逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

米セサミストリートに7歳のホームレス少女

2018年12月16日 | 社会
7歳の少女でホームレスという設定のキャラクター「リリー」(右)(RICHARD・TERMINE/セサミ・ワークショップ、共同)

『米、ホームレスの少女キャラ登場 教育番組セサミストリート』12月15日 共同通信

【ニューヨーク共同】米国の幼児向け教育番組「セサミストリート」を制作する非営利団体「セサミ・ワークショップ」は14日までに、ホームレス家庭の7歳の少女のキャラクター「リリー」を番組に登場させると発表した。同団体は、米国で増えているホームレスの子どもたちに救いと希望を与えたいとしている。
声明によると、米国のホームレスの子どもたちは250万人以上に達している。リリーは2011年、貧困に苦しむ家庭の少女として登場したが、今回は住む家まで失ったという設定だ。同団体は「残念ながら、リリーがたどった道は多くのホームレスの子どもたちによく起こっている」と指摘した。
(共同通信)

『楽しい幼児向け教育番組で、あまりにも悲しすぎる7歳のホームレス少女の設定に絶句』

日本の場合にはホームレスは単身の男性にほぼ限られていて女性は非常に珍しい。ましてや子供のホームレスは存在しない。(幻覚症状がある重症アル中患者と同じで極めて珍しい。ごく少数の『例外』なので見つかり次第即座に保護する)ところが、アメリカでは昔はベトナム帰還兵のホームレス(赤ん坊殺しなど戦闘のトラウマで社会からドロップアウトした)『ランボー』のような例もあるが、女性(ショッピングバック・レディ)や家族連れのホームレスなど総人数があまりにも多すぎる。(★注、ホームレスの子供達だけに絞っても総人口の1%もいるなら、大人も含めたホームレス全体では数倍以上のトンデモナイ人数になる計算)


先進国としては例外的にアメリカの受刑者の数が多いのは昔から良く知られている事実だが、アメリカのレーガン政権が始めた『麻薬戦争』に連動して、ここ数十年の伸び率は凄まじい勢いになっている

アメリカの教育番組セサミストリート『ホームレスの少女キャラの次は、少年刑務所の薬物中毒者などの子供の収容者キャラの登場か、』 基本的に無茶苦茶

アメリカはホームレスだけではなく世界一の受刑者率(0・8%)もの刑務所大国でもあった。米国で受刑者が急増していて世界全体の受刑者の4分の1にあたる220万人超が収監され、総数、人口比ともに世界トップだった。(日本は0・05%)



アメリカの麻薬戦争で荒廃する中南米諸国の惨状 『町山智浩 アメリカを目指す中米移民キャラバンを語る』 2018/12/4 TBSラジオ『たまむすび』  カルフォルニア州バークレー在住の映画評論家町山智浩が中米難民キャラバンについて語る。

(赤江珠緒)今日は映画ではなくて町山さんが直接取材をされた話を、・・・

(町山智浩)11月7日、テキサス州のいちばん南の端の海沿いのメキシコ湾岸のメキシコとアメリカが接する、いちばんアメリカの中でメキシコに近いマッカレンという街に行ってきたんですよ。
アメリカのいちばん南の端っこで、最初に中米の方から上がってくるキャラバンが最初に達する。そこからアメリカの国境内に入り始めるので。現在もっと上のカリフォルニア州とメキシコが接するティファナで大量に中米から入ってきた難民キャラバンがやってきて問題になっているが、それよりもはるかに前にここで先にキャッチしようと、行ってきたんですね。
実際に難民の人たちがどういう状況で入ってくるのか? なぜ入ってくるのか? 彼らはいったいどういう人たちなのか? そういうことを直接その人たちにインタビューして調べてきました。
まずマッカレンっていう街について話しますと、すごく景気がいい。

もう完全にメキシコとの国境の街で、景気、めっちゃいい。
90年代にカナダとメキシコとアメリカの関税をかけないNAFTA条約以降、国境のアメリカ側の経営者が国境を超えたメキシコ側に工場を持って安い人件費で商品を安く作らせて。それを関税がないからそのまま国境を越えてアメリカに持ってきて、アメリカ内で売るビジネスをやってすごい利益をあげていた。
国境ギリギリならではのビジネス
だから豪邸とかすごい高級レストランが建っている。
それとは逆にメキシコ側も国境ギリギリに住み、アメリカ側のレストランから建設とか自動車とか、ありとあらゆる産業で働いて、夜になると国境の南のメキシコの家に帰ると、生活費や土地代が安いから結構みんないい家に住んでいた。
アメリカに通勤して、メキシコ側でいい暮らしをする。完全にWIN-WINです。
だからメキシコ人に聞くと、「アメリカに移民しようなんて絶対に思わないよ。だって損しちゃうじゃん。なんの得もないじゃないか。俺たちは国境を越えていくことで利益を得ているわけだから」。
テキサスでも南の方はそういう形で潤っているので、ものすごく反トランプなんですね。
トランプはNAFTA反対なので、反トランプの意味とは、国境ビジネスの利益が全部吹っ飛ぶから。だからものすごく反トランプ。
テキサス北部の石油産業はトランプ支持で、メキシコとの国境ビジネス中心の南の方は圧倒的に反トランプで南北が完全に分かれている。

勘違いしている人がアメリカにも日本にも多いが難民はまったくメキシコとは関係ない
メキシコよりもさらに南の中米3ヶ国、具体的にはグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルで、圧倒的にホンジュラスの人が多かった。もうすごい距離を移動してメキシコに入ってきて、テキサスとの国境に接するが、そこに国境の壁がある。
「国境の壁を作れ!」とトランプ大統領は言って大統領になったが、もうそこには壁があるんですよ。すごい頑丈な壁があります。
ただ、その壁には穴がたくさん空いている。どうしてか?っていうと、実際の国境というのはリオ・グランデ川という川で、その川はものすごくグチャグチャに蛇行しているんですよ。

国境の壁に穴が空いている理由
国境線は川の真ん中にあるんでグニャグニャしていて、壁を作るのは不可能。あまりにも細かく蛇行しているから、実際の壁はその川のアメリカ側の岸辺にに建っている。
川と壁の部分はアメリカの領土だが、ほとんどが農家の私有地。川ギリギリまで農地で、彼らは農地に行くためにこの穴を通り抜けて行くんで、壁があっても穴だらけ。だからその壁の穴を通って難民の人たちが入ってきちゃう。

川を越えた人たちはボーダーパトロール(国境警備隊)に捕まるが、全員がきちんとした書類を持って、わざと捕まる
国境を越えた後、道路でずっとしゃがんで待っていると国境パトロールが来て、彼らが捕まえディテンションセンターっていう一時的な難民センターに連れて行く。そこで難民申請をするんです。そこで彼らはイリーガル、だから不法移民と言われているんですけど、実は「不法」でもない。
自分の身元証明書も持っていて、アメリカ側の身元引受人の書類も全部持っています。

(赤江珠緒)ええーっ!

(町山智浩)国境警備隊では身元引受人を照合、正式な難民申請をしたとして解放される。
彼らはそのアメリカで身元引受人の自分の親戚のところに行って、そこの地元の裁判所に難民申請、弁護士を雇って裁判をし続けるという形になる。
ただ、大問題は「難民申請をして受け入れました。じゃああなたたち、あとは任せました」ってほとんど、その場で放置され英語ができない人も多いのでマッカレンの街中にあふれる。

難民申請が通って・・・右往左往
ほとんどの人が行けないんで、地元のボランティアが彼らをバスに乗せて……っていう作業をやっている。地元のカトリックの教会がボランティアでやっているんですけども、まあものすごい数なんですよ。毎日毎日、300人ぐらい来る。すごい数なんですよ。で、その人たちに食料とかミルクとかオムツとかそういうのを渡して。バスに乗せて送り出すまでをやっているんですよ。すごい人数でやっていて次から次に来るんですよ。で、もうこれは政府がやっていなくて、完全にボランティア。

(赤江珠緒)でも、そここそが政府がやるべきじゃないですか。柵を作るとかよりも。

(町山智浩)そうなんですよ。だが、政府は「なんでそんな難民を引き受けるということに対して俺たちがお金を出さなきゃいけないんだ?」っていうことで却下されちゃった。だから、もう本当に地元の人たちが自分たちのボランティアでやっているという状態でそうしないと、そこで難民の人たちはたまっちゃうから。

彼らは英語ができないっていう問題があったりするんが、ただ彼らはそんなに貧しくない
グアテマラとかホンジュラスからアメリカ国境に入るまでにかかるお金が非常に高くて1人30万円かかる。闇業者とかに払ったりするお金とか。間に泊まったりするお金とか。いろんなことでお金がなんだかんだのお金を工面してきた人たちなんですよ。

(赤江珠緒)じゃあ割とホンジュラスとかの国でも裕福な方の人たち?
でも、そこまでお金をかけていても、ホンジュラスを出たいんですか?

(町山智浩)出たいんですよ。それで、彼らはお金がない人たちは親戚からお金を集めたり借金したり。多かったのは自分の持っていた農地を全部売っちゃて来ている。で、難民の人たちは100%子連れの親です。子供を連れないで来ている人はいませんでした。
ファミリーで来ている。
それはどうしてか?っていうと、脱出する目的は子供を救うためだったから。それが目的で脱出するから、子連れしかいないんですよ。

(赤江珠緒)なんかニュースとかを見ても、その子供……女の子とかが「私ぐらいの年齢だともうレイプされたりするので、国では暮らせない」みたいなことを言っていたりして。どういう治安になっているんだろう?って。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、非常に危険なのでまずキャラバンという形で集団を組んで行くことになった。
というのは、業者に悪いやつらもいるし、彼らがお金を持っていることを知っているから、狙うんですよ。難民がメキシコを渡っていく間に、彼らはある程度のお金を持っていることが明らかだから、襲撃されるんですよ。で、あと子供とかは襲われて誘拐されて売られてしまう可能性もあるので、それを防ぐためにキャラバンという形で集団で集まって移動する。
集団で集まると、まず安全っていうのとマスコミもついてくるから、基本的には襲撃されない。それで彼らはキャラバンを組んだ

(赤江珠緒)でも、そこまでしなきゃいけなくなるぐらい国が治安が悪くなっているのはなんなんですか?

(町山智浩)ものすごく治安が悪いんですけど、それはホンジュラスとグアテマラ、エルサルバドルの三国には「MS-13」っていうギャング集団がいて、国境を越えてものすごい勢力を持っていて。で、このMS-13っていうのはアメリカ国内にも広がっていて、ロシアン・マフィアであるとかISISとか、そういうところまで勢力を広げている非常に国際的な犯罪組織で。それが政府軍と内戦状態になっている。縄張り争いをしているので子供はギャング団に入って女の子はそギャングの二号さんになったりするひどい世界で。
だからそういう風にならないよう、子供を持っている人たちがなんとか脱出させるというような状態なんですよ。

トランプ大統領は「彼らはみんなギャングなんだ! 犯罪者なんだ!」と言っているんですけど、まあ実態を見るとそうではなくて。むしろギャングから逃げてきている人たちなんですね。

あと、MS-13っていう、アメリカ国内でもすごく事件を起こしているギャング集団はトランプ大統領が選挙期間中から「彼らはみんな不法移民で、彼らを叩き出さなきゃいけないんだ!」って言っていたんですけど、実はちょっと違うんですよ。まず、MS-13の始まりは不法移民ではなかったんです。

これがすごくややこしくて、MS-13とホンジュラスとグアテマラ、エルサルバドルのギャング状況というものはアメリカが作り出したものなんですよ

アメリカが犯人なんですよ。実際は。
歴史的にはすごく長い話になる。まず、そこの地域の国々は「バナナ共和国」と呼ばれているんですよ。
バナナ共和国っていうのはバナナやコーヒー、サトウキビなどの商品作物……そういう直接自分たちの食料にはできないで、海外に輸出するしかないような作物を作らせる農園がその土地のほとんどを占めるという状態になっていて。で、その農園の経営者は政府と結託しているアメリカ企業。具体的にはユナイテッド・フルーツとか世界的なコングロマリットがそこに農園を作って、地元の人たちを働かせ収益を全部アメリカに吸い上げるシステムを擁護する軍事独裁政権がバナナ共和国。

1900年代からずっと続いている
地元の人たちは徹底的に奴隷化されて搾取されて。しかも、商品作物のために自分たちが食べる作物を作ることができないので、国内の農業も崩壊して。しかも、利益を全部搾取されてしまうので、国内経済は育たないという状態になってきて。ただ、それを政府は軍事政権だから、利益を受けているから許し続けるという完全なアメリカの奴隷国家になっていた。
ずっと続いたのが、1950年代から対抗する人たちがゲリラ戦を始める。時には民主的な選挙で反アメリカの、バナナ共和国から脱出するための政権を握ろうとするんですけども、それに対してアメリカ政府はずーっと右翼政権の方に軍事援助をして、その三国を内戦に引きずり込みます。その内戦状態は激しい戦闘は10年以上とか、まあ一世代、二世代にわたるものすごい内戦状態で。まったく国内経済も育たないし、生活もできないような地獄の状態になります。

それは映画『サルバドル/遥かなる日々』の中でも描かれていますが、すさまじい暗殺とかが行われる状況になる。ひどい内戦状態になったためエルサルバドル人たちが正式な難民として1980年代にかなりの人数がアメリカに入りました。だから、始まりは不法移民じゃありませんでした。

ロサンゼルスを中心にサルバドル難民が住んだけど、その子供たち……一緒に連れてこられた子供たちはいきなりアメリカに住んで生活ができないため、ギャング集団に入っていく。
彼らはその当時、すでにあったロサンゼルスのメキシコ系のギャングと黒人のギャングの対立の中に、メキシコ系の傭兵として吸い込まれていくんですよ。サルバドル系の人たちは。で、お父さんお母さんは一生懸命働いていて言葉もできなくて、子供がどうなっているのか全然わからない状態で。知らないうちに子供たちはメキシコ系ギャングの戦闘部隊(MS-13)になっていく。
(★注、もし、この町山智浩の言い分が正しいと仮定すればですが、今より少しはアメリカ経済が良かった1980代でも居場所がない中米移民の子供たちがギャング団に入るなら、アメリカンドリームが悪夢に暗転した今なら移民の子供のほぼ全員がギャングに入ってしまうことになる。
リベラルメディアの約束事なので『反トランプ』に見えるが、町山智浩の説では、自動的に『移民受け入れ』のリベラルメディアより、『国境の閉鎖も持さない』のトランプの言い分の方が『明らかに正しい』ことになるという手品のトリックのような巧妙な2重仕掛け)

ギャング集団MS-13
(町山智浩)「M」は「Mara(集団)」。「S」は「Salvatrucha(サルバドル)」。「13」はアルファベットの13番目の文字が「M」なんでこれは「Mexico(メキシコ)」の意味なんですよ。だからこのMS-13っていうのは不思議なことにひとつのグループ名の中に「メキシコのために働くサルバドル人」みたいな意味があるという、非常にロサンゼルスでしか形成されない不思議なギャング団なんですね。

どんどん巨大化していく戦闘集団
日本でも山口組が全国制覇をする時、その先鋭部隊、暗殺部隊として活躍したのは在日朝鮮人だったように居場所がないから殺し屋として先鋭化していく。
1990年代にエルサルバドルでなんとか内戦が終結するが、クリントン政権が1994年にMS-13のメンバーをほとんど全員、サルバドルに強制送還します。

(赤江珠緒)ああ、戻すんだ!

(町山智浩)ところが彼らはすでに子供ではない。ハタチをすぎて30近い、完全に武装化して組織としてきっちりとしたギャング集団になっている組織暴力団をそのまま丸ごとサルバドルに送っちゃった

(赤江珠緒)それはまたすごくその場しのぎの政策ですね。

(町山智浩)アメリカにいられては困る犯罪者だけザーッと送った。
ちゃんとした生活している人たちは送り返さない。
犯罪者として捕まった人たちだけ強制送還で送り返した。。それがサルバドルに帰ったら、まだ内戦から立ち直っていない状態で彼らが一気に勢力を広げて、サルバドル全土を制覇してホンジュラスに入っていったんですよ。

多国籍の巨大な犯罪組織になってホンジュラス、グアテマラに入っていった。特にホンジュラスでは彼ら、ものすごく暴走して。で、内部をギャングと政府軍の間の内戦状態にしていった。

(赤江珠緒)なんという悪循環な……。

(町山智浩)ものすごい悪循環ですよ。ただ、トランプ大統領は一切その、原点にアメリカの長い間の何十年にも渡る中米政策の失敗というか、まあはっきり言って中米を搾取した結果ということに関して、まったく言及をしていないんですよ。

だからこれはアメリカ自体が、僕が行った時に修道士やシスター。ボランティアの人が「壁を作ることではまったく解決できない。ここに来る移民を蹴散らすということをトランプ政権はやろうとしているけど、それでも解決できないんだ。根本は何か? 中米3ヶ国に対して本当の平和をもたらす以外、なにも解決方法はないんだ。元を絶つしかないんだ」って言っていました。「それに対してはアメリカが実際に歴史的な責任があるんだから、やるしかないんだ」と。アメリカ政府はその三国に対してすごく武器援助をしたり、お金を送っているっていうんですよね。でも、「それじゃないんだ。やるべきことはそうじゃなくて、その地元に安全と経済を本当にアメリカ軍が、アメリカ政府が作り出すしかないんじゃないか?」って言っていましたね。

特にホンジュラスはニカラグアが左翼政権になった時、政権を倒すためにホンジュラスをアメリカ政府がコントラの軍事基地にしていた。そういうことが全部いまになって返ってきている

(赤江珠緒)はー! 元がちゃんと国として成立してくれないと、それは難民は次から次へとなりますもんね。

(町山智浩)そこをやるしかないんですけど、それをやるとアメリカにとってのたいへんな負担になるんで。そこについてはまったく語らないことにしているというのがいまのアメリカの状況です。
国境を越える人にガス弾を撃つだけということでした。詳しいことはその番組でいつか放送しますんで。近々。僕が現場でいろいろと駆けずり回っています。
(抜粋)
12/4 TBSラジオ



★注、
難民送り出し業者(マフィア)が大儲けする『欧州に大量に押し寄せた北アフリカや中東の難民と同じ、中米難民キャラバンの仕組み』

アメリカの支援した民主化勢力が『イスラム国』(米軍やCIAの傭兵部隊)だっという今のシリア内戦を髣髴させる、(町山智浩のTBSラジオ『たまむすび』)『中年米の左翼政権を打倒する目的の米軍やCIAとマフィアや麻薬カルテルと長年続けた破壊工作の付けがブーメランのように返ってくる』

『アメリカで一番治安が悪いのはメキシコとの国境付近とかラストベルト(自動車産業のデトロイトやシカゴ)ではなく、温暖で定年後の中産階級が多いフロリダ州』

デミ・ムーアやバート・レイノルズが主演した映画『ストリップ・ティーズ』の原作者カール・ハイアセン(小説家、ジャーナリスト1953年、アメリカフロリダ州生まれ)は、他の州のコンビニ強盗はピストルだがフロリダ州は殺傷力が極めて高い軍用の自動小銃なので危ないと指摘しているが、アメリカで一番治安が悪いのはディズニーランドなどの観光地や裕福な中産階級がリタイアした後に住むフロリダ州だった。その理由は簡単でキューバのカストロ政権打倒の右翼民兵組織(キューバ難民系のミリシア)の存在である。米軍とか諜報機関が左翼政権打倒でギャング団とかマフィアとか反政府勢力と二人三脚で暗躍した付けが回ってきたのである。(今回のホンジョラスなど中米3カ国の話と同じ種類の話だった)
町山智浩ですが、一応はリベラル知識人の『お約束』であるトランプ叩きに見えるように喋っているのです。ところが、内容的には現トランプ政権以前の歴代のアメリカの暗黒史を激しく糾弾する(トランプを密かに擁護する)というトリックを駆使しているのです。それ程リベラルの牙城である今のカルフォルニア州に住んでいてトランプを評価するのが、いかに難しいかが良く分かる話である。(集団同調性バイアスは日本人だけの専売特許ではない)





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4 コメント

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町山さんのレポート (私は黙らない)
2018-12-18 07:37:58
大変興味深い話、ありがとうございます。
もとはと言えば、アメリカが悪いというのは知っていましたが、ギャングの歴史、マックアレンの話は知りませんでした。
どうでもよいことですが、この間安倍の祝辞を断った是枝監督と町山さん、同じ1962年生まれ、早稲田出身、しかも映画に関わるという共通点がありました。
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人口削減 (凄いぜ)
2018-12-16 23:02:28
札幌豊平区の飲食店が大爆発、複数の死傷者続出の様相。この事故も地下原発の不具合から起きた模様。その地下原発利権を持つ台湾客家の小沢チョン一郎一味を推す板垣チョン英憲を吾が輩はあざ笑う者也。
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ホームレスに倒された、ブッシュ王朝 (ローレライ)
2018-12-16 19:16:30
ホームレスに倒されたブッシュ王朝の歴史が蘇る。ホームレスの増加は、ブッシュジュニア政権の弱点となりロスペローやクリントンを台頭させた。ホームレスが普通の存在感になったアメリカをセサミストーリートが表現している。
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Unknown (イスラム国方式で南北アメリカ大陸を暗黒大陸化した合衆国)
2018-12-16 15:12:50
イスラム国方式で南北アメリカ大陸を暗黒大陸にした合衆国の尻拭いをするトランプ大統領。
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