米国薬剤耐性赤痢菌の感染者が相次ぎ、「世間を騒がせる」状態になっている問題で、CDCのプレスリリース。
- 途上国に旅行し、米国内に赤痢感染が持ち込まれ、さらに米国内で感染拡大する事例が相次いでいる。
- 2014年5月から2015年2月のあいだに、32州とプエルトリコで、243例報告。最近確認されたクラスタはマサチューセッツ・カルフォルニア・ペンシルバニアで、いずれも90%がciprofloxacin (Cipro),耐性。
- 特に小児・託児施設職員・ホームレス・ゲイ・バイセクシュアルが高リスク。
- 米国では毎年50万例の発生あり。激しい水様下痢、(業界では苺ゼリーと形容)、腹痛、発熱、悪寒。
- 米国ではすでに以前からampicillin and trimethoprim/sulfamethoxazole耐性が多かった。
- トイレ後、調理前に手洗いを徹底されたし。旅行中は火の通ったものを食べ、飲料は、きっちりフタの閉まったものを飲用されたし。
- 医療従事者は、赤痢症状を呈し抗生剤に反応しないケースでは便検査を実施されたし。
元はといえば途上国旅行からの持ち込みですから、日本でもまったく同条件で注意喚起されるべき話です。海外赴任者研修などでは赤痢の話も必須ですね。
ソースはCDC
http://www.cdc.gov/media/releases/2015/p0402-multidrug-resistant-shigellosis.html
Multidrug-resistant Shigellosis Spreading in the United States
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