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「能登キリシマツツジ」は能登の風土に数百年に亘り、各家庭の庭先で大切に育てられてきたツツジです。
このツツジの魅力は、何と言っても真輝の赤です。
花の形や赤の色彩の美しさは、他のツツジの比ではなく、人の心まで引きつける何か魔力を秘めたツツジかも知れません。
今日は、能登の志賀町(旧富来町)鵜野屋で庭先に丹精込めて育てておいでる、角畑勲さん方を訪ねました。
庭先には、立派なツツジが今を盛りと咲き誇り、茶の間から角畑さんのおばあちゃん(87歳)が、にこやかな顔で沢山の皆さんに、こうして見て頂けるのがとても嬉しい。遠い所から有難うございます、と言って手を合わせていた。
おばあちゃんからの話では、私が都会に出ていたが、21歳のときに、親戚で不幸があるから直ぐ返れと言われて帰った所、翌日に無理遣りこの家にお嫁に連れてこられたと笑っていた。
今回の地震では、家の中でウロウロとして泣いていた所へお父ちゃん(長男)が帰ってきて、ばあちゃん何してるんやーと言って、背負って集会場に連れて行ってくれた。嬉しかった!!・・・
現在の家は、明治30年代の新築で110年も経過している旧家ですが、この度の震災でも大きな被害から免れましたが、隣の家は倒壊したり、傾くなど明暗を分けていた。
この集落も、多数の家や構造物等に大きな爪痕を残しており、小学校のグランドに仮設住宅が並んでいました。
被害の大小は、地盤の堅さにあり、何でも土台からで、盛土部分での沈下が目立った。
「下垣内方の能登キリシマ・家や納屋に傾きがあり深刻な被害を受けていた。」
「中平稔方の能登キリシマ・奥さんの話では、このキリシマが二代目で、一代目の分家が町内に広まった。中平さん方も自宅にかなりの被害を受けており、自宅前の住宅が倒壊した。」
「鵜野屋集落-震災爪痕の一部」
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