新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ウズラも危険な鳥インフルエンザH7N9

2014-02-28 07:30:14 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

 中国の鳥市場とひとくちに言っても、そこには種々様々な鳥がいます。鳥インフルエンザH7N9で本当にヤバイ鳥は何なのか・・・

  • 鶏、ウズラ、ハト、北京ダック含む鴨3種、ガチョウ(chickens, Japanese quail, pigeons, Pekin ducks, Mallard ducks, Muscovy ducks, and Embden geese)の咽頭スワブ採取。
  • A/Anhui/1/2013 検出されるも臨床症状を呈していない例。
  • ウズラと鶏では、他の種よりもはるかに大量かつ長期間のウイルス排出が認められた。
  • ウズラでは、直接接触で効果的に感染していったが、ハトや北京ダックではそうならなかった。
  • 咽頭スワブでは、肛門スワブより、はるかに抗体価が高かった。
  • 遺伝子分析ではN123D, N149D, and L217Qのアミノ酸3部位変異が高頻度で見られた。

 中国人は翼のあるものは飛行機以外、4本足のものは机以外何でも食べると格言がありますが、今回の調査対象になっているものはすべて、食品とみなされているものです。鳥市場に普通に売っています。

 昨年の上海の第一波では市場の鳥を全部殺処分して鎮静化しましたが、売り物を取り上げられ殺処分される方はいたたまれないでしょう。ヤバイ鳥とヤバクナイ鳥が峻別される・・・というのは、ある一定の方々には朗報になるのかもしれません。 

 咽頭分泌物に比べて糞便中のウイルスがぐっと少ないらしいというのも、糞便含んだ埃がもうもうと漂う鳥市場の雰囲気を一度でも経験した身としては少しほっとしますが、咽頭分泌物まで含んだミストを拡散してしまう、かの国の羽毛脱毛器の存在を考えると、やはり、渡航医学現場における旅行者に対するアドバイスとしては「鳥市場には禁足令!」で変わりはないと思います。 

ソースはJournal of Viroligy
http://jvi.asm.org/content/early/2014/02/20/JVI.03689-13.abstract?maxtoshow=&HITS=10&hits=25&RESULTFORMAT=&andorexacttitle=and&andorexacttitleabs=and&fulltext=influenza&andorexactfulltext=and&searchid=1&usestrictdates=yes&resourcetype=HWCIT&ct

Role of poultry in spread of novel H7N9 influenza virus in China

Published ahead of print 26 February 2014, doi: 10.1128/JVI.03689-13 JVI.03689-13


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1918年のパンデミックは純粋に鳥由来だった!(nature)

2014-02-17 08:12:48 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

1918年のパンデミック、そのH1N1ウイルスは、豚の体内で交雑したものだった・・・という定説、その模式図は管理人同様多くの常連さんも、インフル講演のパワポに引用してきたかと思います。これがひっくり返ってしまう報告@米アリゾナ大@nature。

  • 1918年のウイルスはヒトと豚の交雑ではなく、北米の家禽と野鳥のウイルス交雑で出来上がったものであることが判明。
  • 遺伝子構造と、それが出来上がった時間軸とで検討したモデル。
  • ヒト・鳥・馬・豚・コウモリから分離した80000種のウイルス分析。異なる種ごとの相関関係調査。
  • 1918年のウイルス起源、2005年の報告では鳥由来とされ、2009年の報告では、(2〜15年前に流行したウイルスの)豚とヒトの交雑とされてきた。しかし今回の結果は、「豚とヒト交雑説」よりはるかに強力なエビデンス。
  • 遺伝子変化を継時的に分析する、 ‘molecular clock’ モデルを開発。インフルエンザウイルスは、宿主によって異なるスピードで変異する。たとえば、鳥では馬よりも早く変異するなど。今回のモデルでは、宿主の種ごとの”変異時計”を考慮して検討する。
  • 1872年の分析〜当時、物流が途絶えるまでに至った〜から、広汎な馬⇒ヒト感染を指摘し、現在は「鳥⇒ヒト」がドグマのようになっているが、馬のポテンシャルも指摘している。

これまでの知見がひっくり返りそうな話であります。1918年の惨事は鳥由来だった、馬が新型インフルエンザをもたらすかもしれない・・・インフルエンザ史を塗り替えることになるのでしょうか。

ソースはnature
http://www.nature.com/news/study-revives-bird-origin-for-1918-flu-pandemic-1.14723

Study revives bird origin for 1918 flu pandemic

Model also links avian influenza strains to deadly horse flu.

16 February 2014
 

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H10N8は要警戒!

2014-02-06 09:53:53 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

これまで2人のヒト感染報告されているH10N8、73歳死亡例から採取したウイルス分析しパンデミック可能性を指摘した報告。

  • H10N8は昨年末以来、2例のヒト感染。55歳と73歳。江西省。
  • 73歳例からサンプル採取して遺伝子分析。A/Jiangxi-Donghu/346/2013(H10N8) と命名。or JX346 for short 
  • この17年で5種類目の新種(インフル)ウイルス、遺伝子的には脅威を秘めたもので要警戒。
  • H10N8は(鳥のあいだで)過去2回報告されている。2007年に河南省の湖で、また、2012年に広東省で報告。しかしながら、今回ヒト感染したものは、過去2回鳥で見つかったものとは別種。今後、鳥とヒト両面でしっかりモニタリングしてゆく必要ありと警告。
  • 現在流行中のH9N2と密接に関連。H9N2は、今回のH10N8だけでなく、H7N2やH5N1でも、遺伝子交雑している。H9N2が、これらヒトに感染するウイルスと交雑するメカニズムはまだ未解明。
  • 江西省南昌の73歳女性例の経過は、11月27日に咳で発症、29日発熱、30日肺炎で入院、その後、抗生剤・人工呼吸ほか手を尽くすも発症から9日間で死亡と急速経過。
  • 発症4日前に鶏を購入しているが、それを調理した事実はない。濃厚接触者追跡ではいずれも発症なし。
  • H10とN8は別の野鳥ウイルスが交雑して出来、鳥に感染してからさらにH9N2と交雑し、今回の新種発生に至ったと仮説。
  • PB2タンパクにグルタミン酸とリシン混合物。哺乳類に感染適応所見。

  • α2-3シアル酸結合。ヒト肺細胞に有意。H5N1ヒト感染で見られたような肺組織損傷の可能性(Further, the authors report that the novel virus preferentially binds avian-like alpha2,3-linked sialic acid receptors, which are "dominant in human lung tissue," suggesting a potential for the kind of lung damage found in human H5N1 infections.)

かなり素早い発表で、H10N8の秘めたる破壊力が浮き上がってくる報告です。
発症4日前に鶏購入、しかし調理せず。鳥市場にもうもうと立ち上がる塵埃を吸って・・・ということでしょうか。管理人は講演のたびに、「海外に行かれる方は鳥市場に立ち入ってはいけません」と言っておりますが、実は、自分では立ち入ったことがあります。外務省時代に検診で通っていた重慶市。高級ホテルとされる万豪飯店のまわりを散歩してると、わずか徒歩数分のところに鳥市場があり、迷い込むように入ってしまった。写真では伝わりませんが、ムッというか、ホワッツというか、独特の空気のにおいがあります。鳥糞と土砂が混じりあっているのですが、(当然のことながら)その商品には”羽”がありバタバタ動かすので空気がしょっちゅう舞い上がり拡散されるのです。そしてその粒子を吸い込むことになる・・・だから「鳥を買ったけど調理していない」状態でも十分感染しうるのです。

ソースは南華早報
http://www.scmp.com/news/china/article/1421212/china-scientists-reveal-second-case-h10n8-raising-alarm-about-bird-flus

Doctors warn of pandemic potential of the new H10N8 bird flu virus

 

Cases of new bird flu strain enough to cause 'alarm' about its possibility for mutation

 
PUBLISHED : Wednesday, 05 February, 2014, 9:23am
UPDATED : Thursday, 06 February, 2014, 3:25am
 

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H7N9とH5N1とH1N1との比較考察の報告

2014-02-05 08:01:28 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

H7N9とH5N1とH1N1との比較考察。
H7N9の入院患者は、リスクファクターにおいてH1N1と類似しているが、臨床像においてH5N1とより類似していると。

  • 比較したのはH7N9123例、H5N1 119例、H1N1 3486例。年齢中央値は順に63歳・26歳・25歳。
  • H7N9では慢性疾患の合併率が最高。慢性心疾患・糖尿病。喫煙と高血圧。慢性心疾患をもっていると入院リスクへ。
  • H7N9とH5N1とは入院時点における臨床像類似。H7N9の方が発熱・湿性咳・喀血多いが。
  • H7N9とH5N1ではH1N1に比べてaminotransferase, creatinine kinase, C-reactive protein and lactate dehydrogenase高値。白血球低下・血小板低下も同様。
  • H7N9ではリンパ球減少が、H5N1では好中球減少が目立つ。
  • 人工呼吸を要したのはH7N9で62%、H5N1で54%、H1N1で17%。
  • 死亡率はH5N1が最多。
  • 発症から死亡までの期間中央値は、H7N9で11日間、H1N1で15日間、H7N9で18日間。

H7N9では、他の型に比べて患者側の要因がより大きいとの結論。だからというわけではありませんが、慢性疾患をもたないよう、生活習慣病を予防しましょう。メタボ(と書いてないけど、わかりやすいから)は脳卒中・心臓病だけじゃなくて、鳥インフルもヤバイ事になりますよ・・・と職場の保健指導の殺し文句にも一つ加えられそうな話ですね。

ソースはinfectious disease news
http://www.healio.com/infectious-disease/influenza/news/online/%7B2b44c8c5-7700-4b06-8185-c9c0483111b4%7D/patient-factors-related-to-severity-of-h7n9

Patient factors related to severity of H7N9

Wang C. Clin Infect Dis. 2014;2014;doi:10.1093/cid/ciu053.

 

 

“This comparative analysis shows that patients hospitalized with H7N9 virus infection share some risk factors with those hospitalized with pH1N1 infection, but have a clinical profile that more closely resembles H5N1 patients,” the researchers wrote in Clinical Infectious Diseases. “The identification in H7N9 patients of known risk factors for severe seasonal influenza and the more protracted clinical course compared to H5N1 patients suggests that host factors may be an important contributor to the severity of H7N9 virus infection.”


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H7N9のワクチンは複数回接種要?(免疫反応弱い?)

2014-01-06 09:21:39 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

鳥インフルエンザH7N9.他のインフルに比べて免疫反応が今ひとつらしいという厄介な報告

  • H7N9に対する抗体反応は相対的に弱い。中和抗体反応はH1N1やH5N1に比べて弱い(Protective antibody response to H7N9 was relatively weak, with neutralizing antibody response lower than the response to the 2009 H1N1 and H5N1 viruses.)
  • 血清IgG活性はH7においてH1やH3に比べて低調( serum IgG avidity for H7 was lower than that for H1 and H3. )
  • さらに、急性期のH3と回復期のH7niおけるIgGも調査。
  • H7N9重症度・罹患期間における反応について疑問を呈し、また、H7とH3との交差反応を調査しH3N2感染で何等かのブースター効果が得られるのかどうか調べる必要性を提言

H7N9ではヒトにおいて免疫反応が今ひとつらしい。H7N9パンデミックが万一起こったとして、急きょパンデミックワクチンを製造しても複数回接種が必要(=行き渡る人が〇分の一になるかもしれない)となるかもしれないという気になる報告です。

ソースはCIDRAP
http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2014/01/news-scan-jan-03-2014

Serum study finds weak antibody response to H7N9


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男は女よりインフルエンザに弱いことの科学的説明

2013-12-26 20:39:55 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

男は女より弱いのよ、インフルエンザに〜(^^♪ なんて歌になりそうなお話。

  • インフルワクチン接種に対する反応で調査byスタンフォード大チーム。
  • 男性は、テストステロンレベルが高いゆえに免疫反応が弱く、インフルエンザり患にも弱い
  • 一般的に女性の方が、ワクチン接種でより強力な免疫反応があり、結果、より強力にまもられる。
  • テストステロン値の低い男性では、女性と同様に強い免疫が得られた。
  • 女性では免疫細胞により造られ、脅威にさらされたときにはたらくsignalling proteins の血中濃度がより高い。
  • 先行研究でもテストステロンが抗炎症作用をもっていることが知られており、免疫との関係が取りざたされていた。
  • 今回の研究は、テストステロンレベルと遺伝子発現と免疫応答との関連を証明した初めてもの

テストステロンは代表的な男性ホルモン。これが濃いほどインフルに弱い(かもしれない)というデータ。男性ホルモンといえば、これが濃いほうがハゲやすいという話もあったような。ハゲた人はインフルかかりやすい!? 雑談ネタの世界ならうけそうですね(笑)

ソースはNationalpost
http://life.nationalpost.com/2013/12/24/men-suffer-more-from-flu-symptoms-than-women-study-suggests/

Men suffer more from flu symptoms than women, study suggests

Laura Donnelly, The Daily Telegraph, National Post Wire Services | December 24, 2013 | Last Updated: Dec 24 11:31 AM ET

 


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H1N1pdmの死亡率はこれまで思われていたより10倍多かった!

2013-11-28 08:01:04 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

2009/10年のH1N1,これまで言われてきたより10倍の死亡率との報告。

  • 従来のWHO発表によれば、09/10シーズンのH1N1犠牲者数は18,449人。
  • しかしながら、今回新たな解析によれば10倍の203、000人。さらに、インフルエンザをきっかけとする心臓発作で亡くなった人も加えると、さらにその倍になる可能性も。
  • 地域によっても大きな違い。アメリカ大陸では欧州や豪やNZに比べて被害がずっと大きかった。そのアメリカ大陸内でも、アルゼンチンで被害大きかったのに対し隣のチリではそれほどてもなかった。
  • これを説明するのに驚くような説もある。従来、流行中のウイルスと近似したウイルスに過去感染していれば、症状は軽くなると思われてきた。しかし、この回では、まったく逆のことが起こっていたのかもしれない。すなわちそれ以前のH1N1(ソ連型)の感染により、より症状がシビアになるのかもしれない。しかし欧州と米大陸の違いを説明できるには至っていない。
  • 基礎疾患のない小児やティーンエイジャー、妊婦の重症化も明らかになっている。これら若年者の重症化は従来のインフルと異なるところであり、若年者の犠牲を考慮するとインパクトは大きいといわざるうえない。

元ソースには、人口10万あたり死亡数を示す世界地図があり、カーソルをあわせると各国あたりの数字が出てきます。意外な国が高かったりします。とても興味深いので、ぜひ、元ソースをクリックしてご覧ください。↓
NPR
http://www.npr.org/blogs/health/2013/11/26/247379604/2009-flu-pandemic-was-10-times-more-deadly-than-previously-thought

2009 Flu Pandemic Was 10 Times More Deadly Than Previously Thought

<input id="title247379604" type="hidden" value="2009 Flu Pandemic Was 10 Times More Deadly Than Previously Thought" /> <input id="modelShortUrl247379604" type="hidden" value="http://n.pr/1aWoxuV" /> <input id="modelFullUrl247379604" type="hidden" value="http://www.npr.org/blogs/health/2013/11/26/247379604/2009-flu-pandemic-was-10-times-more-deadly-than-previously-thought" />

November 26, 2013 6:50 PM

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定番の抗真菌(カビ)剤でインフル抵抗力削いでしまうぞ!(UK)

2013-11-22 08:16:39 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

アンポテリシンB。骨髄移植後や化学療法中など免疫抑制状態で使われる抗真菌剤の定番商品。これを使ったらインフルエンザに対する抵抗力を大いにそいでしまうという困った報告。

  • インフルエンザに対する抵抗力にはIFITM3が関係。これが阻害されるとインフルエンザにかかりやすく、また、重症化しやすくなる。
  • IFITM3を作成できなくしたマウスではインフルウイルス暴露で重症か。
  • 今回判明したのは、アンポテリシンB投与によりIFITM3が低下するという事実。

う〜ん、アンポテリシンB、もちろん日常的に使う薬ではありませんが、必要な人には本当に必要な薬な、昭和の次代からの定番賞品なのです。もともとこの薬を使うような状況の人は感染管理しっかりなされているはずですが、これまで以上にインフルエンザにはピリピリしなければならないようです。

ソースはBBC
http://www.bbc.co.uk/news/health-25034524

 

Amphotericin B: Anti-fungal drug 'makes flu worse'


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小児科のインフル死は基礎疾患なしでも多数

2013-10-30 08:05:04 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

米の報告。小児に限定すれば、インフル犠牲者は基礎疾患もちに限らないと。

  • 1994年から2012年までにインフルエンザで犠牲になった小児830例。
  • うち40%以上は何ら基礎疾患を有していなかった。
  • それどころか、基礎疾患の無い子供は「入院前」「入院後三日間」に限定すれば、基礎疾患持つ子供の倍、犠牲になっていた。
  • 基礎疾患もつ子供は57%。子供で最も多かったのが中枢神経系、小児麻痺など。それに肺疾患、気管支ぜんそく、遺伝性疾患と続く。

基礎疾患をもたなくとも重症化はするのだから、ワクチン接種は必要だよという文脈に連なります。

ソースはCBS

http://www.cbsnews.com/8301-204_162-57609561/more-than-40-percent-of-child-flu-death-victims-were-healthy-study/

By

Rachael Rettner /

Livescience.com/ October 28, 2013, 9:53 AM

More than 40 percent of child flu death victims were healthy: Study

 


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鳥インフルに罹ったらウンチのにおいが変化する

2013-10-17 21:23:20 | インフルエンザ:基礎知識/新知見

鳥インフルエンザに感染した鳥の多くは無症状、外見上わからない事が多いのですが、それがニオイでわかるかもしれないと報告。

  • 鳥インフルエンザ感染鳥と健常鳥との、糞便のにおいの変化を検証。
  • サルを訓練して、感染鳥の糞と健常鳥の糞とを嗅ぎ分けるように。
  • 臭いの化学物質であるacetoin and 1-octen-3-olを検証。
  • 結果、鳥インフルエンザ感染鳥では、糞便の臭いが変化していることが判明した。
  • この(臭いの)変化は、他の健常鳥に対して、病気の鳥に近づかないように警告する機能をはたしているのか、あるいは、ウイルスが(他の鳥を)寄せ付けるために変化させているのか、そこのところはわかっていない。
  • この同じ物質は、消化器感染症の診断キットとしも可能性が考えられている。
  • これまで、鳥がインフルエンザに感染しているかどうかは(無症候の場合)いったん捕獲してスワブ採取するしか方法がなかった。しかし、この臭いの変化で診断することができるようになれば、水鳥の群れが感染しているかどうか簡単にわかるようになるかもしれない。

コロンブスの卵のような話です。
感染しても症状をださずに元気に飛び回る鳥たち。それが感染してるかいなか、臭いの分析でわかるようになるかもしれない。よほど簡単に感染地図がつくれるようになるかもしれません。はるかに色々なことがわかるようになるかもしれません。さらなる進展に期待。

ソースはmedical press
http://medicalxpress.com/news/2013-10-avian-influenza-virus.html

October 16, 2013

Avian influenza virus detection using smell


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