風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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LIFE~加島祥造先生に捧ぐ

2016-01-06 20:33:26 | 日記
本日のニュースで知りました。
 詩人加島祥造先生の訃報。  
 12月中にひっそりと旅立たれていたのですね。
 ショックです。
 
 1923年生まれ。荒地の詩人にして
 アメリカ文学研究者、翻訳家。
 後年はタオイストといって良いかしら。
 敬愛する先生らしい、穏やか最期と信じます。

 

     『生まれるものは何であれ
      みんな
      あなたより
          深い所からくる
      起こるものは何であれ
      みんな
      あなたより
          高い所からくる』
 

     『すべては変る
       ということだけは
          永遠に変らない』

       「LIFE](PARCO出版)より

     数年前、曹洞宗の僧侶の研修会で
      御一緒頂き、先生と共に講師を務めました。
     大学院で『荒地』同人の詩人、鮎川信夫や田村隆一等を
      専攻していた拙僧は、生の詩人の姿に感銘。
     戦後の揺籃期の様々なお話を伺うことが適いました。
     一緒の車中も上機嫌で、先生はしゃべりっぱなし。
     あの矍鑠としたお姿、ダンディなライフスタイルが
      懐かしく想いだされます。
     またお一人、戦後を代表される詩人が旅立ちました。
                           合掌礼拝
     
   

遺偈を書く~禅僧の正月行事

2016-01-05 20:42:18 | 日記
   5日も穏やかな日が続いている正月です。
   不気味な位良い天気です。
   しかし、そのような日でも、哀しい訃報が続きます。
   拙寺の世話役さん、地元の名士も今朝往生されました。

   昨日紹介した、一休禅師の原文はこうです。
  「門松は冥土の旅の一里塚
      めでたくもあり めでたくもなし」

   西洋風に言えば、「メメントモリ」(死を想え)
      <元旦も一年のうちの一日に過ぎぬ>です。

禅僧は二日書初めの日に、遺言の偈を書くのが常です。
 毎年、その歳にあわせて、己の境涯を認めるのです。
(最近は横着して、年齢のみを替えるだけですが~)
ゆっくりと墨をすり、いつお迎えがきても良いように。
(還暦を過ぎると、本当にそんな気持ちになります)
拙僧の偈は、まだ公表は出来ません。
(弟子が直すかも知れません~)
いずれにしましても、「いま この時」を
        「限りなく十全に生きよ」
それが『而今』という意味です。
古い歌にこうあります。
   「世の中に今という時はなかりけり
    まという時 いの時は去る」

大正生まれの気骨のあった世話役様に合掌を捧げます。黙礼

(ばっだばら菩薩様です)



辛い仕事はじめ~今年も頑張りましょう

2016-01-04 21:46:57 | 日記
思いの他温かい穏やかな新春
   珍しく、風も吹き荒れません。波も穏やか。
   このまま静かな歳であれば良いのですが~

   一休禅師はおっしゃっています。
   「正月はめでたくもあり、めでたくもなし」と。
   今宵もそのことを噛みしめることにあいなりました。

   2日午前零時半。
   行年90歳で黄泉の旅に立たれたおばあさんの通夜。
   本年最初の悲しいおつとめでした。
   (昔は松の内は、決して葬祭を行わなかったものですが~)
   通夜説教で、お話申し上げました。
   一休和尚が仰った意味ですが
   「めでたいとは、心機一転して新しい年に向かって励む決意です。
    新芽が出て伸びてゆくように、成長していくことがめでたいのです」
   「めでたくもなしとは、無常のことわりです。
    老梅樹もいつかは、朽ちてしまいます。(亡くなられた方は梅子さん)
    そのいつかは、とき・節句を選びません。
    (3日かの新聞お悔やみ覧に如実にあらわれてますね)」
   「めでたいといって、ただ浮かれていると、足元をすくわれますよ」
     
    というのが、一休和尚の本意なのです。
    
   そうではあるにしても、やはりお正月には不幸は少なくて欲しい。
   そう念じながら、今宵は何のレクイエムをかけましょうか?
   レコードのコレクションを捜しますが、どうもファンキーな方が多いです。
   こういう時はやはりクラッシックの方が良いのでしょうか?
   クラッシックのLPはないので、CDにしましょう。
   そう思って、好きなショパンを聴いています。

   あらためて 猿年の皆様の開運を祈念致します

    

古いレコードを聴く~正月の楽しみ

2016-01-03 20:28:30 | 日記
雪の無いお正月。
雪かきもしなくて良い
久しぶりにのんびりです。
年末にアマゾンのタイムセールスで買ったプレイヤー。
思いの他優れモノでした。
年賀状の整理をしながら、CDとの違いを聴き比べ。
思わぬ楽しみが出来ました。
難点はすぐ終わってしまうこと。
    ~片面約25分平均
   飛ばして曲を選べないこと。
    ~昔のバイトでお皿(LP)を廻してました。

 しかし、味わいのある音です!
    ~曲に入る前のジャリジャリという響き。
    ~じれったいような、期待させるような~

「こんなことを書くのは
  アナログ人間の証拠でしょうね?」

でも、書斎のミニ・コンポのスピーカーとの相性は結構良いです。

「明日からは仕事です」せいぜい、今宵の喜びを満喫しましょう。

壽春~本年も宜しくお願い致します

2016-01-01 09:11:12 | 日記
        謹賀新年


本年も宜しくご愛読お願いします。

珍しく温かい。
雪も解けてしまったお正月です。
えりもの初日の出は、素晴らしいです!
 (寝過ごしてえりも岬には行きそびれました)
「どうぞ、穏やかで平和な歳でありますように」

            新しい年の門出に乾杯を