(´・ω・`)ショボーン

いろいろと…

2002/07/23

2004-11-07 | LostG
声優っていうのはなんなんだろう?と考える事があります。 声優っていうのは誰でもなれるものだと思います。 なぜなら、人にはそれぞれ個性があるからです。 現実世界で凄く多くの人達が暮らしていて、そして、多くの人達の個性は十人十色です。 この世の中に声が全く同じ人は限りなく少ないです。 声っていうのは空気の微細な振動によって形作られているものですから、声が同じという事はその波長が似通っているという事になります。 しかし、この世には限りない数の波長が存在しています。

例えば売れっ子の女性声優さんに太い男の声でしゃべってくださいと頼むとします。 しかし、人間の声質には限りがありますから、実際に太い声の男の人にはかないません。 よりリアリティのある素晴らしい作品を求めるならば、その声を吹き込む対象に合った人を選ばなければいけません。 最近では、同じ声優さんがたくさんの作品に出演されている事が多いですが、はっきり言わせて頂くとプロデューサーが無能であると思うのです。 または、金儲け精神であると。 そんな思いで作られた作品に素晴らしいものなんてありえません。

でも中には素晴らしくヒットしている作品もあるじゃないかと思うでしょう。 しかし、それはただ単に周囲に流された結果にすぎません。 日本人は特に多いのですが、流行というものに対して同調しようとする傾向があります。 あなたは本当に心の底から、その作品を自分自身の思いで素晴らしいと思えたのでしょうか? 「なんとなく良かった」ほとんどの人は答えに詰まり、そう考える事でしょう。 答えが出ないで少しでも考え込んでしまったという事は、それはあなたの本心ではないからです。

人は誰でも自分の心に嘘をつきます。 それは、そう思う事で心が楽になるからです。 自分の心に嘘をついて楽になりたいのです。 本心のままの自分でいる事は、とても辛い事です。 しかし、自分の心に嘘をつく事は決して悪い事ではありません。 なぜなら、そのお陰で人は過去に起こった辛い事や悲しい事を一時的に忘れ去る事ができるからです。 人間の心の構造は不思議なものですね。

大分、話が脱線してしまいましたが、声優の話に戻ります。 私は声優は人数が多ければ多いほど、業界の質が上がるものだと思っています。 一部の売れっ子だけを頻繁に起用する事はお金は儲かるでしょうが、作品の質は非常に低いものになってしまいます。 誰の心にも残る作品がこの世には存在します。 そういった作品は、作品に登場する全てのキャラクター1つ1つに対して、声優が非常にマッチしていたという事です。 どんな人がそのキャラクターの声に合っているのか? それを決めるのはプロデューサーの手腕にかかっています。 より多くの人達に受け入れられる作品。 そして、心にいつまでも残る作品。 それを作り上げられたプロデューサーこそ真のプロデューサーであると言えるでしょう。

「その時だけは人気があった作品」ではダメなのです。 20年後、40年後にも多くの人達の心に残っている作品でなければ、質の高い作品とは言えません。 金儲け主義なプロデューサーが何人いる事でしょう。 その度に私は眉間にシワを寄せて、その力のなさに嘆息するのです。 こんなものが一流気取りで横行していていいのだろうか?と。。。