気まぐれネコめくり

家族は3にゃん(娘)、主人、私。

歩行器で暴走する父

2006年02月11日 19時54分59秒 | 日常の雑談
歩行器で思い出した実家の父の話。昨年の秋のこと実家の母から「お父さんとケンカしてもう3日も口もきいてない」と電話が来ました。仕方がないので、とーちゃんと二人で私の実家に顔を出しに。80歳の父は、とてつもなく頑固じじいだが、私の言うことなら少しは聞くみたい。その日もかなり腰痛がひどかったらしいが私たちには言わず、かなり上機嫌でいつものように同じ話を何度も繰り返し、私たちはほぼ拷問状態。その深夜に再び母から電話で「お父さんが動けなくなったから救急車を呼んだ」。慌てて病院へ行ったら、腰痛が悪化してトイレにも行けなくなったらしい。母とうちのとーちゃんと私の3人で、翌日また病院へ行って、あきれてしまった。歩行器をマイカーのようにして、病院中の廊下を滑って遊んでいる。整形外科の病棟なので、廊下には足にギブスをして車イスを使っている人やゆっくり歩行器で歩いている人ばかり。その横をスイスイと追い越していく父を見て、思わず他人の振りをしたくなりました。「昨日の今日なんだから寝てないとダメじゃないのよ」と言ったら、父は「これは(歩行器)、スイースイーと進んでラクだから大丈夫」だと言ってニコニコ顔。「暴走じじい」と化している。看護士さんからもかなり怒られているらしいが、父いわく「オレに歩行器を壊されると思ってやがる」ときた。驚いたのは、エレベーターには自分で歩行器を持ち上げて乗り、持ち上げたまま180度向きを変えていた。「な、なにやってんの。腰が悪いのにそんなの持ち上げて。持ち上げなくてもキャスターが付いているからグルッと回ればいいでしょう」といったら、「お、そうだな。お前は賢いなあ」ときた。それくらい誰でもわかるし、歩行器を持ち上げられるくらいなら、さっさと退院しろ。と言いたくなりました。

買い物カートが歩行器に

2006年02月11日 17時48分34秒 | 日常の雑談
一昨日の夜にうちから車で15分ほど行った所に、とにかく広い量販店というのかスーパーというのかがあり、そこに買い物へ。とーちゃんは、そこに行くと必ず買い物カートに上半身をゆだね歩行器のようにして、私の後ろからついてきます。「野菜の買い忘れがあったから、ここで待っていて」と、とーちゃんを置き去りに。野菜売場は「ふりだしに戻る」みたいな場所で、かなり遠い。そこに行くまでに、私たちと同年代らしい40代の夫婦を何組も見かけました。奥さんがスタスタと歩き、おやじ族は皆、うちのとーちゃんと同じにカートを歩行器のようにして疲れ切った姿で後を追っていました。あっちもこっちも同じ姿で「おじい専門のリハビリセンターにいるみたい」と笑いそうになりましたが、待っていてと言った場所にとーちゃんがいない。どれがうちのとーちゃんだか分からなくなり探すのが大変でしたが、お菓子売場で発見。迷子のおじいを見つけた気分です。レジでは、カートに入れた覚えのない駄菓子が下の方から出てきて、とーちゃんの顔を見たら笑ってごまかしてました。子供じゃないんだから、どさくさまぎれで隠してまで買おうとしないでよ。