被災地の写真はありません。
撮れませんでした。
とても!カメラを向けられません。
カメラを手にすることさえ憚れる光景に唖然とするばかりでした。
<芙蓉>
病気療養中だった主人のお姉さんの訃報に、
取る物も取り敢えずの帰省になりました。
お姉さんの嫁ぎ先は、未曾有の大惨事に襲われた「南三陸町」です。
菩提寺も津波に流され仮のお寺にて葬儀を行いました。
南三陸町の主要道路はガレキは片付けられて通行ができましたが、
目の当たりにする爪跡の凄まじさは言うまでもなく想像以上の無残さに息を飲むばかりでした。
亡くなった姉さんには申し訳ないと思いつつ…
火葬場でも告別式でも、震災の話題で持ち切りです。
親戚縁者が集まるので、安否情報やら仮設住宅の場所の確認を取り合っていました。
現実問題ですからお姉さんもきっと許してくださるでしょう。
<ハマユウ>
静かに優しく…義姉さんに捧ぐ花。
滞りなく葬儀を終え次は私の身内への震災見舞いです。
以前にも触れましたが私の実家は「気仙沼市」です。
津波で流された我が家の基礎部分を見た時には涙も出ないほどのショックに打ち拉がれました。
周りも目を覆いたくなるほどの変貌です。
お盆までには仮設住宅に入れるような話しでしたが工事が遅れ20日過ぎになるそうです。
疲れとストレスで言葉数が少なくなってる姉、弟の様子に、
後ろ髪引かれながら帰る私も胃が痛む想いにかられました。
海岸線の松林は根こそぎさらわれ道路際まで海です!!
遥か彼方の水平線は何事もなかったような海の青さが戻り、
なお、いっそう悲しい気持ちにさせられました。
留守中に届いた
<トルコ桔梗>
暮れにストックを頂いたパート時代の奥様から、
お中元としてトルコ桔梗の花が届いていました。
お隣のお婆ちゃんが大事に水切りをして綺麗なままの状態で保存して下さいました。
優しい色合いと優しい思いやりに感動と感謝です。
感慨深い 1週間前倒しの帰省となりました。