
レンスキーを抱き起こすオネーギン。信じられないように首を振る。
遺体が運び去られていく。

第幕

ペテルスブルグのグレーミン侯爵のボールルーム

ここの音楽が有名なダンスミュージック。すばらしく高貴で美しい。

流浪の旅からきょう帰ってきたオネーギンは、この舞踏会にやってきた。
田舎の家は夜な夜な幽霊が現れる。友を死なせて以来、彼は仕事もせず、ひたすら流浪を続けてきた。

グレーミン侯爵の年の離れた妻となったタチヤーナが現れる。

「あれは… まさかタチヤーナ?」

オネーギンはグレーミンに問う。
「あのスペイン大使と話しているご婦人は誰ですか?」
「紹介しよう。」
「教えてください、誰です?」
「私の妻だ。」
「知らなかった… いつ?」
「昨年だ。」
「どちらの?」
「ラーリナ家の…」
「…タチヤーナ…」
「ご存知なのか?」
「田舎で隣でしたからね。」
「そうか」

沈黙。
彼を見て二人のただならぬ関係を察したのか、人の噂で既に知っていたのか、彼は諭すように歌い始める。
グレーミンのアリア。
「恋には年齢は関係ない。
年寄りでも若くても同じこと。
私は狂おしいほどタチヤーナを愛してしまった。
私は淋しい人生を送ってきたが、若さと生きがいが戻ってきた…」

これも泣かせるアリア。

「さあ、妻を紹介しよう。」
驚愕するタチヤーナ。

オネーギンは自分が恋に落ちてしまったことを確信して歌う。
「俺が前に偉そうに説教してやった田舎娘が、あんなに高貴な、すばらしい女性になるなんて!
信じられない! でもこれは恋だ。間違いない。この身が破滅してもいい。この恋のためなら。」
オネーギンは恋文をしたためる。
まるで数年前の立場が逆転したようだ。

一人になったタチヤーナ。
オネーギンの手紙を読んで動転している。
「なぜ今頃現れたの?」

オネーギンがやってくる。
彼はいきなりタチヤーナの足元にひれ伏す。
「あなたを愛しています。」
その床に押し付けられた頭にひらりとオネーギンの書いた手紙が落ちる。

オネーギンは顔を上げる。その時前に落ちてきたサイドの髪を頭を振って後ろに流すディーマ。

「私はあなたを愛していました。
あの頃は今より器量も良かったはず。
でもあなたは私を拒絶した。
何もかもうまく行くはずだったのに。
それがなぜ今になってそんなことをおっしゃるの?
私が富と身分を得たから?
それとも夫が戦争で負傷して宮廷の覚えがめでたいから?」

これは、宮廷の後ろ盾を持ちながら、何もお国のために働いていないオネーギンへの強烈な皮肉。

図星の言葉に、取り乱すオネーギン。

女は残酷、まだまだヒキガエルが出てくる。

「それとも私がそんな夫を捨ててあなたとの浮名を流せば、
あなたのプレイボーイとしての評判が上がるからかしら?」

「私はどうなってもかまわない。」

それでもめげずに押してくるオネーギンについにタチヤーナは本音を漏らしてしまう。

「あなたを…愛しています。」

安堵するオネーギン。
「あぁ、あなたからそんな言葉が聞けるなんて…」
タチヤーナの髪に手を差し入れるオネーギン。

しかしタチヤーナは意を決したように
「でも夫を裏切るつもりはありません!」
去っていくタチヤーナ。

「なんたる絶望…」
茫然と立ちすくむオネーギン。
全幕了。





 
 
 






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