警察庁は4日、危険運転致死傷やひき逃げなどで運転免許が取り消された後、再び免許が取得できるようになるまでの欠格期間の上限について、現行の5年から10年に引き上げることなどを柱とした道路交通法施行令改正案をまとめた。
酒気帯び運転も厳格化され、1回の違反でも免許取り消しの場合もある。
危険運転致死の欠格期間は5年だったが、改正案では8年に。同致傷は5~7年に引き上げられる。さらに、ひき逃げの場合は10年となる。
また酒酔い運転で事故を起こした場合も現行の2~5年から3~7年に、ひき逃げなら10年となる。ひき逃げだけの場合でも3年だ。
酒気帯び運転の処分も重くなる。
呼気中のアルコール濃度が1リットル当たり0.25ミリグラム以上の場合、これまでなら免許停止90日相当で済んでいたが、改正案では免許取り消しで欠格2年。
0.15~0.25ミリグラム未満でも事故を伴えば免許取り消しとなる。
『多いと気にならず少ないと気になる』
数ヶ月前にNHKが放送していた『熱湯の方が冷水より早く凍るので氷が欲しい時は一旦沸かしてから冷凍庫に』という凄まじい話(ムペンバ効果)を放送していたので自分のブログ記事で『NHKの裏技はインチキである』と書いたら一日に百通以上の『アホ、馬鹿、嘘を付くな』等の御馬鹿なゴミコメントが送られてくる。
もちろんゴミは即削除するが、これが何週間も続く。
いやはや、NHKの権威の前では一般の市民が持っている常識とか生活の知恵なんかは嘲笑の対象で、物理学の法則なんかは子供の戯言程度なのでしょう。
しかし不思議なことに、数百のゴミコメントは全く気にならなかったが、数ヶ月して一日数件になったらゴミが気になって気になって仕方が無くなる。
1週間程度の間隔にまでゴミが減少すると我慢できなくなる。
とうとう辛抱出来なくなりコメントフリーを辞めてID認証制に切り替えました。
ゴミは無くなったが残念なことに肝心のコメント数も激減する。
『一番少ない殺人率』
日本は最も犯罪の少ない国で殺人なんかは殆んど無い。
今の日本では凶悪犯罪はどんどん少なくなっているのに光市母子殺害事件裁判に対する常軌を逸したマスコミ各社による加熱報道の大キャンペーンが行われる。
結果、18歳1ヶ月の非行暦の無い元少年による1回の殺人事件に対する差し戻し審での死刑判決が下される。
光市事件以前には永山判例(19歳の少年による4件の別々の事件で4人殺害に因り死刑判決)と言う壁(死刑自粛ライン)があったがマスコミ報道では触れる事は決してなかった。
光市事件死刑判決以来、年間数件だった死刑判決が数倍~十倍近く増え、刑罰の厳罰化は凄まじい勢いで進んでいる。
『交通事故死も最小』
犯罪だけでなく交通事故死でも日本は世界で最も少ない国なのですが、
其れにも拘らず大型トラックによる2児焼死事件以後、飲酒運転の厳罰化が叫ばれ、交通事故の加害者に対する刑罰は最大懲役30年と言う世界に例を見ない、途方もない厳罰に引き上げられる異常事態になっている。
飲酒運転による交通事故に対する厳罰化が叫ばれだした同じ時期から、交通事故被害者を救護せず逃げる『ひき逃げ事件』がそれ以前に比べ倍増してしまう。
以前からある業務上過失致死罪(5年以下の懲役)に比べ、新設された交通事故加害者に対する危険運転致傷罪との罰則の軽重のバランスが取れていないので、ある程度は『ひき逃げ事件』の増加は予想されていた。
しかし倍になるとは予想されていなかった様だし極端な厳罰化の結果、引きずり殺害事件のような以前では考えられない悲惨な事例も次々と起きている。
厳罰化すれば当然の副作用ですが、どう考えてもこの国の道徳観は病んでいます。
『減少すればするほど増える不安』
犯罪自体はどんどん減っているが一般庶民の体感感覚では増えているらしい。
特に幼児に対する犯罪なんかは昔と比べれば極端に減って今では殆んど無いのに、若い母親の『此の頃は怖くて表で遊ばせられません』なでの発言がテレビにおいて平気で放送される。
少なくなってきているのに逆に多くなったとみんなが思っているらしい。
なんとも不思議な現象である。
少なくなったから気になりだしたのか。ナントカ過敏症なのか。それとも不安神経症の類いなのか。?
これらは光市事件報道に見られるように、明らかにマスコミが間違った方向に世論を誘導している結果であることは殆んど間違いない事実であろう。
しかし凶悪事件や少年犯罪が減少していることは、普通の一般人が知らなくともマスコミなどの関係者は過去の正しい統計を知らないはずかない。
知らなければただの馬鹿だが知っていて正反対の報道をしていたとすれば、マスコミによる悪質な偽装隠蔽行為、犯罪行為である。
『警察も疑わしい』
凶悪事件はどんどん減っているのに警察による犯罪の認知件数が大幅に増えている。
特に傷害罪は減っているのに暴行罪は極端に増えている。
喧嘩でかすり傷でもあれば傷害罪が成立するので、普通に考えれば暴行罪での送検は可笑しい。
これは襟首を掴んだだの腕を引っ張っただの、以前なら問題にも成らない全く外傷が無い程度の軽微な違法行為に対して暴行罪名目で検挙送検している実態があるのだろう。
昔なら『仲良くしなさい』程度で済んでいた(済ましていた)事を犯罪にして数を稼いでいる様で、なんとも恐ろしい話である。
今の日本は警察国家への道をまっしぐらに走っているのでしょう。
『社会全体の弱体化』
自分のつい最近の経験から判断するとゴミが幾等多くても其の事自体は気にならない。しかしホンの少しだと気になって気になって仕方が無くなる。
犯罪でも同じ事が言えるのではないでしょうか。
日本では、本当に自分が毎日治安問題で不安になった事が無いから不安になるのではないでしょうか。?
治安問題とは、客観的な事実の有無、犯罪の増減が問題なのではなく、正に感覚(こころ)が問題なんでしょう。
心が問題なら、ゴミや犯罪が多ければ「ありふれた日常」に過ぎないから問題とはならない。
しかし今の日本社会のように極端に事件が少なければ其の事が大問題になるのは十分に納得いく話です。
確かに事件が多すぎて『ありふれた日常』にすぎなくなってしまっても、それはそれで問題だと思いますが日本の事例は其の逆で異常です。
今の日本人全体に、いわゆる『ノイズ耐性』と言うか『抵抗力』『免疫力』といった力が不足している様に見える。
日本人の基礎体力が落ちている。
事件事故自体よりも、ちょっとしたノイズにもヒステリックな反応を引き起こす潔癖すぎる行き過ぎた清潔指向社会の方がよほど問題ではないでしょうか。
交通違反、凶悪事犯、少年犯罪の原因は政治、社会の応報感情、応報刑が足りないことが原因して起こるのであろうか?憎悪と報復・復讐によって犯罪を減らし、無くすことができるのであろうか?深く考えて自分の態度を明らかにする主権者教育が今、必要です。
其の流れの中では厳罰化は必然です。
同じ流れの中で無期懲役の文字どうりの終身刑化が進んでおり受刑者の社会復帰などは殆んど考えていない凄まじい有様。
加えて厳罰化長期化で収容施設は何処も此処も定員を大幅に超えて超過密状態で教育どころではなくなっている。
そして刑務所の『最期の福祉施設化』(セーフティネット化)も進んでいる。
どこにもいけない行き場の無い痴呆老人の最期の受け皿になっている。日本の高齢化問題は一足先に監獄で起こっているんですよ。
これは当たり前ですね。
仮出所させず終身拘束すれば最期は老人収容施設になるのは当然の成り行きで、日本の収容者の何割かは介護が必要で其の担い手が模範囚だった。
ところが刑務所の一部民間委託が行われ、模範囚を民間に集める事が現実に行われようとしている。
普通世界では犯罪に走るのは若者と相場が決まっており、刑務所の収容者も当然若者が多くなる。
ところが日本では高齢者の割合がトンデモナク高い。
刑務所より社会福祉(生活保護)の方が安く付くし安全で社会的にも健全である。
教育も民営刑務所より民間の方が上手く行く。社会の中で時間をかけて行わないと身に付かない。
世界的に例を見ない異常な高齢化した日本の刑務所とは、日本自体の縮図ですね。