戦争。その新たなトレンドに「病院の意図的攻撃」があります。
従来から、病院船を攻撃したり、たまたま病院に爆弾が当たってしまったということはありました。しかし、シリアでは、イエメンでも、意図的に医療施設を攻撃するという新たなトレンドが。
それまで以前は無かった新トレンドが現れる話として、ユーゴ紛争の”レイプ”があり、衝撃を与えました。そして、シリア・イエメンでは「医療施設を攻撃して公衆衛生を破壊すること」が武器として作用しています。シリアでは2011年来、医療施設の攻撃が477回。
結果、イエメンのコレラ流行が、シリア・イエメンで麻疹やポリオが。医療従事者の犠牲は820名。何千人もの病人から治療の機会を奪った。イエメンでは毎日5000例のコレラ、累計20万例、犠牲1300例..
イエメンのコレラは徐々に合理的注目を集めつつありますが(先日も日本語報道を目にした)、その背景には戦争による医療機関の破壊があります。忘れてはならない現実。
(画像は管理人がコンゴで撮影した検査室。内戦クーデターで国名まで変わっちゃった(ザイール→コンゴ)頃の撮影ですが、病院はこんな風になってしまうという例として)
https://www.statnews.com/2017/07/07/syria-yemen-cholera-polio-war/