逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

12月19日の北朝鮮、南朝鮮(韓国)、日本、橋下撤

2011年12月23日 | 社会

『三題噺ならぬお粗末朝、韓、日、徹の3・5題話』

2011年12月17日、北朝鮮のトップであるキムジョンイル(金正日)軍事委員長(総書記)69歳が視察旅行中の鉄道列車内で心筋梗塞にて死去したという。
しかし北朝鮮の現職の最高指導者の死亡が公式に明らかにされるのは二日後の12月19日の正午である。
その間、韓国や日本などの外交・情報部は、何の情報も入手していた形跡が無い。(『まったく気が付かない』では、到底済まされない)
面目丸つぶれの韓国情報機関では、『北』の遅すぎる死亡発表報道に(責任逃れの)謀殺説など様々な憶測が飛んでいる。
しかし過去には1994年の金日成主席82歳の死亡時でも今回と同じであった。
金日成が死亡して1日以上後の公式発表であったことから今回も『何かの特別な理由』ではなくて、『決められたことだけを忠実に守る』という単なる前例踏襲の形式主義(官僚主義的な慣例重視)の可能性が高い。
今回も17年前の前回と同じで、トップの死亡発表と共に息子の二代目襲名披露(今回は三代目)が行われているが、これも慣例重視(前例踏襲)であり何ら目新しいものは無く、自分で考えずマニュアルの通りに行動することを最大の価値観とする官僚主義的発想の見本であろう。
軍事独裁国家『北朝鮮』のトップの肩書きは軍事委員長であり、そして『軍隊』とは色々な組織の中で最も官僚的な『組織』でもあるのですから、今回その『軍』を優先する『先軍政治』を標榜する北朝鮮の行動が超官僚主義的(度外れた前例踏襲・慣例重視)権威主義になるのは何の不思議も無く当然だったのです。

『売家と唐様で書く三代目』

評判が芳しくない三代目であるが、これは下積み経験が無く苦労知らずに育ったことが大きく影響していると思われる。
この弊害を避ける目的で、『たわけ』など分割相続が否定され長子相続が原則だった江戸時代の封建制度の下でも町人など庶民層の道徳は民主的で合理的だった。
何百年も代々続くような商家の大店では、実子の長男次男は『のれんわけ』で分家させ、本家は有能な番頭を婿養子にして継がせ家業を盛り立てていたのです。
しかし、この合理的な日本独自の江戸時代の先祖の知恵(女系文化)は、非民主的な旧民法(徹底した男系文化)の80年で何時のまにか失われて仕舞う。
大王製紙の三代目社長(創業者の孫)は賭博に嵌り150億円も使い込み逮捕される。
この東大出のエリート社長は初めて訪れたマカオのカジノで大当たりして濡れ手に粟のぼろ儲けして、この成功体験で自分を『賭博の天才である』と勘違いして身を亡ぼしたらしい。
大日本帝国の三代目のヒロヒト天皇の例はもっと悪くて日清日露など『坂の上の雲』の成功体験に目が眩み、日本中を焼け野原にして三百数十万人の日本人(中国ベトナムなど侵略された側は2000万人以上)の犠牲という大失敗の挙句、最後はソ連軍侵攻と『坂の上のキノコ雲』の悲惨な現実の前に国家が崩壊する。
とかく苦労知らずの三代目は評判が悪いが、何事にも例外はあり徳川幕府の3代将軍家光は、世界的に珍しい300年近い長い平和な世の中を日本にもたらす事に成功している。平和国家日本を建設した徳川三代目の功績は大きいでしょう。

『何故か儒教的な不思議な北朝鮮と日本社会』

血筋が良いとの理由だけの三代世襲など日本国では、変化しない『同じである』ことが重視される伝統芸の歌舞伎だけではなくてパーソナリティが最重要の要素のはずの『笑い』の世界でも東京落語などでは摩訶不思議な世襲が行われるが、これはカミュの不条理劇かシェイクスピアの悲劇であり決して笑えない種類の話ですね。
『笑い』とは整然とした秩序の崩壊時に起きるので、悲劇ではまったく同じ話でも泣けるのですが、喜劇は難しく『何時もと同じ』では面白くなく誰も笑わない。
我が日本国では、御祖父さんの七光りで政治家になった小泉、安倍、福田、麻生、鳩山と5代も最高指導者(首相)に世襲政治家を据えたら日本が悪くなる一方になる。
仕方なく世襲でない管や野田を首相にしたら、もっと日本が悪くなるので今小沢待望論が沸き起こるが期待の小沢一郎もやっぱり世襲政治家なのです。
社会主義では絶対にありえない三代世襲を目指す日本の隣国の北朝鮮の実体は、社会主義国家ではなくて特殊な儒教的カルト宗教の国家であるとアメリカ国務省は看做しています。
社会主義は看板であるが中身が違う。
実は我が日本国に文化的に一番近いのは唯一の同盟国のアメリカではなくて、実は嫌韓嫌中のネットウョの若者が嫌悪する韓国である事実は動かしがたい客観的な歴史的真実である。
韓国のトップは長い間旧日本軍将校であり日本的教育を受けた人材が動かしていて、日本にしかない戸籍制度などを台湾と共につい最近まで維持していた。
その意味では世界広しと言えど今の北朝鮮に一番近い国家とは強大な雁字搦めの官僚制といい世襲が大好きなところといい、我が日本国以外に他には何処にも無い。
ですからマスコミが『不思議の国』と描いている北朝鮮の二十歳代の三代目の扱いが日本の天皇に似ているのです。
それなら日本の『天皇』よりも、無理だとは思うが徳川の『将軍』に似ていて欲しいですね。

『正しい情報が何も無い。お粗末な日韓どつき漫才』

金総書記死亡の翌日の18日、
隣国北朝鮮で前日に起きていた、この最新重大ニュースを2人ともまったく知らずに京都で日韓首脳会議が行われ、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は『慰安婦問題の優先的解決。』を主張して両首脳の会談内容は粗この慰安婦問題に絞られたらしい。
李大統領は首都ソウル市長選敗北など政権末期で求心力が低下しているので、この韓国国内の政治課題と関連して70年前の対日問題を煽り劣勢を盛り返そうとの思惑が見え隠れする。
大統領訪日の直前の12月14日、ソウルの日本大使館前に韓国の民間団体が『慰安婦の少女像』を設置。
野田首相は『1965年の日韓条約で慰安婦問題は決着済み』と以前の日本側主張を繰り返したが韓国の李大統領は『誠意ある措置が無ければ第2第3の(慰安婦の)像が設置されるだろう。』と発言した。
この日韓首脳会談での慰安婦問題でのソウル日本大使館前の『第2第3の少女像』ですが、闇金並みにエゲツナイ。

『連想したこと』

大使館前の小女像のニュースを初めて目にしたとき頭に最初に浮かんだイメージですが、金を借りた人の玄関ドアに『ドロボウ。金返せ!』と書いた紙を貼り付ける悪徳サラ金会社の強引な取立てですね。
それにしても『ナチスドイツ』にすべての責任を転嫁(国軍や国家を、ナチスと分離して責任無しと偽装)したドイツとは大違いで、同じ敗戦国でも日本は戦後処理が苦手である。
これでは日本は何時までも叩かれ続けるでしょう。
この問題ですが、嫌韓嫌中の『作る会』的な発想の『ありもしない従軍慰安婦』は問題外であるが、今の日本政府の『戦後処理が済んで終わっている従軍慰安婦』も矢張り問題であり、本質を見誤っている。
そんなことを『日本がわざわざ言う。』から揉めるのだとの現実が見えていない。
戦争に負けた側には、いくら悔しくても『悪かった』と謝るしか方法は残されていないのですよ。
ドイツは『全面的に悪かった』と一応謝った風を装っているので周りから叩かれないのです。
対して日本ですが、『悪かった』の一言がいえず、A級戦犯を顕彰する靖国神社に首相公式参拝するなど、わざわざ相手に叩くネタを提供し続けている。
『作る会』の主張の『日本は悪くなかった』が本当に正しいなら、『アメリカに押し付けられた現行憲法改正』など小手先の話ではなく、悪くないものが負けたままで終わらしてはいけない。
本当に『日本が悪くなかった』と思っているなら、今からでも遅くないからもう一度アメリカを相手に戦争をして物事の正邪の決着を付けないと、この話は決して収まらない。
日本が戦争に負け、東京裁判とサンフランシスコ条約で『日本が悪かった』と渋々か嫌々かは知らないが一度は『悪い』と認めたのです。
それを今頃『悪くなかった』では話が収まらない。揉めることは当然なのです。

『韓国軍やアメリカ軍用の慰安所』

歴史偽造の常習犯の『作る会』や産経新聞などが軍事独裁政権時代の韓国軍に直営の慰安所があった事実を発見して、その事実から『日本軍従軍慰安婦の嘘』なる真っ黒の事実を白だと言い張る大笑いの主張を行っているのです。
まったく自分の失敗に懲りていない。
米議会で対日避難決議の採択を防ぐ目的で首都ワシントンの新聞にアメリカ兵用の従軍慰安婦の事実を全紙面広告して、それまでは可決に反対していた親日派議員が全員引いて仕舞い、とうとう従軍慰安婦での日本非難が通ってしまう。
米軍慰安所の話とは、これは敗戦時に日本政府が占領軍の米兵相手の慰安所を建設していた何とも恥ずかしい事実を、あろうことかワシントンポストに全紙広告という暴挙を行った国辱行為。
この阿呆共が。
作る会文化人には、まったく羞恥心も思考力も無いのだろうか。
実に不思議である。
同じ日本人として少しは恥を知って欲しい。
敗戦直後に日本政府は占領軍として進駐するアメリカ兵用に日本国内に慰安所を建設してアメリカ軍に利用されていた歴史的事実が示すものは、敗戦以前には日本兵用に政府が慰安所を建設していた何よりの確実な証拠ですよ。
言い逃れ出来ない確証を、正反対に『慰安所は無かった』との証拠であると考えるとは考え方が根本的に狂っており、いくら阿呆な妄想にしても酷すぎる話である。
同じ手口では関東大震災時の朝鮮人大虐殺で、当時の四国や九州など地方の新聞紙面に『朝鮮人が井戸に毒物投入』とか『朝鮮人の組織的な暴動』との同一の記載があることから、『毒物投入や組織的暴動』が事実であったと主張しているのです。
今度の東北地方を襲った3・11大震災でも情報網が大混乱したが、当時は今よりももっと悪くて交通機関も通信網も限られていたのですよ。
東京から遠いこれ等の四国九州での同一記事から推測出来るのは、当時の日本政府が朝鮮人大虐殺に直接関与していたとの、『作る会』とは正反対の結論ですね。
軍事政権時代の韓国に慰安所があった事実ですが、昔の軍事政権のトップは旧日本軍の将校で、この方式は韓国独自の方式ではなく日本方式だったのですね。
従軍看護婦や従軍記者など、すべてが民間に所属しています。
慰安所も経営は民間でも軍の建設で、この事実は中曽根康弘主計将校も自分の功績として自慢しています。
男だけの軍隊の近くの売春宿は今も昔も世界共通で何も日本だけが特殊ではない。
日本だけが特別扱いされる理由は、米兵用慰安所を日本政府が建設した例が端的に示しているように官僚組織が発達しすぎている日本は、『公的存在としての慰安所』が作られた厳然とした事実がある。
この歴史的事実をネタに韓国が日本を執拗に叩いているのです。

『66年前の戦後処理と、20年前の冷戦崩壊後の戦後処理?』

日韓首脳会談の議題だったこの慰安婦問題ですが、実は話はもっと大きいのです。
この従軍慰安婦問題ですが、皆さんが良く御存知の通りで1965年の日韓条約当時には何の話も出ていない。
出て来るのは90年代の初め。
終わらない戦争の筈だった冷戦崩壊後の、極最近の話なのです。
その時から突然大問題になったのです。
日本は、ですから日韓問題と誤解していますが、南京大虐殺とも関連していて実はこの問題の本質は日米問題ですよ。
92年米議会で慰安婦問題での対日非難決議が出されだした。
去年には、とうとう可決されるまでなって仕舞ったのですが、従軍慰安婦問題はMade in コリアの粗悪品ではなくて、頑丈なMade in USAですね。
粗悪なMade in コリアなら今のように『解決済み』と日本が無視すれば、その内に自然解消する可能性もあるが、Made in USAなら時間の経過と共に益々状況は悪化する。
膨大な対外向けの国債残高やサブプライムローンやリーマンショックによる金融危機やベトナム以降のイラクアフガンの軍事行動の大失敗などで、絶大だったアメリカの権威や信用は地に落ちている。
今のアメリカの自慢できる戦争は対ファシズムの第二次世界大戦だけなのですが、天秤の原理で日本が悪い分アメリカの正義がより輝くのです。
だからアメリカとしては半世紀経とうが何遍も何遍も飽きず(懲りず)に『正義の為に戦った』と、大きな声で宣伝したいのですよ。
この場合には、当然韓国や中国は自分たちに有利に働くので、今のように勝ち馬のアメリカの筋書きに乗るのは当然過ぎるほど当然な話ですね。

『12月19日』道州制論者の都構想の欺瞞

同じ日に、軍事独裁国家『北』の最高指導者の突然の死亡が無かったなら、丸っきり日本国中のマスコミ報道は橋下撤フィーバー、一色に塗り潰されていたでしょう。
何しろ福島原発事故のインチキ収束とか従軍慰安婦での日韓会談での顛末とか、マスコミが報道したくないニュースが多すぎる。
日本のマスコミ各社ですが、その点この橋下撤関連では危ない地雷原が無いと勘違いしているのですよ。
大阪W戦ですが、これは丸っきり400年前の『関が原の戦い』だった。
主力の自民民主が怖気づいた訳でもな無いだろうが『戦いの後』(現在の状態)を考えていて日和見を決め込み、さっぱり動かない。
天下分け目の関が原では大阪方で真面目に戦ったのは石田三成とか大谷吉継など弱小の武将だけで後は高みの見物。今回は弱体化が著しい共産党程度では勝敗の行方は始めから判っていた。
『維新』の意味は、過去の理想的な政治体制を今に打ち立てることであり、橋下撤ですが、地方自治との考えではなくて会見ではっきりと『統治機構の改革』だと言い切っているのですが誰も批判しない。
『統治』の言葉が平気で出るなど度外れた上から目線も極まれりである。
都構想ですがその場その場の思いつき、単なる口から出まかせのパフォーマンスである。
彼の持論は道州制なのですが、都構想との整合性が何も無し。勿論説明も無い。

『気をつけよう。暗い夜道と撤ちゃん』

そもそも3年前の知事への立候補自体が、インチキ臭い。
あれは三流タレントのキャリア(ギャラ)アップが目的の不真面目なもので、知事就任時の府職員に対する最初の訓示では、『府職員のキャリアアップ』の必要性を語るが、その目的が何と転職時のギャラアップの話なのです。
到底真面目な話とは思えない。
私は4年間の任期満了まで絶対に府知事をしていない(途中辞任する)と断言していたのですが、3年半も良く持ったものです。
何万人もの職員を顎で使う快感が心地よくて、辞めたくても止めれなかったのでしょう。
今回も積極的な立候補の意志はまったくなかった。
知事と市長と候補が2人出れば自分はタレント復帰を考えていたが、困ったことに誰一人も手を上げない。
口は災いの元で、平松市長を叩き過ぎて今回出たくも無い市長選に出馬する羽目に陥る。
タレント時代には年収が3億円程度だったが政治家では当然ですが一桁低い。
今後、半年か1年程度の短期の市長辞任も大いにある得る話ですね。
小泉純一朗の不思議なフィーバーは三流政治家が二流タレントの真似事で思わぬ大成功した話ですね。
騙された国民こそいい迷惑である。
橋下撤フィーバーは三流タレントが政治家の真似をしたら、二匹目のドジョウがいたと言う、もっと馬鹿馬鹿しい話である。

『世界に例が無い都制度』

橋下徹の持論は、昔からずっと一貫して広域行政の道州制である。
そもそも今回突然政治家として橋下徹が唐突に言い出した『大阪都構想』ですが、以前には一言も主張していない。
橋下撤の言うように都構想が本当に良いなら、大阪都ではなくて今頃は東京都以外にも世界で多くの都市が採用しています。(1943年戦時体制として東京市を解体、東京府に吸収して東京都制度に変更)
八丈島や小笠原諸島まで管轄する東京都の様な不思議な大都市の例は、世界には何処にも存在しない。
話は正反対で、パリやロンドンなど他国の大都市は『市』の発展に伴い市域を拡大して大ロンドン市や大パリ市等になっているのです。
範囲が狭く窮屈な大阪市の市域の拡大(大・大阪市)は『市』の長年の悲願なのですが、これを阻んでいたのが実は大阪府の横槍なのです。
大阪府は、日本一面積が狭い香川県よりもたった1%分だけ大きいだけの2番目の狭さなので府の中心部の、大・大阪市の誕生だけは何としても阻止したかった。
ちなみに香川県の高松市は面積375km²で大阪市はその6割以下の222km²なので大阪市の市域の狭さは明らか。
行政単位としての大阪市の問題点とは、同じ政令指定都市の横浜や名古屋や神戸とは違いすぎる大阪市の市域の狭苦しさであることは誰にでも理解出来る筈です。
大阪府知事だった橋下撤は誰よりもその事実を知っていたが話を逆に描いて、大阪市の解体での大阪都の話に摩り替えたのですから丸っきり詐欺師ですね。

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2 コメント

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一銭も使わずに「貸し」をつくれたかもしれないのに (只今)
2011-12-23 17:45:11
 国連総会でナセル議長は、死去した金王朝の首領に「先例そして外交的礼儀に基づいて黙祷を」と呼びかけた。  
 「死屍に鞭打つ」故事を持つ中国は率先垂範し、 村八分の民俗習慣を持つ日本は米韓と共に退席したとのこと。
 なんと勿体ないことをしたのでしょうか。
 総理始めブルーリボンを付けている人たちは、真に拉致被害者を奪還しようとしているのでしょうか。
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尻尾(日本)が犬(アメリカ)を振り回す不思議 (宗純)
2011-12-24 16:07:02
只今さん、コメント有難う御座います。

この話は多くの日本人は誤解していますが、日本政府の主導でアメリカなど世界を振り回しているのが真実ですよ。
長い間日本は世界第二の経済大国であり、今でも世界一の債権大国なのですね。
北朝鮮と言えば今では拉致問題が『大問題である』とマスコミや政府が強調されているが、皆さんまだ覚えていると思いますが昔はテポドンだったのですよ。
1998年に北朝鮮が人工衛星の打ち上げ成功したと言った、あの事件です。
米中ロなど世界各国は、北朝鮮が打ち上げに失敗したと発表する。
日本一国だけが『ロケットではなくてミサイル実験である』と強引に主張して世界にも認めさせ、北朝鮮制裁に動く訳です。
この成功が高くついた。
日本の言い分ですが、実はそれ程間違っているわけではなくてソ連の世界初めての人工衛星スプートニクの時代から大陸間弾道弾と人工衛星の打ち上げは同一技術。
ところがノーズコーンの無いテポドンでは大気圏再突入が出来ないので、人工衛星との米中ロ(ついでに北朝鮮)の主張の方が正しく日本は間違い。
ところが日本の間違った方の主張が国際社会では通って仕舞うのですが、この成功体験が日本政府をとんでもない方向に向かわせる。
これは日清日露の『坂の上の雲』の成功体験が『坂の上のきのこ雲』の第二次世界大戦の失敗に繋がった話に似ている。
「北朝鮮の人工衛星」批判社説に疑問
2009年03月10日 | 東アジア共同体
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/9a3512bedcedaa9531249ab43a032693
続、 「北朝鮮の人工衛星」批判社説に疑問
2009年03月13日 | 東アジア共同体
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/61a7f07b186b4c2d620665f159eeee12
日朝首脳会談で拉致問題で北朝鮮が謝罪したら、あとは日本国は一直線に走り出して止まらない。
当時300億円だった貿易額は半減するが06年には日本側は輸出を禁止、09年には完全な輸出入禁止の鎖国政策。
アメリカの対北政策は日本とは大きく違い08年にはテロ支援国家の解除など何とかして対話路線を模索するが、ここでも日本が妨害して『テポドン2で制裁』を主張して、『制裁があれば6カ国協議はボイコット』と主張していた北朝鮮は予告どうりの行動に。
それ以降3年間も完全に北朝鮮の対話の場所が無くなったが、節目節目で妨害をした日本政府の責任は大きいのですよ。
数日前にテレビに安倍晋三元官房副長官が出てきて毅然として対北制裁で拉致家族の奪還を叫ぶが、その方針は9年間やったら完全に行き詰まったのですよ。
02年の秋の時点で安倍とか重村とかは日本側の毅然とし強攻策で、『北朝鮮の経済は日本無しでは持たないので、年末までに拉致問題は解決する』との超楽観論だったのです。
事実は9年間もまったく動かず悪くなる一方。
安倍晋三は、自分の失敗から何一つ学んでいない。
野田佳彦もまったく学んでいない。
就任以来国際会議や外国首脳との会談でも青バッチをつけてアピールしていて、拉致問題が日本側の得点であり、国内でも今での票になると思っているのですよ。
事実は正反対。
北朝鮮問題では日本政府はお荷物なのですね。
拉致問題とはそもそも30年前の日本人十数人の人道問題なのです。
その意味では従軍慰安婦の問題点と、まったく同質の話であるとの当然の常識が理解出来ないのですから哀れですね。
救う会の青バッチを胸に着けて、韓国大統領に向かって『日本政府として、従軍慰安婦問題は既に解決済である。』と主張する態度は、そっくり今の北朝鮮当局の拉致問題での主張と瓜二つだとの認識が無いのですよ。
しかも日本人拉致は十数人の話だが、朝鮮人慰安婦問題は数十万人の話であり、到底比較出来ないほどの大問題だとの認識が無いのですから、救いがたいですね。
日本外交ですが、わざと失敗しているのですよ。
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