逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

西野J惨敗で観客が途中退席、大ブーイング

2018年05月31日 | スポーツ・文化
後半、頭を抱えるサッカー日本代表の西野 朗監督(日産スタジアム)最大交代枠の6人を使いきり残り15分は4バックへの変更も試みるが、最後までゴールは遠かった。

『西野ジャパン2失点完敗 試合中に観客帰り始める、試合後大ブーイング』05/30 21:23 デイリースポーツ

「キリンチャレンジカップ、日本0−2ガーナ」(30日、日産スタジアム)
西野朗監督(63)率いるサッカー日本代表(FIFAランク60位)がW杯ロシア大会へ向けた国内最終戦で、ガーナ戦(同50位)に0−2で完敗した。
ハリルホジッチ前監督時代にはなかった3バックを採用した西野ジャパン。開始8分、DF槙野が与えたPKをMFパーティーに直接決められて先制を許す。
後半開始からは代表戦7カ月ぶりとなるMF香川らを投入したが、逆に6分にGK川島がPKを決められた。
雨の中、テクニカルエリアに立ち続けた西野監督は、「トライはたくさんできましたが、結果を出すことが大前提。それが出せなかった」。3バックについては「時間とともに機能しているところもありましたが」、「序盤の入り方がスムーズでなかった」と厳しい表情。
本大会直前の指揮官交代を不安視する声が渦巻く中での完敗。
後半40分頃からは帰り始める観客も目立ち、試合後は乏しい内容に大ブーイングが起こった。
(抜粋)



『飛び交う大ブーイング「恥ずべき試合」で負けた西野ジャパンの問題点とは?』5/31(木) THE PAG

降りしきる雨を切り裂くように耳に届いた、ファンやサポーターによる大音量のブーイング。
30日に行われたワールドカップ壮行試合。4月に慌ただしく発足した西野ジャパンの初陣にして、正式メンバー23人が発表される前日の最終選考会で、ロシア大会に出場しないガーナ代表に、それもわずか17人で2日前に来日した、時差ぼけに苦しんでいる主力不在の若手たちに完敗を喫した。
日産スタジアムのピッチでは壮行セレモニーが華やかに催され、人気音楽ユニット『ウカスカジー』の歌声が響き渡っている。
DF吉田麻也(サウサンプトン)は「恥ずべき試合だった と思います」。
「勝って壮行会的なものをしてほしかった。これは間違っていると思いながら(ファンやサポーターの方々も)、セレモニーを見ていたんじゃないですか」。
ガーナ8本、日本は14本のシュートで0点。
日本を6大会連続6度目のワールドカップへ導いた、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督を「座して死を待ちたくない。ワールドカップで勝つ確率を、1%でも2%でも上げたい」と見限った日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、独断で指揮官交代に踏み切った。
21日からの合宿中に監督が「予想以上に選手たちの状態が整っていない」と嘆いたが、コンディションが整っていないのを承知のうえで、岡崎らを招集したのだから無理もない。
西野ジャパンの最大のサプライズはポルティモネンセSCで10ゴール12アシストと大活躍し、ハリルジャパンの3月のマリ代表戦でもゴールを決めた中島翔哉の落選だった。
森岡亮太(アンデルレヒト)や久保裕也(ヘント)、堂安律(フローニンゲン)も然り。結果を残した選手が不在ならば、チームに躍動感は生まれない。後半から投入された香川も入れ込みすぎたのか、時間の経過とともにガス欠気味。
ワールドカップの壮行試合でブーイングを浴びせられたのは、2度目の決勝トーナメント進出を果たした2010年の南アフリカ大会直前、岡田ジャパンが韓国に0‐2の完敗して以来。
このとき開き直った岡田武史監督が不振の中村俊輔を切り、システムもポゼッション型から堅守速攻型に180度変える大なたを振るってチームはV字回復。しかし、今回はワールドカップ直前に指揮官交代という未曽有の大揺れに。
(抜粋)



『西野J完敗、観客大ブーイング ガーナに0―2』2018年5月30日 朝日新聞

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を控えた日本代表(世界ランク60位)は30日、日産スタジアムで、ガーナ代表(同50位)と国際親善試合で対戦し、0―2で敗れた。開始早々にFKで先取点を奪われると、後半にはまずい守備からPKを献上して2失点目。高い位置でボールを奪い、攻撃に転じるといった狙いは、発揮できなかった。西野監督が就任して初めての試合となる日本の先発布陣は、3―4―2―1。右に吉田、中央に長谷部、左に槙野の3バックを採用した。31日には、W杯に臨む日本代表メンバー23人が発表される。
(以下省略)

前半、シュートが決まらず天を仰ぐ本田

『W杯選考「スポンサーの意向」は影響するのか 中島落選』2018年5月30日 朝日新聞

サッカー日本代表の「ビッグ3」と呼ばれる本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人が、西野朗監督が選んだ日本代表候補27人に入り、ガーナ戦の翌日、W杯ロシア大会の23人が決まる。
「スポンサーの意向」
「ピークを過ぎた選手に期待できない」「成長株の若手を起用して欲しかった」、「スポンサーの意向で選ばれた選手を応援する気になれない」などネット上では3人を外したハリルホジッチ前監督を支持(選考に対する批判)が目立った。
気になるのは「スポンサーの意向」で、前監督解任時にも同じ風評が立っている。
過去には1988年ソウル五輪出場を目指した石井義信は、『日本代表の選考は、監督が全員を選べたわけではなかった』(スポンサーの影響を受けた協会幹部の意向を聞き入れざるを得なかった)と明らかにする。
西野監督も選手選考は『趣向が偏ってしまう部分もあると思うが、有能なスタッフもたくさんいるので、違う意見も聞きながら』と語っている。
けがで欠場が長かった香川は、『アディダスの契約選手だから』。
アディダスは日本サッカー協会のオフィシャルスポンサーで、2015年から8年間の契約は総額200億円を超える。日本代表の裏方スタッフにはアディダス社員がいて、日本代表の背番号10はアディダスの契約選手。ただし、今季ポルトガルで大活躍した中島翔哉は選考から漏れたが、アディダスと契約していた。
(抜粋)

『何とも「愛国的」ではあるが、あまりにも不真面で無責任な日本のマスコミ各社の報道姿勢』

FIFAワールドカップ(2018年ロシア大会)に出場出来ないガーナの2軍チームに完敗した西野ジャパンを報じない。たぶん『日本の恥だ』とか『日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長の大失敗だ』と全員が思っているのである。
不思議なのは、目の前で日本代表の最後の壮行試合での大ブーイングとか観客が試合途中で帰って仕舞うなど前代未聞、空前絶後の大珍事が起きている異常事態に対して、日本のマスコミが沈黙している事実である。(この不思議ですが、色々なことに思い当たるのですから不気味)

『何時ものことだ』とはいえ、『インターネットと既存のメディアとの乖離が大きすぎる』

テレビのニュース枠などは相変わらずマイナー競技である日大アメフト部の暴力事件を報じているが、目の前のサッカーワールドカップという世界一メジャーな競技、しかも今回はニュース的にもっと面白い事実に対して全員が目をつぶる不思議。今回の30日のガーナ戦は壮行会とW杯の最終選手選考会を兼ねていて6月2日には西野ジャパンはロシアに向けて離日するのです。(日本のファンが直接目に触れる今報じないで、何時報じる心算なのだろうか)
★注、
今回ですが正しく日本代表の惨敗を報じたのはネットメディア以外ではデイリースポーツとか朝日新聞などごく少数だった。『赤旗』では1行だけブーイングとか途中退席を小さく報じるが、他のテレビとか全国紙はすべて無視している。(ただし、朝日や毎日新聞のような全国紙では発行する地域が違ったり時間が違うと記事が違っていたり、新聞紙面にはあるがネット上に無い場合と、逆にネット上には記事があるが紙面には無い場合の両方がある)


日本代表発表会見に臨んだ関塚技術委員長、西野監督、田嶋会長(奥から)

ロシアW杯はベテラン中心…セルジオ越後氏「部活的、ある種“日本的なチーム”になったね」5月31日(木)19時53分 サッカーキング

日本サッカー協会は31日、2018 FIFAワールドカップ日本代表23名を発表。サッカー解説者のセルジオ越後は、
“謎の会見”という感じだったね。ゴールキーパーとフィールドプレーヤーという発表は初めて聞いたよ。つまりはまだ、チームとしての戦い方などが決まっていないという裏返しだね。ビックリ、という感じだ」
雰囲気も暗かったね。まるで退任会見のような重苦しい表情だった。日大アメフト部の釈明会見のような感じすらあったね。田嶋会長のあいさつはまるで、選挙演説で原稿を読んでいるような感じだった」
「今回の選考で落選になった選手への理由も具体的なものはなかった。・・・経験の差で選んだというのであれば、カズを選んだっていいくらいだ。」
大学なら4年生、高校なら3年生が優遇されて最後の大会に出るようなこと。ある種“日本的なチーム”になったんじゃないかな」
(抜粋)



『玉虫色に抱く不安。西野監督とハリルホジッチ監督の決定的な違い』5/24(木) Yahoo! ニュース

自分の眼で世界基準に合う選手かどうかを判断したハリルホジッチとは違い、西野監督の場合は、その見極めができないので、環境ベースの実績で個人を評価するしかなかったのではないか。
西野監督が必要のないポリバレントだの、スペシャルだの、かえって難解になり混乱に引きずり込んだ。もっとシンプルに論理構成して伝えられないものか。西野監督の言葉は、玉虫色ではっきりしない。聞いていて、ストレスを感じることばかりだ。
シンプルで強かった前任者ヴァイッド・ハリルホジッチのメッセージ
話は長くとも、いつも明快だった。
クラブで出場機会がない選手は呼ばない。体脂肪率がオーバーした選手は呼ばない。縦の意識、相手の裏を突くことが大事。デュエルで戦うことが大事。メッセージがストレートで、伝わりやすかった。
コミュニケーション不足で解任した監督が通訳を介して話したメッセージのほうが、自国出身の監督よりも、はるかに分かり易いとは。皮肉なものだ。
ハリルジャパンでは、選手たちも基準がわかっていたからこそ、Jリーグはデュエルの意識が上がり、縦パスの比率が増え、それがデータにも表れた。 ハリルホジッチはいつも退路を断ってストレートに話すので、相手にしっかりと届く。
メッセージにパワーがあった。
「Aではあるが、Bのケースもあり、Cでないとも限らないし、Dの可能性もある」 では、メッセージが弱すぎる。たとえ状況を正確に描写したとしても、誰にも届かない。誰にも影響を与えない。「Aだ」とシンプルに言い切れるのが、ハリルホジッチだった。彼はそうやって、選手の土壌を作り出した。
ハリルホジッチの戦略を継承すべき立場にいたはずの西野監督が、玉虫色の発言で混乱を巻き起こしており、まったく、不安しかない。
(抜粋)
5/24 清水英斗 サッカーライター

『責任者に責任が無く、自分で決められない日本』を象徴するような話

日本サッカー協会は31日の午後4時まで正式メンバーの発表を遅らせたが、2018年FIFAワールドカップ ロシア大会に臨む日本代表23名の登録期限は6月4日なのですから、あまりにも遅すぎる。国内最後の30日のガーナとの試合は日本代表23名で戦うべきだった。
明らかに盛りをすぎた本田や香川など『いわゆるビッグ3』を日本代表から外そうとしていたハリルホジッチ監督をバッサリ切った日本サッカー協会(田嶋会長)ですが、都落ちした本田の特集記事で『最後のワールドカップ出場』をひたすらプッシュ。露骨に本田の日本代表入りをアピールしたNHKなどスポンサーの圧力に抗しきれず年功序列で23人を選ぶ様子はまさに初戦敗退する田舎の高校野球と同じレベル。日本代表として何とも情けない話である。
(★注、高校野球でも甲子園で優勝を狙うような実力校は昔の実績では無くて、実力本位で出場メンバーを選んでいる)


(おまけ)

久保らに興味なし…各国リーグの「格」だけで判断 6/1(金) 日刊スポーツ
外れたのは残った26人のうち、いずれも実績に乏しく年齢が若い順に3人。「忖度ジャパン」が完成と、痛烈にこき下ろされた。

なぜ西野監督はビッグ3を選びハリルの申し子達を斬ったのか?  6/1(金)  THE PAGE
抑揚のない淡々とした口調で、・・西野朗監督が選んだ顔ぶれにサプライズはなかった。
西野監督は、「私が会った日の状況を見る限りでは、果たして(ワールドカップに)間に合うのかな、という思いを確かに抱きました」と言っていたので、むしろビッグ3の本田圭佑、岡崎慎司、香川真司がそろった方が驚き。
代表メンバー23人の平均年齢は28.17歳と、6度目のワールドカップで最も高くなった。

「ロシアW杯最弱国の1つ」仏紙、ガーナに敗れた日本代表を酷評 6/1(金) GOAL
フランス紙『レキップ』は、「2018FIFAワールドカップ・ロシア15日前、日本はガーナに敗れた」と題し、次のように酷評した。
「ロシアW杯で最弱国の1つである日本は、大会15日前でも、いまだ危機にひんしている。水曜日の試合でガーナにも敗れ、これで4連敗だ」




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 長崎県「米軍佐世保基地」周... | トップ | 歴史的な米朝首脳会談を主導... »

コメントを投稿

スポーツ・文化」カテゴリの最新記事