「生命は進化する」➡「社会も進化する」
ダーウィンのOn the Origin of Species「種の起源」 は1859 年に出版され、それまでの「生命を含め、すべて神が作った完成品」(進化など論外)との欧米一神教世界に衝撃を与えて大論争になる。そのダーウィンの進化論(生物学)を社会科学 の「経済学」にも拡大した社会ダーウィニズム(Social Darwinism)「社会進化論」左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)
(1月1日BS放送)NHKの「欲望の資本主義 2025 成長神話の虚実」
BSスペシャル欲望の資本主義2025「成長神話の虚実」感想
1月6日 rakitarouの気ままな日常
ノルウェー移民の両親の12人兄弟姉妹の第6子のヴェブレンの母語は英語ではない。ノルウェー人コミュニティ内で育ち本格的に英語を学んだのは大学に入ってからだとも言われている。(私も大家族だが第10子の末子で兄と姉だけ。大人とは違い子供は自分より幼い子供に対してきわめて厳しい)
イェール大学で社会ダーウィニズムを学び(悪魔の碾き臼「新自由主義」でノーベル経済学受賞ミルトン・フリードマンのシカゴ学派との関係性は不明だがヴェブレンが学んだり在籍した主なカレッジの所在地がシカゴ)マルクス経済学と敵対。名門イェールのPh.D.を得るが厳しい偏見から就職先に苦労する。なにしろヴェブレン(べブレン)は書いている文章が晦渋でしかも極めて長い。しかも学派を作らなかった一匹狼的な孤高の理論家ソースティン・ヴェブレンは大恐慌直前の1929年に72歳で死ぬが、評価されるのは彼が死んでから。
ヴェブレンの『技術者と価格体制』(1921年)では技術者の集団(Technocrat)のソヴィエトによって、生産を統制すべきであると主張した(Wikipedia)
日本がアジアのアルカディア(理想郷)だと最大限称賛した19世紀の帝国主義全盛期の覇権国イギリス人女性のイザベラ・バード
対して文明開化の明治維新政府が最初に行ったのが農地の売買の解禁。稲が実らない『寒さの夏』(やませによる不作)で飢饉が定期的に起きる東北地方では自作農が短期間で少数の地主と大多数の小作農に二分化。都市の貧しい労働者階級が新しく生まれ、その後1932年(昭和7年)の五・一五事件、1936年(昭和11年)の二・二六事件と日本は軍国主義の暴走から1945年の玉音放送まで一直線に突っ走るが、そもそもの始まりは150年前の薩長による王政復古のクーデター。積極的に文明開化を進めた江戸幕府と、テロで妨害した薩長の王政復古『王政復興』(抜粋)2018年02月22日 | 社会・歴史 大英帝国全盛時のイザベラ・バードが見た日本
問題提起の書 20世紀最後の4半世紀、フランスは2人の顕著な思想家を世界に送り出した。『ディスタンクシオン』のブルデューとトッドである。前者は社会学者、後者は歴史人口学者
(エマニエル・トッドと共にソースティン・ヴェブレンに最も影響されたと思われる)ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu)1930年生まれ、2002年に71歳で没す
「ディスタンクシオン」
直訳すれば「差別」は、生きられた階級の生々しい体験を分析して世界的に注目された。たとえばアメリカで進められていた大統領選挙の投票集計の状況は不正選挙を疑わせる。ところが、アメリカの主要日刊紙は認めない。選挙は民主主義の根幹。かりに大勢に影響がないにしても徹底的に調査するのがジャーナリズムの責務。それをしないのはおそらく外国からの圧力などではない。トランプ大統領に対する「ディスタンクシオン」が働いているのだ。
高学歴、高収入、高趣味の知識人たち、いわゆるアメリカ東部エスタブリッシュメント(官僚や新聞記者)にとって、不動産で財を成したトランプは政治家としてかなり異質であり、はじめから毛嫌いの対象だった。トランプはポピュリストでありファシストだと貶めることが、この階級にとっての身分証明になった。かくして現実を直視せず、不都合な事実に目をつむるようになったのではないか。
私はアメリカや日本の多くの知識人が「トランプだけは勘弁してほしいね」と吐き捨てるように言うのを見てきた。「私はそれほど悪趣味ではない」と言っているのだ。「美学上の不寛容は恐るべき暴力性をもっている」(ブルデュー)のである。一昔前に「違いが分かる男」との宣伝コピーが流行ったが「ディスタンクシオン」はこの「違い」のことだ。人間は差をつけるか同化するかで、住居、衣服、話し方、それらすべてが階級の「ディスタンクシオン」として機能する。
だが、アメリカ大統領選の混迷と情報の錯綜は、その機能不全をも示す。
アメリカ大統領選が恐ろしいのはその全体がもはや漫画にしか見えないことだ。「クラーケン」とか「マトリクス」とか、飛び交う語がその良い例。
格差社会は1%が99%の富を支配するという現実がある。だが「ディスタンクシオン」理論では、今やこの1%を可視化することが出来ない。「趣味と階級」が変容してしまったからだ。アメリカのみならず中国においても全く同じことが起きているのである。今や反腐敗闘争も漫画なのだ。
ブルデューはこの事態を予見して階級闘争から分類闘争への道を提示したが、時代は加速度がついている。大統領のツイッターは悪趣味に思われたが、今や最重要事項で、趣味の争いは暴力的であるが常に個人的問題に矮小化される。著者は最後の総括で「もっと怒りを!」とするが「怒り」の矛先を何に向けるべきか。2021年02月10日 | 政治 郵送投票は「詐欺 」 \(^o^)/オワタ
(映画)アンタッチャブル(The Untouchables)1987年監督ブライアン・デ・パルマ出演ケビン・コスナー、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリー
1920年から30年代の禁酒法は闇酒場を横行させ、犯罪組織は酒の密造とカナダからの密輸により莫大な利益をあげていた。地元の警察や裁判所を買収しているギャングたちが市民への殺人も厭わない状況に、政府はアメリカ第三の大都会であるシカゴへ財務省のエリオット・ネスを派遣する(★注、アメリカの不思議な禁酒法では酒の製造や販売は禁止したが、個人の飲酒や貯蔵は禁止しなかったザル法なのですから不可解。そもそもサウジアラビアなどイスラム圏以外で禁酒法が施行されたのは1920年代のアメリカだけの特殊な話だった) 2021年07月13日 | SARS-CoV-2と情報 「アンタッチャブル」愚劣な禁酒法
ソースティン・ヴェブレン「社会ダーウィニズム」信奉者(隠れキリシタン)としてのエマニエル・トッド
ベトナム戦争敗北(サイゴン陥落)で世界帝国アメリカの威信が大きく損なわれた1976年、最初の著作である『最後の転落』 (La Chute finale) において、10年から30年以内のソ連崩壊を人口統計学的な手法で予想し、注目されたのが新進気鋭、若きフランスの人口学者エマニエル・トッド(25歳)だった。
ソ連崩壊を正確に予測したので世界を驚かしたエマニエル・トッドは2001年から「永久に終わらない対テロ戦争」を始めたもう一方の「世界帝国」アメリカの崩壊も2002年『帝国以後』アメリカ・システムの崩壊 (Après l'empire - Essai sur la décomposition du système américain)で予測しているのですから愉快である。いわゆる高偏差値の「知的エリート」エスタブリッシュメントの考えとは大きく違い去年11月5日のトランプ2・0(世間をアッと驚かしたもしトラ)を正確に予測していたが、この土台となっている理論がソースティン・ヴェブレンの「社会ダーウィニズム」(社会進化論)
どれ程素晴らしく見えても、手品の「種明かし」ではガッカリさせられるのが常
社会ダーウィニズム(Social Darwinism)「社会進化論」左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)の忠実な信奉者(隠れキリシタンのソックリさん)だったのがフランスの人口学者エマニエル・トッド
去年10月7日から1年2カ月も延々と続いているパレスチナ自治区ガザでアパルトヘイト犯罪国家イスラエルによる常軌を逸した狂気の大殺戮(ジェノサイド)に対して、普通の日本人なら小中学生でも即座に気が付くのに、・・・
1年以上も「真実に気が付かなかった」(客観的な事実を見たくなかった)お馬鹿で間抜けなエマニエル・トッドって何?
そもそもの話、トッドが1976年にソ連崩壊を、同じく2002年には世界帝国アメリカの覇権崩壊を予言してピッタリ的中させて世界中を驚かしたが、「社会進化論」者としては不思議どころか当然な結論だったのである(★注、この話は180度逆さまで、本当に自分がユダヤ人知識層の一人だと思っているなら誰よりも早くイスラエルのパレスチナ人ジェノサイドを厳しく批判する。辻褄が少しも合っていない姑息でおぞましい「見苦しい言い訳」
不愉快な「悪い見本」として全文を掲載する
ユダヤ系知識人のトッドが沈黙を破った「イスラエルがガザで行なっていることは、おぞましい。本当におぞましい」
2023年10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するハマスが、イスラエルへ大規模なテロ攻撃を仕掛けた。これに対し、イスラエルはガザ地区へ容赦ない大規模攻撃を開始。戦闘開始から1年以上経ち、ガザにおける死者数は4万人を超えている。
ユダヤ系である仏の歴史人口学者・家族人類学者のエマニュエル・トッド氏は、「イスラエル・ガザ紛争」に関して、これまで発言を控えてきたが、自身のユダヤ家系の歴史にも触れながら、躊躇いながらも初めてこの問題にコメントした(初出は伊誌「Krisis」)。
〈――ガザの現状を見て、あなた自身はどう感じていますか。
私にとってかなりつらいテーマで、あまり話したくないのが正直なところです。私の出自の支配的な半分はユダヤ系だからです〉
トッド氏の父は、著作にアルベール・カミュの伝記もある文芸記者。祖父はサルトルの親友で、「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」という名言で知られるポール・ニザンだ。祖母のドロシー・トッドは、ファッション誌『VOGUE』の編集長を務めた。まさに「華麗な知識階級」だが、さらにアルフェン家というユダヤの古い家系も引き継いでいる。
イザーク=ストロースが先祖……ユダヤの古い家系
〈私の家系はイスラエルと特別なつながりはありません。フランスで言うところの「ユダヤ人ブルジョワ」で、何よりもフランスの愛国者の家系です。19世紀の我が家系の栄光は、ナポレオン三世お気に入りの作曲家・指揮者だったイザーク=ストロース〔1806-1888〕です〉
〈イザーク=ストロースは、文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロースと私の共通の先祖です。アルフレッド・ドレフュス〔仏の軍人でドレフュス事件の被疑者〕の妻リュシー・アダマールは、私の曾祖母のいとこにあたります〉
〈第2次大戦中、私の母方の家族は米国に避難しました。用心深く行動しなかったいとこたちは、収容所に送られました〉
「話したくないが、今は話さなければならない」
トッド氏は「イスラエル・ガザ紛争」について積極的な発言を控えてきたが、エスカレートする事態を前にして「沈黙」を破る決断をしたという。
〈私はシオニストでも反シオニストでもありませんでした。ユダヤ国家に最低限の連帯を示すのが分別のある態度だという考えだけをもっていました。(略)
ですから〔ガザでの戦闘が始まった〕当初、私はかなり微妙な態度をとっていました。しかし、イスラエル国家の振る舞いは、道徳的にあまりにも問題があります。私はまだこのことについて話したくないのですが、今は話さなければなりません。
――なぜですか。
イスラエル国家の暴力の行使が極端なレベルに達しているからです。そして何より暴力自体が自己目的化しているように見える。ですから私は、イスラエル国家の行動を「ニヒリズム」の観点から考察し始めたのです〉
「暴力の行使」が自己目的化してしまった
〈私は「西洋の敗北」〔大野舞訳、文藝春秋〕という新著で「ニヒリズム」という概念を提示しました。ニヒリズムとは、「物や人々や現実を破壊したい」という欲求や衝動のことで、今日の西洋における宗教的、形而上学的、価値観の「空白」から生じているものです〉
〈イスラエルは国家としての意味を見失い、かつては国家の安全保障に不可欠な軍事手段だった「暴力の行使」が、自己目的化してしまったという印象を受けます〉
〈イスラエルがガザで行なっていることは、おぞましいことです。本当におぞましい。しかし私がより気になるのは、今後の展開です。これを残虐行為と見ている人たちは、これがまだ始まりにすぎず、今後、事態がさらに悪化することに気づいているのでしょうか。暴力のダイナミズムはすでに動き出し、それを止めるものは何もありません〉
エマニュエル・トッド氏が「イスラエル・ガザ紛争」について初めて見解を示した「イスラエルは神を信じない」の全文は、1月10日発売の「文藝春秋」2月号に掲載されている。(★注、一言も間違っていないが狂気の大殺戮を普通は1年以上も前に子供でも気が付く。愚かなのか?悪党か何れか、あるいは両方)
(おまけ)
「欲望の資本主義」ソースティン・ヴェブレン アメリカに100年遅れの「金ぴかの日本」って何?
一番マグロを入手したやま幸と「ONODERA GROUP」の関係者=1月5日、東京都江東区
マグロに2億円、ウニに過去最高値700万円…価格急上昇の2025年初競り
豊洲市場で初競りが行われ今年は最高価格の「一番マグロ」に2億円を超える過去2番目の高値が付いたほか、特別仕様のウニが1枚700万円と過去最高値を記録した。豊洲市場関係者は「幸先の良いスタートを切った」と話す。新春の風物詩となっている一番マグロの価格は、青森県大間産クロマグロの276キロ物が1匹2億700万円(1キロ当たり75万円)。史上最高値となった2019年の同3億3360万円(同120万円)に次ぐ高値で、昨年の同1億1424万円(同48万円)の2倍近くになった(抜粋)
ヴェブレン効果とは?具体例やミレニアル・Z世代へのマーケティング活用法を解説
ヴェブレン効果とは
ヴェブレン効果は、商品の価格が高いほど需要が増加する現象を表した言葉です。「顕示的消費」「見せびらかし消費」とも呼ばれ、高級品を所持していることを他者に自慢したいという自己顕示欲が背景にある
高級ブランドや贅沢品を購入する心理を説明するのによく使われる概念で、そのような需要を喚起する高額な商品を指して「ヴェブレン財」と呼ぶ
ハーヴェイ・ライベンシュタインの『消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、及びヴェブレン効果』において提唱され、ヴェブレン効果の名称は、アメリカの経済学・社会学者であるソースティン・ヴェブレンに由来し、有閑階級が顕示欲を満たすために高額商品を購入するという「見せびらかし消費(顕示的消費)」を明らかにした
バブル期の「シーマ現象」
ヴェブレン効果と考えられる購買行動の事例に、バブル期に見られた「シーマ現象」(1998年発売の日産高級乗用車)で高価格であるにも関わらず、異例とも言えるほどの売り上げを記録し話題になるが、興味深いことに、購入理由のアンケートの上位にきたのが「値段が高いから」という回答だった。高価格であることそれ自体が購入の動機となる、ヴェブレン効果を象徴するような出来事(抜粋)
ヴェブレン効果とは:別名「有閑階級の理論」を分かりやすく解説!
2020.4.27 COLUMN
ヴェブレン効果とは
顕示的消費ニーズでは価格が高いほど、需要が高まる
ヴェブレン効果とは、「商品を安く買いたい!」という一般的なニーズに逆行して、顕示的な消費に関しては、商品やサービスの価格が高いほど、需要が高まる効果を指します。
ヴェブレン効果は、アメリカの経済学者ヴェブレンの「有閑階級の理論」に由来します。
有閑階級とは
有閑階級は、既に莫大な財産を持っているため、生産的な労働を必要とせず、「閑暇を娯楽や社交などに費やしているような階級」です。
目標のないセレブのようなイメージでしょうか。有閑階級はアメリカが第一先進国へ成長をする際に生まれた階級で、実用的な消費ではなく、自己顕示のために消費をしており、非実用的な物事に大金を掛けていたという特徴があります。
ヴェブレン効果とブランド顕示
分かりやすく自己顕示できるものほど価値が高くなる
ヴェブレン効果は、自己顕示の顕示力が高いものほど効果があります。顕示力とは、相手に自分の凄さが伝わる速度と深度の度合いと言えるでしょう。「アイツ、すげえ!」と身に染みさせることができれば、顕示的消費は成功だと言えます。
そのため、「明らかに誰も手が出せないような高額消費」は、それ自体にニーズが生まれます。その結果、商品の品質が圧倒的に高くなかったとしても、消費行動の特別さを購入したいという需要に応えることができます。
お笑い芸人かまいたちは、ブランド品のGUCCIのTシャツに対して、 「Tシャツを買ってるんじゃない。(GUCCIという)文字を買ってる」とコメントしたのが、まさにヴェブレン効果を端的に表しているでしょう。
ブランド側が、自己顕示消費欲のある人向けに、自己顕示力の高い商品を提供してくれているわけです。
ブランドメーカーが存続する理由は、人間の自己顕示力という枯渇しない死を遂げない再生エネルギーが有り余っているからです。
ヴェブレン効果とステータス
ステータスとしてマーキングされたものは本質を問わない
例えば、夜の世界で「女性に大枚をはたくことが、ステータス」という認知が自己顕示欲のある層に広がると、その女性の本質的なパフォーマンスは抜きにして、ステータスが独り歩きするようになります。
これは、美術品にも言え、評価されていなかったものを著名人が高額で購入し、その著名人が広め、また別の著名人が購入したとたん、ステータスは出来上がります。
ヴェブレン効果と羞恥心
他人と同調するためのニーズも微弱なヴェブレン効果と言える
有閑階級の顕示的消費に似た傾向は、一般的な経済圏でも見られる
有閑階級の顕示的消費を一般的な経済圏にスケールダウンしたのが、「ないと恥ずかしい」という消費欲求です。多様性の時代によって、他人と並行・同調するためのニーズは弱まっている傾向にありますが、「周りが持っているから、自分も持っていないと…」というニーズは確実に存在するのです。
マイナスの自己顕示をしないというベクトルに対して、価格が発生することも、ヴェブレン効果の一つと考えることができます。
ヴェブレン効果とインスタ映え
ヴェブレン効果はSNSによって重要度を増してきている
ヴェブレン効果は、そもそもは有閑階級の過度な自己顕示に対して、価格を上げれば上げるほど、ニーズが増える効果でしたが、今では、ヴェブレン効果をより違った意味で考える時が来ています。
インターネットやSNSが発達していないソースティン・ヴェブレンが生きていた時代(1857年~1929年)は、「見せびらかしの消費」は、物の所有が重要な度を占めていました。
しかしながら、今は体験を保存し、自己発信する「見せびらかしのツール」が個人に備わっている時代です。そこで、生まれるのが「見せびらかしのツール」に顕示力の高さを示すことができる「見せびらかしの消費」です。
その最も典型的なものが「インスタ映え」。そして、顕示力の高さは「いいね!の数」であったり、「バズった」ことであったりするでしょう。ヴェブレン効果は人間の本質を見事に捉えている(抜粋)
1/11朝日新聞朝刊のインタビュー記事で、植田日銀総裁と同級の東大名誉教授の吉川洋が、日銀の異次元緩和を「何から何まで根こそぎ間違えている」と答えています。ただ、当時の黒田前総裁にそれを諫言したという話しでも無さそうですが、当時から間違えてるとは思ったが、世界初の長期的超異次元緩和だったので、今の結果を見てようやく批判し始めたという事のようですね。
経済学は数学的にはやってるので科学的と見なされますが、雑多な政治・社会的な要素が加わるのでマルクス主義のように経済理論ではなく社会運動的理論に向かうのでしょう。ちなみに、ハイエクは、理論実験として、警察や軍含めた無政府な社会を市場内競争で最適化すれば実現可能だと言ってます。これは右からのアナーキズムでアメリカの茶会運動など共和党の一部には国家の介入を全て悪と見なす考えを持つ人もいますね。純粋な経済理論などは存在しないですし、本来再生産出来ないもの労働力=人間や自然環境など外部要因にも依存しています。
まあ、アベノミクスは、マネタリズムのなれの果てであって、とりあえずは自国通貨毀損という形で円安からのインフレが進行してますが、今後なにが起こるかはもう予測がつきません。ただマネタリズムをやってたのは欧米も一緒なので、通貨の毀損も皆んなでやれば怖くないという事だったのでしょう。日本はアベノミクスで調子に乗って逃げ遅れ、市場に大量に出回ったお金を監視資本主義ツールを製造する企業にも投資もして来ななかった為、今は単純なコストプッシュ型インフレに苦しんでるのでしょう。資本対労働という対立軸がありましたが、今や国家が資本側に利益の分配を要請するなんて事になっており、新自由主義の行き着いた先が日本的ディストピアなのかも知れませんね。
広告的な効果もある。
そういうのが、多くの人が共産主義や社会主義へ走る最大の要因なのでしょうかね。
いっそ、中国やロシアのように「資本を国家が支配する」方が、経済がまともに回る気がします。少なくとも「国家」が正常なら、経済の異常は強制力をもって軽減するから。。そういう意味で徳川幕府は偉かったのでしょうかね。
資本主義は、社会主義よりマシでも、欠陥品ってことでは、なんだ変わりない。。てことですよね。
シカゴ学派「新自由主義」のミルトン・フリードマン(1912年7月31日 - 2006年11月16日)とダーウィンの進化論(生物学)を社会科学 (経済学)にも拡大した社会ダーウィニズム(Social Darwinism)「社会進化論」左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)とは、無関係ではなくて近親憎悪に陥った親と子のように密接に関係していると見るべきであろう。
1月1日放送のNHK「欲望の資本主義 2025 成長神話の虚実」の最終章に唐突に出てくるのが今回記事の主役「経済進化論」ソシアル・ダーウィニズム左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)なのです。
記事に書き加えたが、
ベトナム戦争敗北(サイゴン陥落)で世界帝国アメリカの威信が大きく損なわれた1976年、最初の著作である『最後の転落』 (La Chute finale) において、10年から30年以内のソ連崩壊を人口統計学的な手法で予想し、注目されたのが新進気鋭、若きフランスの人口学者エマニエル・トッド(25歳)だった。ソシアル・ダーウィニズム「社会進化論」なら当然の判断なのですよ。
全く同じで、フリーマンの新自由主義もエマニエル・トッドとピッタリ同じ流れ。
今の世界の資本主義をリードした挙句に社会全体をボロボロにしたミルトン・フリーマンの悪魔のるつぼ「新自由主義」とは、悪魔の科学「社会ダーウィニズム」から派生したものだと考えれば当然すぎる結論なのですよ。
今のアメリカの経済学や社会科学の主張とは、禁断の科学「社会ダーウィニズム。ソースティン・ヴェブレン(Thorstein Bunde Veblen )1857年 7月30日 - 1929年 8月3日が基本になっている事実は、高偏差値の「知的エリート」エスタブリッシュメントの全員が知っているが、タブーなので口に出来ないのです。
巷間ナチスドイツの敗北で「社会ダーウィニズム」と「優性論」は偽科学だとの風潮が主流だが、実は「社会ダーウィニズム」と「優性論」はイギリスで生まれてアメリカで発展した「欲望の科学」が歴史的事実である。特に悪い遺伝子の強制淘汰の「優性論」は米カルフォルニア州で猛威を振るいドイツや北欧に伝播した。
我が日本国には敗戦後の1948年にGHQ(アメリカ占領軍)が持ち込み、1996年まで半世紀も「優生保護法」が続いて多くの悲劇を生んでいた。この歴史的事実を必死で隠すから辻褄が合わなくなっている
有閑階級って、そのものですよね。
ある程度成功した連中を律する思想なり宗教が無いと、その社会は「成功」から急速に破滅への道を行く・・て構造になっているのでしょうね。
社会進化論以前に「指導層・有閑階級の腐敗」は、社会の衰亡につながるのは、当然の話なのでしょうけど・・自分が腐肉の中にいたらその腐臭に気づかないものですからね。
ウェブレン効果の表れの一つが、80年代バブルのシーマブームで高くて高級そうだから良かったのだとしたら、70年代には、難解かつ先端的で分からないがゆえに良いとする風潮がありましたね。そしてそれを体現したのが大阪万博でしょう。
メインパビリオンは建築家丹下健三のお祭り広場でしたが、その真ん中の屋根を突き破りフランス帰りの岡本太郎が太陽の塔を建ててしまう。さらに鉄鋼館は、現代音楽の武満徹、繊維館はポップアートの横尾忠則などがプロデュースしてます。更に、イサムノグチが会場内のインスタレーションを製作と、難解晦渋な現代美術がやりたい放題で、企業や自治体トップも日本の最先端技術を展示にするには難解なアートが相応しいというスタンスでしたね。
それが今回の関西万博では、ミャクミャクやガンダム像、吉本のお笑い、ロボットがダンスしてみたりと凄い事になりそうです。
70年代には知識人と大衆というヒエラルキーがしっかりとあって、難解さもカッコよく感じられたのでしょう。今は、大衆がネットを通じて言論を持ってしまい、素人にも分かるように語るのが頭の良い人間だとか嘯くようになってしまいました。まあ、愛知万博もポストモダニスト中沢新一プロデュースでエコロジカルな野暮ったさ満載ではありましたが、さすがに関西万博まで来ると国辱もののお笑い万博になってしまうと思いますね。もしかすると影のプロデューサーは吉本興業なのかも知れません。
>トランプ米次期大統領が「グリーンランドを買いたい」「パナマ運河を返せ」と言い出した。やっぱり根っからの不動産屋なんだなと思った人は少なくない。
父親の援助を受け、ニューヨーク市内の強引かつ派手な地上げ開発で世に出た。ベストセラーになった初の著書「トランプ自伝」の邦訳副題は「不動産王にビジネスを学ぶ」。後に代作者が「せりふの大半は創作」と白状したが、魅力的なので今も引用される。
「取引は芸術だ。それも大きければ大きいほどいい。私は取引にスリルと喜びを感じる。人は価格が高いほど、それを欲しがる」
と、丸々が今回「逝きし世の面影」ブログで紹介した、ダーウィンの進化論(生物学)を社会科学 の「経済学」にも拡大した社会ダーウィニズム(Social Darwinism)「社会進化論」左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)そのものだった。
今年NHKが1月1日夜に、しかも最後の最終章で出したが、アメリカを筆頭に、世界の資本主義制度の土台部分が、高偏差値の「知的エリート」エスタブリッシュメントの禁断の科学であるとの一致した認識だった「社会ダーウィニズム」
それも、生きている時は評価が低かったが、世界大恐慌発生で見直された(Social Darwinism)「社会進化論」左派のソースティン・ヴェブレン(1857~1929年)
タブー中のタブーだったヴェブレンが今年から解禁されるが、ひょっとするとトランプ帰還(トランプ2・0)と関連しているのかも知れません。
それにしても「ヴェブレン」の表記法が???これは何とか出来ないでしょうか。
元の音に近い「ヴェトナム」戦争との表記法もあるが「ウ」の濁音は今の日本語の表記法としては無理筋なのです。
伊藤智永専門編集委員まで毎日新聞のコラムでヴェブレン効果が密かに取り上げられているのですから、(もっと一般化する心算なら)ヴェブレンではなく誰でも書きやすい「べブレン」に統一するべきでしょう。