有名ブログ「世に倦む日々」が05年に面白い発言をしている。
「日本共産党は社会民主党に党名変更を - 名を捨てて実を取れ」「共産党は党名を変えるべき」と、テッサロニケ氏が11月はじめに発言しているのですが、共産党が党名変更して『社民党』を名乗れば自動的に日本共産党が社会民主党に合流する形で『合同』が成立し、二大政党制に抵抗するドイツの左翼勢力を糾合した『左翼党』と同じような新しい革新統一の政党(左翼の第三極)が日本国にも出来るとするものです。
『差別語としての共産党』
『倦む日々』の社民党への党名変更で社共両党の合同提案はジョーク程度でしょうけれども左翼の復活を期待している多くの進歩的な有権者が密かに考えて居る事柄ではないでしょうか。
共産党と言う党名は歴史ある名門『ブランド』名ではなく、『マイナスブランド』だと『倦む日々』ははっきりと言い切っていますが、残念ながら当たっています。
『共産党』の党名は今では残念ながら『マイナスブランド』になっていますが、戦前がそうであった様に戦後もやはり日本における最大、最高の差別語ではないかと考えています。皆さんはどう考えているのでしょうか。
『とアイヌ』
いくら差別的な言葉を無くしたり、名前を別に変えても肝心の差別問題自体が無くなる訳ではなく、差別は形を変えてしぶとく生き残る。
基本的に社会の成熟こそが差別問題の根本なのです。
1869年の士農工商の身分制度は廃止されたのですが、少し遅れて1871年に平民になった未解放民が『』と呼ばれて差別された。
この事は歴史的な事実ですが、しかし元のままのエタヒニンの名前が良かったわけでは有りません。
アイヌ新法の前の名前は、なんと『旧土人保護法』だったのです。
政府はアイヌを『旧土人』として扱って居たのですから法律名としては、以前の名前は科学的に正しく『間違では無い』でしょう。
しかし、歴史的に正しいとか色々言い分はあるでしょうが、矢張り不適当な『差別語』の類は改める方が健全でしょう。
『共産党』の名前ですが、大都会の学生などには実感出来ないかも知れませんが、多くの社会人は職場に知れることが致命的で有る場合があるのです。田舎の場合はもっと深刻です。
党名変更で全ての問題が解決される訳では有りませんが、共産党と言う名前が党員や支持者に大きな苦難を強いている厳然とした事実がある。
各種アンケートや世論調査で共産党の支持率と実際の支持率である得票率の間に大きな乖離があるのは何のためか。
選挙のような秘密投票であるなら『共産党支持』を明確に出来るが、『世論調査』のような秘密が守れるかどうか分からないアンケートなどでは『共産党』の名前を出したくても出せないのです。
このように普段は『共産党』の名前を出すことが出来ない人々が半数近くいる事実は『大問題中の大問題』で、これでは今のように党勢の拡大にも支障が出て当たり前である。
ところが共産党中央の専従党幹部は上に行けば行くほど周りが共産党員や共産党支持者だけになり一般的な保守的市民との触れ合いが少なくなるので、その為に『共産党の名前が差別語である』事実をあまり実感することは決して無い構造になっているのです。
『共産党の名前は差別語である』事実を日々体感しているのは末端党員や支持者なのです。幹部ではない。
今のように『すでに決まっていて何ら間違いでない。』、『守ることが真理を守ることである』との硬直した共産党幹部の態度は、必要以上に厳しい戒律をムスリムに強いて結果的に人々を不必要に苦しめている愚かしい宗教指導者の様である。
『言葉狩りと共産党』
筒井康隆氏が断筆宣言するほどにマスコミの言葉狩りは悪質ですが、解同の差別語狩りは其れよりも何百倍も悪質で、差別でも何でも無い言葉を差別語として暴力的糾弾を行っている。
今の共産党と全く対照的な正反対の対応である。
共産党関係者で『共産党』の名前が『差別語である』と、明確な事実を認めれる人は多くはありません。
『共産党と言う言葉が差別用語』と認めることは勇気のいる行為なのです。
日本共産党に限らずどの政党であれ、党幹部は上に行くほど一般市民との関係は薄くなります。
党員や支持者としか交流が無くなるのです。
反共アレルギーは日本に深く染み込んでいて、週刊誌が記事に困った時には反共記事を入れるのは常識なのです。
しかし、『共産党は差別用語だ』と認識している柔軟な考えの出来る党幹部は果たしてどれ程居るでしょうか。?
知識優先ではなく客観的事実を優先することが出来る特定の人だけで多分数少ない。
『単なる外国語の翻訳語』
共産主義とはコミュニズムの訳語で一世紀程前に当時の進歩的知識人が勝手に(適当に?)考え付いたものです。
マルクスが幾ら偉くとも『共産』などの漢字を思いついた筈はないのですよ。
『労働者』や『民主主義』等の言葉も同じ頃に矢張り当事の日本の知識人により作られていますが、最初はデモクラシーの訳語として、我利主義なども考えられたようです。
現在日本共産党が使用しているを『プロレタリア執権』と訳されて居る『プロレタリア・デクタツーラ』の言葉も最初は、なんと『プロレタリア独裁』と訳されていたのですよ。
『天皇の専制独裁』の世界で、対向軸として『プロレタリア独裁』と言う言葉は、当時としては新鮮でもあり魅力的でした。
大日本帝国崩壊後、世界は一変して専制政治ではなく民主主義がもてはやされる世の中でも共産党は、『独裁』の言葉を何の疑問も感じず数十年間使い続けていましたが、何の得にもならない愚かしすぎる行為であったのです。
『言葉は正確さが命』
『名前の問題はどうでもよく「中身」が一番大事だ』と中身が問題で党名はそれ程の意味は無いとは思っている一般党員や支持者は多くいるかも知れないが共産党では少し事情が違い、党幹部では大いに拘っている。
91年ソ連崩壊の時に『絶対に変えない』と『共産党の名前』にあくまで拘ったのは党幹部であった。
我々一般市民にとっては党名などは、例えるなら『包み紙』の様なものと考えています。身内で利用するだけなら包まず裸でも良い。
大勢の他人に使ってもらう為に、自分達以外の他の人の為に『綺麗な包み紙』が必要になるのです。
今現在日本で『共産印の包み紙』がボロボロなのに気が付かないのは日本共産党幹部だけでしょう。
いま『共産党』を例えば『金平糖』に名前を変えても支持者や国民は何一つも困ることはないのです。
ところが共産党では単なる訳語でも『一度決まった事柄』は、時間が経ち環境が変化してもなかなか変えることが難しい。
現在『執権』と言っている言葉は、共産党は長い間『独裁』と言っていたのです。
なんと党綱領に(プロレタリア)『独裁を目指す』と、はっきりと書いた有ったのですから驚きである
その為に自民党など反共政党は『共産党は独裁を目指している』と散々宣伝していたのですが、当時の共産党が戦後何十年も拘った『独裁』の言葉とはいったい何であったのでしょうか。?
『マイナスブランド』
機関紙赤旗のコラムで高知県での地区の長老に党後援会入会を進める顛末のエピソードがありました。
共産党の中身は良いが名前が気に食わないと言う長老に対して、『共産』とは『結い』の事ですと説明して了解してもらったという話です。
コミュニズムを『共産』と訳すより、『共同』や『公共』あるいは『結い』と訳す方が日本語的には正しい。
私達の周りには、『主張している中身は良いが、共産の名前が如何しても嫌だ』と言う人々が大勢居るのですが、この長老の様に言葉を柔軟に受け止める人は数少ないのです。
中身だけで勝負できるなら共産党はとっくに政権を執っている。
『共産』や『独裁』などの人々が嫌がる言葉を何故、何の疑問も感じず平気で使い続けるのか、今一度冷静になって考えて見るべきでしょう。
名は体を現すと言う事で実際の内容が分かりやすい名前に変更すべきで、今の日本は残念な事に愚民化政策と長年のプロパガンダの為に共産主義と言う言葉は汚されてしまっている。
今の日本の現実と共産党の実態を考えると、古い意味での共産党(中国や旧ソ連)とは違うのですから、やはりそれ相応の分かりやすい名前にしなければ、残念ながら低迷は続くばかりでしょう。
故意且つ確信犯的に名乗っているのかも
しれないとも思うこの頃です。
もちろん、末端の党員はそんなことは
預かり知らぬところなのでしょうが。
今度のこの記事ですが、この文章は記事冒頭にあるように05年に共産党系のブログに「世に倦む日々」のテサロニケ的党名問題を非難していものに対して『それでは共産党の為にならない』と私が注意したコメントに手を加えたものなのですが、・・・・
ところが共産党の悪い特色の一つが、『善意の批判』と『悪意ある反共宣伝』の区別が曖昧で、ほとんど無いのが今の現実なのですよ。
現在の党の方針や政策にこちらが少しでも異議を唱えると自動的に『悪質な反共分子』と看做してまともな会話が成り立たないのですね。
>『もちろん、末端の党員はそんなことは
預かり知らぬところなのでしょうが。』<
此処が不思議なのですよ。
私が実際に知っている党員や議員は実に真面目で、自分達とは違う意見であれ真剣に聞きいれるし善良でも有るし知的でもあるし礼儀正しい。
ところがブログでの会話は全く別で『ヨイショ』は問題ないが、批判を少しでも含む真面目な討論は成り立たないのですよ。
実にレベルが低く、不真面目でそのくせ返答出来ない程度の知恵足らずが『自分が正しい』と言い張るネットウヨと同程度の無礼で恥知らずが沢山いるから不思議。
ネットでは会話を試みた相手の年代が、実社会とは大きく違うようなのです。
>『故意且つ確信犯的に名乗っているのかも
しれないとも思うこの頃』<
私のその可能性を一時は真剣に考えてみました。
普通の判断力と知性があれば『わざと失敗している』とも思える不思議な行動は発言なとが数多い。戦前の非合法時代に共産党に潜入したスパイMのような存在が党中央を乗っ取って中から共産党を根本から破壊している可能性ですが、これは低いでしょう。
今の共産党党幹部ですが別に『共産党に損害を与えてやれ』などとは全く思っていないのです。『よかれ』と思って大失敗しているだけなのですね。
多分能力が不足しているのですよ。
前の記事にも書いたが『、政治家を支える有能な実務家ではあるでしょうが、残念ながら『政治家である』とは到底呼べない水準である』なのでしょう。
今回の様に地獄を見ないと現実が見えないのです。
この原因が裁判官などになる為の資格が『社会的経験の有無』が無いことでしょう。
高学歴で高偏差値の少数の有能な人材ではあるが、(能力が高ければ高いほど)残念ながら社会的な経験が致命的に不足しているのですよ。
これ、今の共産党幹部にも同じことがぴったり当てはまります。
エリート裁判官などと同じで学生時代からの党専従の活動家で致命的に社会経験が不足しているのですね。
世間の常識に疎い原因は、幹部になったからではなく最初から『経験不足』なのです。
大昔の大学は一たん社会に出てから『何か』を学びたい目的が出てくるので大学に進学したので入学時の年齢が24~5歳の高齢で学び始めていたから大学卒業時にすでに一定の社会経験を持っていたのですが、世の中が大きく変わってしまった。
一度も社会に出て働いた経験が無いエリートのインテリが労働者の党の最高幹部をしているのですから世間的な常識とずれて当然でしょう。解決方法ですが、矢張り社会経験の不足が原因であるのですから『実際に経験』する以外に解決方法は無いでしょうね。
全くですね…、宗純さんが、ほかの記事に記されてみえる通り、日本共産党は頑固で異常なまでに潔癖に過ぎますね…、わたしが日本共産党について嫌気がさして来たのは、つい最近で今迄は、『日本共産党が一番正しく、清潔な政党でそれを理解できない民衆が悪い…。』という呪縛みたいなものに縛られていました。宗純さんの様々なご指摘を拝読させて頂き、日本共産党の退潮の原因が肚にストンと落ちましたよ…。確かに、志位委員長は、素晴らしい実務家ですが、故宮本顕治氏のような政権奪取に燃える政治家・野心家ではない。筆坂離党問題でも宗純さんのご指摘通りで、まぁまぁという大人の対応が出来た筈…、余りの潔癖さ、融通のなさが民衆のごく普通の感覚から乖離し過ぎの感は否めないところですね…確かに…。
以前、『日本共産党への手紙』という本を読みました。各界著名人の日本共産党への注文が載ってましたが、皆さんは日本共産党が好き、愛してみえるのがよく理解できましたが、日本共産党があらゆる方々の建設的忠告に耳を傾ける度量・寛大さを持って欲しいものです。わたしは今でも日本共産党が一番信頼のおける政党であるとは思いますが、新自由主義・市場原理主義により虐げられ、貧困に喘いでいるわたしの様な貧困層を救うべく、宗純さんの的を射た様々な忠告を素直に受け入れて欲しいものです。よりましな政権を目指すべく日本共産党には、マイナスブランドである党名を改称し、社民党や民主的保守層をも巻き込んだ第三極の誕生の為なら泥を被っても良いという気迫と度量を持って立ち向かうことを心から望むところです。
筆坂問題が起きた頃、山藤章二さんの風刺画を見ました、…。
変態、山拓(愛人の母親ともネンゴロになりたがった政治屋)曰く…『おい筆ちゃん、可哀相だなぁ…、早くこっちに来いよ…、自民党は共産党と違って、ユルユルのユルだぜ…。(笑)』
宗純さん、いつも勉強になります。感謝…。
今の共産党の停滞ですが、この問題では共産党自体よりも、より機関紙の赤破の問題点が大きいともいえるのです。
赤旗読者は最盛期の半分近くにまで減ってきているのですよ。
党員は、ほぼ横ばいですね。
得票数でも最盛期よりも大幅に減ったが、それでも前回の参議院選挙までは450万票を維持していたのです。此処が選挙の度に大幅に得票を減らす社民党とは大きく違うところなのです。
だから20年間も停滞していても共産党指導部には危機感が無かった。
去年の参議院選挙で350万票と大きく基礎票を割り込んだので、初めて危機意識が生まれたのですが、遅すぎる。
社会党の消滅原因ですが、この党の最大の支持年代は『火垂るの墓』の野坂昭如と同じ、一番感受性が高い人生の大事な思春期に戦争を実際に経験した年代だったのですよ。
権威や知性がある人や組織が恥ずかしげもなく平気で真っ赤な嘘を付き、最大の犯罪行為の大量殺人を行うのも目撃したのです。
だから社会党の非武装中立を熱烈に支持した。
この年代が年をとり現役を引退するのに連動して、社会党も自動的に消滅する。
共産党の停滞も同じで、この党は最大支持年代は団塊の世代ですね。
『火垂るの墓』の野坂昭如と同じ闇市世代ほどでは無いが、団塊の世代とは、日本が貧乏だった時代を知っている最後の世代なのです。
この世代が今一斉に現役を退きつつあり、これでは間違いなく消滅した旧社会党の悲惨な運命を辿るでしょう。
共産党にとっては多分、今が最後のチャンスですよ。
組織改革を逃せば社会党と同じ運命が待っている。
現在の共産党ですが4分の1が65歳以上の山間僻地の限界集落と同じ状態です。
最大の問題点は半分に減った赤旗です。
今の赤旗ですが、少しも面白くない。
一言でいえば新聞のNHK版なのですよ。
紙面にコマーシャルが無いだけが特徴であり、他は民放と同じなのですから、それなら面白くないのは当然なのです。
二十数年前とは大違いなのですよ。
共産党が躍進していた当時には、赤旗と商業新聞では正反対の主張をしていたのですよ。
昭和天皇の下血騒動の時には連日戦争責任を追及する記事を連載していた。
これは残念ながら多勢に無勢で無残にも大敗北を喫する。
マスコミ論調と真っ向対立は、実はこの時が最後で、後はもうなるべく揉めないようにしているとしか思えない民放と同じ金太郎飴状態ですよ。
天安艦沈没では軍事独裁政権の継承政党のハンナラ党と同一歩調を取るし、特に3・11以後は益々悪化している。
当ブログが色々と指摘した東電や政府の見え透いた嘘が赤旗では困ったことに見抜けないのですよ。
これでは赤旗読者が減って当然です。
赤旗編集部には困ったことに、お金を貰ってる客商売であるとの認識が無いのですよ。
丸っきりのNHKですね。
読者が減ったので購読料を値上げするなど言語道断であり、自分たちが何の為に赤旗を発行しているかの自覚が無い。
一般市民は毎年収入が減っているのですよ、
何かを節約する必要があるが、それならわざわざ購読する値打ちの低い赤旗を辞めるのは当然の結果です。
購読数が減ったのなら、何故値上げではなくて、正反対の『値下げ』し様との発想が生まれないのか。
購読数が減ったから値上げなど、税収が減ったから消費税との財務省官僚の発想と同じ大間違いですよ。
税収不足の原因は消費不況なのですから、消費税の増税ではなく、正しい答えは消費税の廃止です。
今のデフレ時代に値上げするなど、赤旗の官僚的な発想には呆れるばかりです。
これでは間違いなくもっと購読数は劇的に減る可能性が高い。
少なくとも購読数は増えない。
改革の第一歩は赤旗の名称を変更して、人前でも読める普通の名称に変えること。
ついでに広告をとって新聞代を安くする努力が大切でしょう。
一番大事なのは読者数を増やすことですよ。
大企業から広告を取るか取らないかで報道の良し悪しの内容が変らないのは、コマーシャルが無いNHKを見れば明らかですよ。
NHKですがコマーシャルが無いからと言って少しも民放よりも正しいことは全く無い。
余計悪いくらいですよ。
生の大量殺人を目の当たりにした…、なるほど非武装中立に傾倒して当然ですね…、心底、戦争の残虐性が心の奥底に刷り込まれたんですものね…、生半可な机上の知識によるものではない…叫びみたいなもの…。
>一般市民は毎年収入が減っているのですよ、
何かを節約する必要があるが、それならわざわざ購読する値打ちの低い赤旗を辞めるのは当然の結果です。
わたしも、デフレ不況により収入が激減し、食うのに精一杯、赤旗は先月断ったところ…。確かに言われる様に、ワクワクする引き付ける記事がなくなりました。
>税収不足の原因は消費不況なのですから、消費税の増税ではなく、正しい答えは消費税の廃止です。
労働者の懐を温め、内需を拡大し税収をふやす…。経済のイロハですよね。
日本共産党も、日本経済も同じく自分で自分の首を絞めている…。
>改革の第一歩は赤旗の名称を変更して、人前でも読める普通の名称に変えること。
わたしは、毎日通勤時間を利用し、電車内で赤旗日曜版を呼んでましたが、珍獣を見る様な冷たい視線を感じたものです…。『J.C.P.News-Paper』なんてのは、どうでげしょう…。
やはり、寛容さと政権奪取の意欲を見せてもらいたいものです。
宗純さんの論評に触れて、感じたのですが、日本共産党幹部より、貴殿の方が日本共産党の危機的環境を深く理解し心配してみえる、親の愛情みたいなものをひしひしと感じました。日本共産党は、この様なさまざまな意見を率直に聞く懐の深さをもち、もっと風通しの良いオープンな組織にならないといけない…。
また、宗純さん…。J.C.P.の特集に期待してますよ…。有り難うございました…。深く感謝します。
消滅した社会党が掲げていた非武装中立ですが、これは今の憲法上の条文を政治的なスローガンにすれば自動的に、それ以外の解釈は出てこない。
事実共産党ですが30年ほど前までは軍事問題では日本の非武装中立論を唱えていたのですよ。
社共両党には9条の解釈では違いが全く無かったのです。
ところが躍進中の共産党の40歳の若きエリート、当時は党のNO2の書記局長の不破氏が、突然自衛隊は憲法違反の軍隊だが、『国家には自衛権があり、憲法も自衛権を否定していない。』と言い出した。
非武装中立を否定して、武装中立を言い出したから大騒ぎに。
当時の社共ですが社会党は国会の3分の1の議席を擁する大政党で共産党と一桁違いの得票数に差があった。
共産党としては教条的な憲法解釈の野党第一党の社会党に対して、弾力的な解釈での『差別化』を図りたいのだろうか。と、好意的に解釈したいのですが、これは共産党の行った事実上の改憲解釈ですよ。
人並みはずれて賢い不破氏ですから、『国家の自衛権』などと自民党風の発言ではなくて、
正確には、『すべてのものには自衛権がある。』ですね。
『すべてのものには』と言われたのでは、誰も反論出来ない。
確かに今までの一般的な真理では、その通りなのです。
しかしですね。
そもそも国際法では第一次世界大戦後のパリ不戦条約で戦争は違法なのです。
今の日本国憲法9条の1項は、パリ不戦条約を憲法の条文にしただけであり実はイタリア等欧州の多くの国では1項と同じ内容の項目があるのですよ。
しかし、これには抜け道があり自衛戦争は否定していない。
だから戦争を否定している筈の、欧州諸国がアフガンに出兵出来るのです。
大日本帝国を含む多くの国が調印したパリ不戦条約で、『国家の自衛権』を否定しなかったので日本国やその他多くの国が『自衛の戦争』で仕方なく行うのだと戦争を始めて、第一次世界大戦以上の桁違いの大戦争を行っている。
その反省と教訓から生まれたのが憲法9条の2項の戦争の放棄の為の武力の放棄ですよ。
これは国家の武装権を放棄したものですが、その目的とは『自衛目的の戦争の禁止』です。
武田信玄の昔でもあるまいに、今頃誰が自分から『侵略戦争をする』など阿呆なことをいい出しますか。
そんなことは誰も言わないのですよ。
自衛の戦争を禁止しないと、現実問題として戦争が防げないのです。
9条の条文ですが、これを素直に読めば自衛であれ侵略であれ、無条件で戦争を禁止していることは誰にでも判ります。
この問題では『憲法』のカテゴリーで論じているのですが、我が日本国憲法とはマックス・ウェーバーの国家の定義の『合法的な唯一の武装勢力』との定義に反する不思議な存在なのです。
ただ2項は日本独自のものですが、その精神は国連憲章にも同一の考え方で、緊急時の抵抗や反抗権は明記しているが『戦争』自体は否定している。
ですからこの不破氏の考え方は、現実的かも知れないが危険な方針転換で共産党の自殺行為に近い間違いですね。
それにしても困ったことです。
沖縄の石垣島や与那国島で『作る会』の教科書を採用する動きがあるが、同じ沖縄県内でも、地獄の地上戦の行われた沖縄本島とは、戦争経験に大きな差があるのですね。
あの沖縄で日本軍は悪くなかったの『作る会』の教科書ですよ。
頭の中の『知識』と言うのは悲しいかな、到底体が記憶した『経験』の代用は出来ないのですが、経験とは同じ時代に生きていても別々なのです。
宗純さんの憲法解釈がそのとおりと思います。日本共産党も自衛隊は憲法違反の軍隊であるとしています。
しかし、不破さんが踏み込んでいるのは、では自衛隊が存在する今日現在、日本に侵略戦争があって日本で暮らす人々の生命が危機に直面する現実的な可能性はないのか?この点、社会党の非武装中立は「そのような仮定の質問には回答できない」という無責任なものだったのですよ。
そこで、日本共産党や不破さんは、今日現在に急迫不正の軍事侵略があって日本で暮らす人間の生命を防衛するのに他に取りうる手段がない場合に、自衛隊を自衛権を根拠に活用するとしているのです。
極めて科学的な正論であって責任ある主張でしょう。
もっとも、憲法完全実施の方向での自衛隊活用論であって、憲法改正の方向での軍拡路線ではないというのはいうまでもありません。
『・・・今日現在、日本に侵略戦争があって日本で暮らす人々の生命が危機に直面する現実的な可能性はないのか?』との、ご自分の発言ですが、それではネットウョと五十歩100歩であることに気が付いているのでしょうか。
今の日本ですが、世界最強の米軍の半占領下だとの現実認識が出来ているのでしょうか。
それとも、この攻めて来る外国軍とは実は、
アメリカ軍が全面軍事支配を目的に再占領しようと軍事行動しようとしているとの発想なのでしょうか。
アメリカ軍の傭兵(セポイ)程度が日本の自衛隊ですよ。
もしも日本侵攻があるならそれは史上最強の空海軍力のアメリカ軍ですよ。
我が日本国ですが弱小国でもないし、大陸の地続きの国家でもない。
大陸とは200キロも離れた天然の要害の地にあり、制海権制空権を確保して日本を占領出来る実力があるのは世界広しとはいえアメリカただ一国なのですよ。
そして歴史的にも日本に侵攻したのは世界征服を目指したモンゴルとアメリカと、たったの2カ国だけなのです。
この絶対的な歴史的事実を無視して話を進められても白けるばかりで、到底真面目な会話になりません。
日米軍事同盟の国家の現実があるのですよ?歴史的に戦争に巻き込まれる可能性はさんざん警鐘乱打されてきています。
現実的な可能性なのですよ、日本が戦争に巻き込まれるのは。
宗純さんクラスの人間がこの現実の危険を想定していないとは思えませんが。
、85歳のナベツネではないのですから御自分が今言った言葉には、責任を取るものですよ。
(東西南北)
2011-12-13 15:06:11
『・・・今日現在、日本に侵略戦争があって日本で暮らす人々の生命が危機に直面する現実的な可能性はないのか?』
先ずこの自分のコメントの釈明が第一番で、それ以外の言い訳は無用。
不愉快であるばかりでなく見苦しい。
自分の不明を相手の責任にするなど・・それではマダラボケのナベツネですよ。
日本に米軍が再占領で侵攻して、
>『日本共産党や不破さんは、今日現在に急迫不正の軍事侵略があって日本で暮らす人間の生命を防衛するのに他に取りうる手段がない場合に、自衛隊を自衛権を根拠に活用する』
なる不破氏が、
>『極めて科学的な正論であって責任ある主張』
の正反対のネットウョ状態である事実が判らないのですか。
米軍に自衛隊程度が敵うとでも思っているのでしょうか。
余りにも不思議な非科学的な発想で言葉もありません。
世界最強の米軍と正面から渡り合って勝負が出来る組織はソ連が健在であっても、何処にも無いのですよ。
米ソ冷戦だの二大超大国だのといっていたが、その中身の真実は一強一弱程度で300万人の核武装した旧ソ連軍でも勝負にならない程の圧倒的な軍事力ですよ。
もしも米軍が侵攻してきたら、情けないですが損害を小さくする為には日本に出来ることはじっと辛抱する以外の方法は無いのですよ。
>『もっとも、憲法完全実施の方向での自衛隊活用論であって・・・』<
これが最悪。
そもそも自衛隊は憲法違反の違法な組織ですよ。
違法組織の活用など、それは自動的に違法行為です。
社会党が自民党と連合しよとして、『自衛隊が憲法違反だが合法である』なる珍論を唱えたのですが、違憲なら自動的に違法です。
それ以外の例外は一つも無いのですよ。
この珍論とは自衛隊とは男でも女でも無い、去勢したニューハーフだと主張する大笑いですね。
共産党は、そもそも政党助成金は憲法違反であると主張して一貫して受け取りを拒否して、財政的に数十億円の大損害を出している政党なのですよ。
政党助成金ですが、憲法の民主主義の精神からは逸脱していることは事実ですが、自衛隊のように憲法の条文に明確に違反しているとまでは言えない。
黒に近い灰色程度ですよ。
その共産党が、真っ黒クロスヶの自衛隊の活用など、絶対に筋が通らない。
政党助成金以外にも、日本では憲法の精神に反する法律や制度は数々あり、例えば世界的に見て高額すぎる選挙の供託金。
多分これは政党助成金以上に違憲の疑いが高い。
共産党ですが選挙の度に数億円の損害を出しているのですが、これの総額を今まで発表していないが百億円近いのではないか。
あるいは政治活動の共産党機関紙に対する消費税、これも莫大な額ですよ。
違憲の疑いのある金をむざむざ上納しているのに、政党にもらえる方は拒否する態度は整合性が無い。
入る方の政党助成金を拒否するなら、出す方の供託金や政治活動の消費税も断固拒否するべきなのです。
辻褄が合っていないのですよ。
その結果。世間では『共産党は金持ちだ。』とのとんでもない誤解まで生まれているのですよ。
今の共産党執行部の根本的な政治的な判断間違いは明らかなのです。
それは、悪質な反共宣伝以上の反共宣伝ですよ。
不破書記局長のこの発言は、今為された話ではなくて30年前ですよ。
その当時に、今のような自衛隊の海外派兵など、夢のまた夢の空想ごとですよ。
当時は何と、あの公明党までが安保条約反対の姿勢だったのですよ。
自衛隊が米軍の手伝いで海外に出るなどを想定していたなど、余りにも馬鹿馬鹿しくて話にもなりません。よって事実と違いすぎる妄想は、誰のためにもならず、このブログのコメント欄に掲載することは出来ません。