逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

天安沈没で韓国、安保理に書簡送るも制裁求めず

2010年06月08日 | 東アジア共同体

『最初から腰が引けけている韓国』

韓国国内の統一地方選前、4月20日の韓国軍主体の合同調査団発表時には旧軍事政権の継承政党で旧ノムヒョン政権の太陽政策を批判していたハンナラ党李明博(イ・ミョンバク)大統領は、『北朝鮮への制裁を安保理に提訴する』と明確な強硬論だった。
ところが6月2日大事な選挙が、期待していた『天安沈没報道の北風』が予想に反して逆風になり大敗北で終わってしまったので、振り上げた拳のやり場に困っている。
韓国政府としては国連安全保障理事会に選挙公約の『提訴』(明確な北朝鮮への制裁)の代わりに韓国側調査団報告を『書簡』として6月4日に安保理に送って『適切な対応』を求めた。
韓国としては哨戒艦天安沈没事件で事故原因を解明し白黒をはっきりさせて、明確な北朝鮮制裁決議の可決ではなく、『関係周辺国の自制』程度の議長声明で何とか曖昧に決着を図るつもりのようです。
米国務省高官は韓国の安保理書簡に対して、『韓国は、安保理に幅広い選択肢を与えるため、書簡で明確には決議を求めていない』とのべ韓国が『北朝鮮制裁決議の採択を主張していない』ことを明らかにしている。

『強気の北朝鮮、安保理に調査団』

今回、何時にも増して強気な北朝鮮は、最高意思決定機関である国防委員会が韓国側調査団発表直後に異例の速さで直ぐさま否定声明を発表する。
西側風の形式でピョンヤンで異例の外国人向けに韓国側調査の矛盾点を指摘する公開説明会を催したり、南に北朝鮮側の調査団を派遣すると表明するなど積極的に行動している。
北朝鮮外務省は韓国が哨戒艦天安沈没調査団報告を書簡として安保理に送ったことに対して、即座に同日6月4日北朝鮮の調査団の受け入れを認めるよう求めました。
北朝鮮外務省報道官は、『米国と南朝鮮当局のでっち上げだ』、『事件について安保理が正しい判断を下す事が重用だ』、『我々が提起した国防委員会の調査団に調査結果を確認させた上で、役立つ処置をとるべきだと』と明確に語った。

『異様に張り切る日本』

5月20日の韓国軍合同調査団発表の北朝鮮製魚雷を『決定的証拠』であると判断した日本政府は、鳩山由紀夫首相が『先頭を切って制裁を行う』と、日本独自に調査結果を精査することなく判断も韓国軍に丸投げした挙句に完全に前のめりの言動を行っている。
6月4日シンガポールのアジア安全保障会議で北沢俊美防衛相は、『韓国政府を支持し、北朝鮮の行動を国際社会とともに強く非難する』と強調し、日米韓3カ国の強い結束を訴えた。
アジア・太平洋の海域は、『宇宙やサイバー空間と同様に『国際公共財』としての性格を強めているので、この海域の安定は、
『米国抜きに語ることはできない。この海域全体に展開が可能なのは米軍のみだ』として、いま現在イラクとアフガニスタンで二つも無理な戦争を行い苦戦している米軍の『抑止力』(軍事力)の必要性を無条件に賞賛する始末である。
また4月に中国海軍の艦隊に対して海上自衛隊のイージス艦が監視行動と称してピッタリ張り付き嫌がらせをする南極海でのシー・シェパード並みの異常接近(ストーカー行為)でも、中国艦載ヘリコプターが海上自衛隊の軍艦に異常接近したと正反対に話の本質をすり替え『このような飛行は艦船の安全航行上、危険だ』と、改めて天安沈没での韓国軍報告並みの自衛隊の自作自演の『危機感』を無条件に追認してしまった。

『一見強気のゲーツ米国防長官』

ゲーツ米国防長官は5日韓国の哨戒艦沈没で、『米国は同盟国を全面的に支持している』、『北朝鮮に説明責任を果たすよう引き続き求める』、天安沈没は『北朝鮮による挑発的で無謀な行動』で『北朝鮮に責任ある対応を迫る』として『更なる追加的な措置』にも言及したが、『北朝鮮への刺激を避けねばならない』と正反対な矛盾した意味深長なことも語る。
ゲーツ長官の『更なる追加的な処置』の意味が、日本政府の考えるような『制裁』であるなら『北朝鮮への刺激』に他ならない。刺激を避けるなら『更なる制裁』も避けねばならない。
アメリカのゲーツ国防長官の南北両睨みの柔軟な朝鮮政策が透けて見える。
ただしゲーツ米国防長官は日本ついては強気一点張り。
普天間基地移設にも言及したが、日本の鳩山由紀夫首相を退陣に追い込んだ5月28日の日米合意について『あらゆる個人の政治家を超越する取り決めだ』と日本の首相交代にかかわりなく、新しい首相にも合意に従うよう求めた。

『煮え切らないアメリカ国務省』

アメリカ国務省のクローリー広報担当国務次官補は4日、韓国が安保理に書簡を送致したことについては、『我々は韓国の決定を支持する』と述べたが、対北朝鮮決議のについては、
『どのような対応をすべきかについては、誰も必ずしも定まった考えを持っている訳ではないと思う』
ゲーツ国防長官の中国への訪問中止にについても、国防省の強気の姿勢とは違い、アメリカ国務省は、中国がゲーツ長官の訪問を断った理由は『分からない』とした上で、韓国の哨戒艦沈没事件に関係がある可能性を指摘した。

『哨戒艦沈没で中国、ゲーツ防長官の訪問断る』

米国防総省当局者は2日、ゲーツ国防長官がシンガポールで4日に開幕するアジア安全保障会議出席にあわせて計画していた中国訪問を中止したと明らかにした。
米メディアによると、中国側が『都合のよい時期でない』と断ったが、米国防省高官は『長官は後日の訪問を望んでいる』と述べた。
ゲーツ長官に同行しているモレル国防総省報道官は『(長官は)これだけ重要な関係を(一時的にせよ)閉ざすべきではないと考える』、『米中間に問題が起きるたびに対話を中断するのではなく、継続的な連携強化に取り組むべきだ』との考えを強調した。

『アメリカが米韓合同演習中止、先延ばし』

韓国海軍哨戒艦天安沈没で『北朝鮮の潜水艦により魚雷攻撃であるとしか考えられない』と韓国軍合同調査団が断定したことを受け、北朝鮮に制裁的な圧力を加える為に急遽計画された来週の6月8~11日行う事になっていた北朝鮮沖合いの黄海での北朝鮮の潜水艦に対する米韓合同軍事演習を3日にゲーツ米国防長官が突然『準備が不足していた』ことを理由に『2~3週間延期する』と中止を発表する。
米韓合同演習は6月中旬以降に延期と韓国国防省が発表したが、シンガポールの会談でゲーツ国防長官は『米韓合同演習には順序がある。国連安保理討議をみてから次のステップを決めたい』と演習再開には言葉を濁し、言外に演習中止を示唆した。

『米韓合同演習中の出来事だった天安沈没』

鳩山由紀夫首相や岡田外相や日本のマスコミが考えているように、韓国軍合同調査団の言っていることが全部正しいと仮定するなら、
米韓軍事演習中の哨戒艦天安を北朝鮮海軍潜水艦が奇襲して、付近の海域に展開していた米韓両軍に全く探知されずに追尾されることなく、やすやすと潜水艦基地に帰還できたことになります。
事実なら、北朝鮮はレーダーにもソナーにも反応しないステルス潜水艦と誰にも探知できないスクリュー音の無い超ハイテク魚雷を持っているのですよ。
韓国海軍は魚雷攻撃され爆沈したのに、自分が誰かに攻撃された事さえ全く気が付かなかった体たらく。
勿論攻撃してくる相手も誰であるか、何処から攻撃してくるか全く判らない。
反撃するどころか、自分が魚雷攻撃された事実が分かるのが何と2ヶ月も時間が経ってからとは、到底戦争出来る軍隊では無い。
何の役にも立たない税金泥棒以下の悲惨極まる状態で、これが事実であるなら韓国海軍は世界の物笑いである。
これはもう現実の話であるとは思えず、アニメの世界の宇宙戦艦ヤマトでデスラー総統率いるガミラス星に迎撃不能の遊星爆弾で攻撃される地球軍と同じで、これでは勝ち目は無い。
本当ならこれ程怖いことはない。
しかし、それなら日本国の防衛問題を冷静に判断するならば、高いばかりで少しも役に立たない(北朝鮮製に歯が立たない)米軍に抑止力などあるのか。?との当然の疑問が沸いて来る。
軍事は観念や道徳の世界ではなく、もっともリアルな価値観が必要となる世界である。
天安沈没の韓国軍合同調査団で判明したことが現実なら、
今までの日本のように価格が高いが性能が劣るアメリカ製の兵器を購入する代わりに、性能的に世界一の北朝鮮兵器を自衛隊も買い入れる方が良いことになる。
アメリカのNASAですら冷戦時代の敵国ロシアからソユーズに使っているロケットエンジンを大量に購入する時代ですから、仮想敵国でも安価で性能が抜群に良いなら買わない理由はありません。
それならアメリカを含む日本以外の世界の全ての国が先を争って北朝鮮兵器を購入するので、北朝鮮もつまらないニセ煙草なんか作らなくとも絶大な国際競争力を確保出来て、今までのような深刻な外貨不足に困ることが決して無くなる。
そうなれば北朝鮮も金持ち喧嘩せずの例えとおり、失うものが大きければ無謀な事はしなくなるし過激な事も言わなくなるので一気に朝鮮半島の安全が保障されるでしょう。
めでたしめでたし、となります。
それにしてもこんな誰が見ても眉唾な、いかがわし代物が決定的証拠に見えるとは心底脱力するしかない。
これはふり込み詐欺とかリフォーム詐欺に何度もだまされる高齢者や、ねずみ講やマルチ商法、破壊的カルトに首まではまり自分の人生を駄目にする人達と同じ精神構造で、論理的な判断が出来ないで、科学的な『懐疑心』が致命的に喪失しているのです。根本的に理性的な客観的判断が出来ない人達なのでしょう。

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13 コメント

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ナイスな例え! (済州)
2010-06-07 08:52:02
…韓国軍の言っていることが全部正しいと仮定するなら、米韓軍事演習中の哨戒艦天安を北朝鮮海軍潜水艦が奇襲して、展開していた米韓両軍に全く探知されずに追尾されることなく、やすやすと潜水艦基地に帰還できたことになります。…これはもう現実の話であるとは言えず、アニメの世界の宇宙戦艦ヤマトでデスラー総統率いるガミラス星に迎撃不能の遊星爆弾で攻撃される地球軍と同じで、これでは勝ち目は無い。…

 とても解りやすい例えですね♪。沈没時間等二転三転する〝発表〟やら〝決定的証拠〟等を一々取り上げて論破するまでもなく、上記のような理性的な思考さえできれば、即わかることなのに…。6.2地方選挙の結果は、日本のマスゴミにも〝意外〟だったようで、野党民主勢力の勝因を、何とか「戦争だけは勘弁!;」という心理に矮小化していますね。
返信する
済州さん、はじめまして コメント有難う御座います。これからも宜しくお願い致します (逝きし世の面影)
2010-06-07 11:08:02
三大韓国紙の報道では『天安事件で安保優先のハンナラ党が有利』との情報が投票日直前まで流されていたのですが、結果は正反対になる。
徴兵年齢にある若者達の投票率が上がったので
>『何とか「戦争だけは勘弁!;」という心理』<
なるマスコミ分析は、何となく真実味が有るが、事実ではない。
まあ、読者から真実から目を逸らす為の悪質な世論誘導の類でしょう。
ハンナラ党ですが、5月20日の韓国軍合同調査団の発表後に一見強行路線に見えるように巧妙に情報操作していた
韓国は最初から実力行使(軍事制裁)は否定しているのですよ。
ハンナラ党政権が主張していたのは(実質は)北への宣伝放送程度です。
経済制裁も南北経済交流で一番大きく意味があるケソンは除外しているのですから実質的なものではありませんし、人道援助は除外するとはっきりといっている。
ですから南北は、口喧嘩は派手にやるが実は仲が良い夫婦のように幾ら悪口を大声で言ったとしても離婚(戦争)には絶対にならないことを韓国人の若者はよく知っている。

与党ハンナラ党が負けた理由は日本のマスコミの分析である『若者の厭戦気分』などではありません。
これは、韓国人の方が日本人よりも科学的だとか平和志向だとがではなく、
日本人拉致問題で正気を無くした日本人よりも、今の韓国人の方が北朝鮮バイアスが弱かったので、韓国軍合同調査団の魚雷説を冷静に判断する事が出来たと言うことでしょう。
日本人でも北朝鮮バイアスが弱ければ韓国人程度には真実が分かるのですが、02年の小泉訪朝から絶えることなく続く北朝鮮バッシングの結果でまともな判断が出来ない。。
マスコミ全てを動員した凄まじい北朝鮮バッシングを長年続けた結果、国内世論は大きく右傾化してしまい左翼護憲政党の共産党も社民党も一ケタ台の議席しかない弱小政党になると言うような日本政界全体が病的な状態になってしまったのです。
そして、恐ろしい事にネットを除けばこの問題では調査発表を疑う意見はマスコミでは一つもない。
政党でも自民から共産党までニュアンスの違い程度で殆ど違いが無く日本国は挙国一致状態です。
多くの政治ブログでも鳩山由紀夫と五十歩百歩の思考停止状態で、少しも疑っていない。
それでも記事にしているところはマシな方で多くの政治ブログが何も書いていない。
雑談ブログなら問題でないが政治ブログで、この問題を取り上げないなどは思考停止以前の判断の放棄でしょう。

今回、化粧品のコマーシャルかなにかのように誇大宣伝で、与党ハンナラ党は一見すると、普通の一般市民の誰もが怖がる戦争前夜を演出しているのです。
本気だったら大問題だった。
旧軍事政権の継承政党ハンナラ党李明博政権の発表が政治宣伝でなく全て真実であるなら、一挙に東アジア情勢は戦争前夜で一触即発、何時第二次朝鮮戦争が始まってもおかしくない。
ですから政治ブログなら何らかの見解を書いていないと可笑しいのです。
ですから一行でも書くか書かないかで、そのブログが政治ブログであるか、そうでないかのリトマス試験紙として今度の沈没事件は使えそうです。

返信する
こちらこそよろしくです♪ (済州)
2010-06-10 13:26:57
こちらこそ、よろしくお願いいたします♪。
 
>…拉致問題で正気を無くした日本人…絶えることなく続く北朝鮮バッシングの結果でまともな判断が出来ない。。
マスコミ全てを動員した凄まじい北朝鮮バッシング…国内世論は大きく右傾化…日本政界全体が病的な状態に…。
そして、恐ろしい事にネットを除けばこの問題では調査発表を疑う意見はマスコミは一つもない!。
…自民から共産までニュアンスの違い程度で殆ど違いが無く日本国は挙国一致状態。
多くの政治ブログでも鳩山由紀夫と五十歩百歩の思考停止状態で、少しも疑っていない。…>

 この期間(沈没が〝事件化〟され騒ぎ出してから)、実に多くのブログを訪ね歩いてきました。この問題を(冷静に)取り上げているごく少数のブログの中でさえ、コメント欄を見るや、明らかに〝思考停止〟→北朝鮮ならやりかねない、やったに決まっている、あの国は何も信用できない、…という輩が少なからずいて、気が滅入りました。努めて平常心を保ちつつ、(少ないとはいえ)いくつかある「調査結果に疑問を提示」している記事などを紹介しながら、反論を試みました。

 例えばこうです。北の検閲団派遣声明について「北はやってないと言い張るに決まっているから、受け入れ拒否は当然」等とあったので、「逆で見ても同様では?。米英豪…他、同盟国=北とは敵対。北の仕業というに決まっている」、中国も「調査団は公平でない」と提起した…。

 この他にも、朝鮮分断からの歴史、朝米間の対立と対話の過程を紐解いて色々語りかけましたが、まったく「聞く耳」を持ちませんでした(無力感に苛まれました;)。
 何を言っても「北は拉致したから、独裁だから…」信用できない!-の一点張りです。

 普段は新聞、雑誌など一切見ませんが、この件をどう扱っているか知るため、先日まとめ読み(図書館で)しましたが…(案の定;)上で仰っているような状態でした。…ロシア、中国がはっきりと「NO!」を突きつけ、アメリカも〝落としどころ〟を探りはじめているようですが、こういう動きも、マスゴミにしか接しない多くの日本人には、まったく見えませんね。…惜しむらくは、6.2選挙!(実質勝利とはいえ)ソウルと他の主要都市でも完全勝利を収め、〝2MB、即退陣!〟となってほしかった!です。
 〝真相〟はうやむやにしたまま、〝北朝鮮の魚雷〟というイメージだけがまたも残り、一人歩き(もはや暴走の域;)する状況を少しでも改善するため、これからもよろしくお願いいたします。私も微力ながら応援(知人らに宣伝)させていただきます!。 
返信する
SFドラマ、Xファイル (逝きし世の面影)
2010-06-10 15:23:15
済州さん、コメント有難う御座います。

新聞は矢張り読んだほうが良いでしょう。注意して読みさえすれば、十分に役に立ちますよ。例えば今回の調査結果に対して、よく読むとアメリカは『同盟国だから支持する』と言っているのですよ。調査団の結果を支持するとは言わず間接的に支持しているのです。
(最初から逃げ道を作っているが、これは王将で坂田三吉が初手に玉の逃げ道の端歩を突いて負けたように、これでは勝負に勝てません)

UFOや宇宙人モノではXファイルが最高の出来上がりで、それ以降でもあれ以上のものはないのですが成功した第一の理由(秘訣)は絶対に宇宙人もUFOも仄めかすだけで『実体』を出さないのです。これで真実味が出て成功した。
ところが今度の韓国軍合同調査団ですが、
何であんな丸まるの魚雷の部品を平気で出してしまったのでしょうか。?いくら何でも韓国人の有権者を舐めすぎている。
あれでいっぺんに形勢が逆転したのではないでしょうか。?
5月15日の報道では爆発した『魚雷部品の破片』だったのですよ。小さな金属片なら爆発した魚雷のスクリュウーの破片と言われても誰も反論出来ないのですが、丸まるの全く損傷していないスクリューですよ。
まるで劇画で、あれでは駄目です。
あれはコマーシャルなのです。あるいはハリウッド映画の手法ですね。
映画猿の惑星の衝撃的なラストシーンで主人公は海岸でニューヨークの自由の女神の残骸を発見し、自分が辿りついた未知の猿の惑星とは、実は未来の地球の悲惨な姿だった事を悟るのですが、
これは映画だから良いのであって、ドキュメントであれば納豆ダイエット程度の最低なやらせ以外の何ものでもない。
自由の女神を見つける前にマクドナルドの看板であるとかコカコーラの空き缶がいくらでも見つからないと可笑しいのです。
コカコーラやシェル石油のガソリンスタンドならいくらでもあるが、自由の女神は世界に一つなのでマクドナルドよりも早く最初に発見する確立は殆どゼロです。
最初に見つかったとすれば誰か(映画のスタッフ)が主人公のカメラ写りが映えるように用意して細工したと考えるべきです。

ですから北朝鮮製魚雷のスクリューの破片のと報道で、Xファイルの様に丸まるの実物を絶対に出さずに数センチの小さな金属破片を提示して北朝鮮の攻撃を匂わせると判断した。
これなら一時的には十分に信用させる事が出来るだろうと計算していた。
ところが、困った事に軍部やハンナラ党は欲張った。
小さな金属片では写真やビデオなどの訴える力が弱い。
テレビなどの映像メディアの力は今では想像以上で、人は9割を目からの情報に依存する生き物なのです。
それでアポロ11号では人類最初の第一歩の偉業を写真写りの良いように船外遠くにカメラを設置する。
それなら困った事にアームストロング船長よりもカメラを設置した人物の方が人類最初のなのです。
実はあれはビデオカメラを船長が船外遠くにハッチから投げたのです。『何しろ投げた船長の名前がアームストロング(強い腕)だった。』というのがこの話のオチなのですが、より劇的な効果を狙いすぎて大失敗した同じような話です。
韓国にしろアメリカにしろ、人間誰しも欲張ってはいけない。程ほどの効果で満足するべきです。
返信する
〝思考停止〟について (済州)
2010-06-11 10:29:03
 ありがとうございます。
> 新聞「注意して読みさえすれば、十分役に立つ…」。そうですね;。何だかんだ(衰退)言われてても、未だにその影響力(良くも悪くも)
は侮れませんし。以前とっていた○京新聞は、記事はともかく、「特報」欄は結構勉強になりました。ネットだと投書欄も見れませんし。
(図書館通いが多くなりそうです)。

 それにしても、管理人さんは、私のもやもやを、見事に、簡略に言い表してくださいます(感謝♪)。

 今回(調査結果)でいえば、「 や り す ぎ た ! =欲張った」。「良い加減」でとめておけば、うまくいった(かも)ものを(笑)。
 にも関わらず!です。前のコメントでも申しましたが…〝疑問を抱かない〟この日本社会の状況は、いったい?(原因は明白ですが)。
 上との関連で、前回仰っられた「 思 考 停 止 ! 」について。
 書きそびれて、後から思ったのですが。〝考えることをしないのなら、話すことも、書くことも止めて〟くれればいいのに!(なんて言ったら、某元総理(○の国発言)と同じか!と批判されますね;)。
(これまた図書館で;)最後まで読み終えてませんが、「反米と親米-戦後日本の政治的無意識」という本を最近読みはじめました。
 わずかに読んだなかで印象に残っていることは〝鬼畜米英(と言ってたの)が、一夜にして…〟という単純なものではなく、「ジョン万次郎」にまでさかのぼり、憧れと幻滅が交錯しながら…今に至っている…というような記述でした。また「日本人の良識」という本では、日本人は〝常識〟はあるが良識はない。即ち、〝みんな〝はどう思っているのか、みんなで
渡れば怖くない-というばかりで、何事も自分の頭で〝これは正しいのか否か〟と自問せず、流されると。…であれば、政府の広報、マスゴミの論調が180度変われば、〝空気〟も変わるのですかね?。〝拉致問題〟で言うなら、蓮池兄の発言がメディアで大々的に扱われれば、少しは変わるとは思いますが…。だらだら思いつくまま書いてしまって申し訳ありません。。
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Unknown (疑問に思う人)
2010-06-11 12:36:22
済州さん
蓮池透さんと誰か(忘れた)の対談が創という雑誌に載っていました。
それによると、経済制裁で北朝鮮が困っているというが、拉致問題も核問題も進展がない。目的を達成できていない。旧社会党や社民党は北朝鮮と良好な関係があった。そのパイプを活かすという方法もあったのに、強硬論一色でしゅんとなってしまった。というようなことが書いてありました。
確かにその通りで、経済制裁の目的=拉致問題の進展。であるならば、全然効果ないわけで、もう完璧に目的と手段が入れ替わってますからね。
しかし、蓮池透さんの意見が表に出ることは、まあ有り得ないでしょうね。
返信する
蓮池さんの意見 (済州)
2010-06-11 13:16:21
疑問に思う人さん。

>しかし、蓮池透さんの意見が表に出ることは、まあ有り得ないでしょうね。

 僕も(もちろん)そう思います(残念ですが;)。
 そもそも、〝解決!〟を声高に叫ぶ連中に、その気がないのですから。同じく蓮池さんは
、「(約束をことごとく破った事によって)日本は信用ならない!と、相手に思わせてしまった」とも明確に指摘されていますね(=表に出ることは尚ありえない;)。
経済制裁で困っているのは、在日朝鮮人と、日朝貿易に携わってきた業者の方だけであって、本国からすれば痛くも痒くもない事。
(日本政府が)よほどの阿呆でない限り、そんな事は解っているはずですから、仰るとおり、「完璧に!目的と手段が入れ替わっている」訳ですね。政権交代したのに、何ひとつ変わらず(むしろ、悪化ですか;)。
ただ困ったことに、中には、未だに本気で、〝(制裁によって)北は追い詰められている、崩壊させる事ができる!〟と信じている連中もいるようです。

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今の新聞を素直に読めば欲求不満に (逝きし世の面影)
2010-06-11 16:43:30
済州さん、楽しく読むに為には少し微妙なコツがあるのですよ。

どれ程腐敗したものにも少しは良心があり、産経の記事でも短信とか特報とかのべた記事には『アリバイ造り』のような不思議な真ともなものも混じるのです。これを探すのは実に楽しいですよ。
全部丸々都合の良いものを要求するのは無いものねだりの我侭で、今度の欲張った韓国軍調査報告書のように大失敗します。

北京発の時事通信によると、
韓国外交通商省の千英宇第2次官は8日、哨戒艦事件の国連安保理での対応で北京入りしたが、
千次官は北朝鮮に対する制裁措置が2009年の核実験を受けた国連安保理決議1874などで既に取られているので、
『哨戒艦沈没事件に関する国連安保理の追加的な制裁決議は実益がない』、『制裁を含まない非難決議を求めていく』と記者団に語っているのですが、日本の鳩山由紀や、今度の管新総理とは大違いです。完全に幕引きを計っていますが、なるべく穏便に制裁にならない様に北朝鮮に気を使っているのですよ。

また3ヶ月たってやっと処分の話が韓国内にでてきています。
哨戒艦沈没:軍首脳部を懲戒処分として朝鮮日報で、
監査院は10日、哨戒艦「天安」沈没事件をめぐる軍の対応について職務監察を行った結果、事件前後の戦闘準備態勢と状況報告、危機対応措置などに幾つか問題があるとして、李相宜(イ・サンイ)合同参謀本部議長と海軍作戦司令官、海軍第2艦隊司令官、空軍作戦司令官など軍首脳部に対する懲戒を国防長官に要請したと発表。
第2艦隊司令部は事件発生の2、3日前に「北朝鮮の潜水艇関連情報」を入手していながら、対応措置を取らなかったことが確認された、と監査院は発表したのですが、
これは論理が逆転していて無理ですね。
当時は全く魚雷を想定していなかったのですから軍は何らの警戒態勢をとった形跡がありません。
しかし軍なら敵からの攻撃に真っ先に反応しないと誰であれ非難されて当然で厳しく責任を取らされます。
この事件では、もしもあの調査報告書が全面的に正しいと今のようにあくまで韓国軍部やハンナラ党政府が主張したとしたら、韓国海軍や艦隊の司令部の責任問題に発展します。
懲戒程度ではすまない失態で、ロシア海軍の専門家チームの言う様に『本当なら韓国海軍は軍ではなく、穀潰し』で幹部全員の首は到底免れない。
あの調査報告が正しければ、大々的な海軍の上層部の責任追及に発展しますが、
反対に間違っていたら、でっち上げの事件を偽装した責任が軍やら政府やらが厳しく野党から問われる事になります。
この哨戒艦沈没の話、ハンナラ党や軍は早く穏便に幕引きにしたいが、まだまだ終わりそうには無く目が離せない。
どちらに転んでも、これから益々緊迫し面白くなってくるかも知れません。
返信する
疑問に思う人さん、済州さん、コメント有難う御座います (逝きし世の面影)
2010-06-11 17:21:33
蓮池兄の話ですが、これにはどうも裏がありそうですよ。まともに信用する気にはなれません。
日本政府は相変わらずですが、どうもアメリカ政府は拉致問題には飽き飽きしているらしいのですよ。
今では超大国アメリカもイラクとアフガンという二つの終わらない戦争を抱えていれ米軍の疲弊は行き着くところまで危険な水準まで来ていて、今更半世紀前の冷戦時代の遺物である朝鮮戦争を復活させる心算はさらさら無い。
北朝鮮とは早く手打ちして日本周辺にいる10万近い米軍を対テロ戦争に投入したいので、実は辺野古がどうなろうと海兵隊はグアムに移転させる心算で、在韓米軍は今では半分にまで削減することに成功している、
この世界的米軍再編に取っての一番の障害とは日本の小泉純一郎首相から続いている拉致問題であり北朝鮮バッシングなのです。この緊張状態では米軍は削減したくても出来ないで困っているのです。
田原 総一朗によると、米朝和解のシナリオは既に決まっており自民党政府に対して早く拉致問題を北朝鮮と決着するように厳命したにも関わらず福田も麻生も何もしなかったのでアメリカは日本政府に激怒しているとのことです。
去年の年明け早々のオバマ新大統領の最初の外国首脳のと会談である麻生太郎首相の訪米ですが、これが実に不思議な(日本にとっては失礼極まる)ホワイトハウスの対応なのです。

戦場カメラマンとホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月02日 | 軍事、外交
ジョージ・ワシントンとのツーショット、ホワイトハウスの奇妙な写真
2009年03月03日 | 軍事、外交
異例の日米首脳会談 記者会見なし、昼食会なし 
2009年03月07日 | 軍事、外交

ここに写っている我らが麻生太郎首相ですが、国際的な会議であるのにも関わらす日本国内であるのかと勘違いしたのか、何時ものように『救う会』の青バッジを付けたままでオバマと会談しようとしているのですが、相手もオバマは大事な同盟国である日本の首相とは(仕方なく)話はするが麻生太郎とは話はしたくないとの態度を露骨に出しているのです。
田原総一郎の話を聞いた後でこの写真を見れば、『なるほど!』と別な解釈が出来るのですよ。
大韓航空機撃墜事件の死刑囚で日本名蜂谷真由美韓国名金賢姫も蓮池兄と同趣向の話をしていましたよ。アメリカの書いた筋書きのとおりに語っているように思えてなりません。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-06-15 10:44:58
>アメリカは拉致問題に飽き飽きしている…。

「テロ支援国家指定解除、絶対にしないでくださいツ!;」と執拗に哀願するも願い叶わず、
「…忘れない」とのリップサービスだけ貰って〝お終い〟になりましたね(シンゾウ)。

 またまた本の受け売りで恐縮ですが、今読んでる「米国人の半分はNYの場所を知らない」から。第2章 でたらめな戦争。-米国は拷問まで海外にアウトソーシングという節で〝対テロ戦争〟の名目で、CIAが世界中で無実の人々を手当たり次第に〝拉致、 監禁、拷問〟している実態を列挙しながら、「ブッシュ政権が北朝鮮拉致問題を追及しないのは、同じ穴のムジナだからかも。」と締めくくっています。
 政治的な打算も勿論あるでしょうが、上記のとおり、米国はそもそも「拉致問題」を追求するなど、無理なんですね。いかに鉄面皮でも!。

>蓮池兄の話ですが、これにはどうも裏がありそうですよ。まともに信用する気にはなれません。…

 そうですね。私も「気をつけて」見ていくことにします♪。
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