新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

多剤耐性赤痢菌のプレスリリース@CDC

2015-04-08 09:33:36 | 渡航医学関連

米国薬剤耐性赤痢菌の感染者が相次ぎ、「世間を騒がせる」状態になっている問題で、CDCのプレスリリース。

  • 途上国に旅行し、米国内に赤痢感染が持ち込まれ、さらに米国内で感染拡大する事例が相次いでいる。
  • 2014年5月から2015年2月のあいだに、32州とプエルトリコで、243例報告。最近確認されたクラスタはマサチューセッツ・カルフォルニア・ペンシルバニアで、いずれも90%がciprofloxacin (Cipro),耐性。
  • 特に小児・託児施設職員・ホームレス・ゲイ・バイセクシュアルが高リスク。
  • 米国では毎年50万例の発生あり。激しい水様下痢、(業界では苺ゼリーと形容)、腹痛、発熱、悪寒。
  • 米国ではすでに以前からampicillin and trimethoprim/sulfamethoxazole耐性が多かった。
  • トイレ後、調理前に手洗いを徹底されたし。旅行中は火の通ったものを食べ、飲料は、きっちりフタの閉まったものを飲用されたし。
  • 医療従事者は、赤痢症状を呈し抗生剤に反応しないケースでは便検査を実施されたし。

元はといえば途上国旅行からの持ち込みですから、日本でもまったく同条件で注意喚起されるべき話です。海外赴任者研修などでは赤痢の話も必須ですね。

ソースはCDC
http://www.cdc.gov/media/releases/2015/p0402-multidrug-resistant-shigellosis.html

Multidrug-resistant Shigellosis Spreading in the United States

 

 

 

 

 

 *

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4月7日(火)のつぶやき | トップ | 4月8日(水)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

渡航医学関連」カテゴリの最新記事