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『過ちては改むるに憚ること勿れ』
消費税廃止をめざし緊急に5%に減税を
日本共産党、「よびかけ」発表 志位委員長が会見
2019年10月1日(火)しんぶん赤旗
消費税導入から31年、その害悪が天下に明らかになった。「社会保障のため」でも「財政危機打開のため」でもなく、大企業減税の「穴埋め」に使われ、貧困と格差の拡大、国民の暮らしと景気、中小企業の営業を壊し、日本を“経済成長ができない国”にしてしまった、このような悪税を続けていいのかがいま問われている。
志位氏は、「消費税廃止の旗をいっそう高く掲げ、実現をめざす」決意表明。次の緊急の要求を掲げて国民の共同のたたかいを発展させることを呼びかけました。
第一
消費税を5%に緊急に減税し、長期にわたる経済低迷を打開することです。そもそも8%への大増税が重大な経済失政であったこと、10%への大増税は失政に失政を重ねる言語道断の暴挙だと批判。「こうした経過に照らしても、消費税を5%に減税することは、経済・景気・暮らしを回復するうえで当然の緊急要求です」「長期にわたる日本経済の低迷を本気で打開しようと考えたら、政治が『5%への減税』という思い切った家計応援の希望あるメッセージを発信し、実行することが不可欠です」と力説し、「力をあわせて、『安倍大増税』を元に戻そう」と訴えました。
第二
消費税減税に向けた野党の協議と共闘を呼びかけました。野党が共通政策で「10%への消費税引き上げ中止」を公約に掲げて参院選をたたかったことをあげ、「共通政策を土台に、消費税減税に向けた野党の協議を開始し、共闘をさらに発展させることを心から呼びかけます」と語りました。
第三
消費税減税と一体に、賃上げと暮らし応援の『三つのプラン』への転換を進めるためにつくす。
第四
消費税減税と暮らし応援の政策を実行するための財源も提案。「大企業と富裕層に応分の負担を求めることを中心にすえた税財政改革」を行うこと、「家計応援の政策を実行することで経済が健全な成長の軌道にのれば税収増が実現」すること、「こうした税財政改革と経済の好循環をつくりだすことで財源をつくる」という道筋を明らかにしました。
最後に税制に対する考え方の違いはあっても、消費税減税を求める政党・団体・個人が一致点で力をあわせることを訴え、「消費税の重い負担を軽減し、暮らしと景気を立て直すために、ともに力をあわせましょう」と呼びかけました。
記者会見では、消費税5%減税を野党共闘の条件とするのか問われ、志位氏は「私たちは、消費税5%減税を共闘の条件とはしませんが、5%減税を、野党が共通して求める『共通政策』にぜひともしていきたい。これが私たちの立場です」と強調。「よびかけ」は、30日、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社民党、れいわ新選組の5野党・会派に伝えられました。
(抜粋)
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9月14日「しんぶん赤旗」
共産・志位和夫委員長「野党連合政権にむけ大事な合意が確認できた」
れいわ新選組の山本太郎代表と党首会談を開き,つぎの3点を、山本代表と合意しました。
第一、野党連合政権をつくるために協力する。
第二、安倍政権が進めようとしている9条改憲に反対する。
第三、消費税については、以下の点で両党が協力する。
その第一点は、消費税10%増税の中止を最後まで求めるということです。私たちはあきらめないで、最後の最後まで増税の中止を求めます。
第二点は、消費税廃止を目標にするということです。日本共産党は、30年前に消費税が導入されて以来、これまで消費税廃止を一貫して求めてきました。 ただ、増税とのたたかいが繰り返しありましたので、増税中止という一致点を大事にしてたたかいながら、廃止を求めるという立場でたたかってきました。
ただ、(導入から)30年たって、この税金はいよいよ廃止しなければならない。とくに、貧困と格差を拡大する、景気と経済を壊す、そして結局、消費税は大企業減税、富裕層減税の穴埋めに使われた。これらの点からしても、いよいよ廃止の旗を高く掲げることが大事だと考えました。
第三点は、(消費税)廃止に向かう道筋、財源について協議していくということです。廃止に向けた道筋はいくつかあります。一つは、税率を(一律に)下げていくという方法、もう一つは、食料品やライフライン(水光熱費)などの部分について消費税を廃止し、廃止の部分を広げていく。いろいろなやり方があります。そのいろいろな道筋、財源については、国民から歓迎され、政策として合理性と説得力のある内容を協議していこうと合意しました。
第四点は、消費税問題での野党共闘発展のために努力しようということを確認しました。野党共闘をすすめてきて、いま野党は、10%反対では一致してそれを求めています。その到達点を大事にしながら、両党だけでは政権をとるわけにはいかないので、野党みんなでまとまって政権を担い、消費税の問題も解決することを考えれば、消費税問題でも野党共闘の発展のために努力していこうという一致点を確認しました。
(抜粋)
★注、
10月1日付け赤旗記事とは大違いで、『5%に減税』の文言が2週間前の9月14日赤腹には何処にも無いことに注意。!(その代わりが「消費税10%増税の中止」だった)時間がかかったが、今回やっと日本共産党(志位和夫)が山本太郎の呼び掛けた『消費税5%』に切り替えた意味は大きい。
れいわの山本代表、共産委員長と会談 共闘へ「消費税廃止」で一致
毎日新聞2019年9月12日
れいわ新選組の山本太郎代表は12日、国会内で共産党の志位和夫委員長と会談し、次期衆院選での共闘に向け、将来的な消費税廃止を目指す考えで一致した。7月の参院選後、山本氏が他党党首と会談するのは初めて。
山本氏は会談後の共同記者会見で「消費税廃止を目標に置いた上で、どのように減税していけるか、一刻も早く(野党各党と)協議を始めた方がいい」と強調した。志位氏は「共産党としては消費税の廃止を一貫して求めてきた」と応じた。
この日の会談は次期衆院選で掲げる政権構想を話し合うため、共産が呼びかけた。安倍政権が目指す憲法9条改正に反対することでも一致した。
★注、
『将来t的な原発廃止を目指す』とは『今は原発を運用する』(再稼働)を意味するように、消費税も同じで『将来は廃止』は残念ながら、『今後も消費税を続ける』との意味になる。(山本太郎の、今すぐ『5%減税』だけが『消費税廃止』につながるのが政治のイロハのイ。『将来)』などの条件付き公約は、『今は一切やる気が無い』との意味だった)
『中卒(高校中退)の山本太郎、東大卒(知的エリート)の志位和夫を走らす』 (^_^;)
消費税10%増税直前の参議院選挙(2019年7月21日)で日本共産党は『10%増税阻止』(8%の現状維持)を掲げ戦ったが、維新の会や国民民主党、立憲民主党、社民党など他党もまったく同じ公約『8%に凍結』『現状維持』だった。野党として保守的な『現状維持』では勝てる選挙でも決して勝てないのである。なおさら共産党は勝てないが、こんな簡単な社会常識を東大卒の知的エリート志位和夫には分からないとは不可解だ。
2週間前の9月12日、志位和夫共産党委員長とのれいわ新選組の山本太郎代表の初会談でも同じだった。
残念ながら参議院選挙時とまったく同じ『消費税廃止』は将来の目標で『その第一点は、消費税10%増税の中止を最後まで求める。私たちはあきらめない最後の最後まで増税の中止を求める』と恥かしげも無く『現状維持』を主張しいる。情けない限りで、自分たちが何故選挙で負けたのかの自覚や反省が一切無いのである。
今回日本共産党は初めて、れいわ新選組の山本太郎代表の『消費税廃止』、『5%減税』に舵を切る。まさに『過ちては改むるに憚ること勿れ』で志位共産党としては画期的な、素晴らしい来事である。
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